2010年11月29日
ソニー音楽芸術振興会(理事長:大賀典雄)は、2002年(平成14年)に、若手チェリスト、指揮者を顕彰すべく「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を創設したが、この度、選考委員会において審議の結果、第9回 齋藤秀雄メモリアル基金賞 指揮部門受賞者はキンボー・イシイ=エトウ、チェロ部門受賞者は長谷川 陽子に決定した。
【選考委員会】
・委員長:大賀 典雄
(指揮者・ソニー株式会社相談役・
財団法人ソニー音楽芸術振興会理事長)
・委 員 :小澤 征爾 氏(指揮者)
堤 剛 氏(チェリスト)
【賞】
・楯
・賞金 総額1,000万円(1人500万円)
キンボー・イシイ=エトウは、今後が期待される指揮者の一人として注目を集めており、ニューヨークを中心にヨーロッパ、アジアで活躍している。幼少期を日本で過ごし、12歳で渡欧。1996年から98年まで、ボストン交響楽団とニューヨーク・フィルの定期演奏会、及びタングルウッド音楽祭で副指揮者を務めた。2007/2008シーズンよりアマリロ交響楽団(テキサス州)第16代音楽監督に就任。また、ベルリン・コーミッシェ・オーパー(KOB)の首席カペルマイスターとして、質の高いパフォーマンスを披露し、現在も客演としてKOBとの関係が続いている。
長谷川 陽子は、1970年生まれ。東京都出身のチェロ奏者。9歳より井上頼豊にチェロの指導を受ける。1985年、桐朋女子高等学校音楽科に入学し、卒業後桐朋学園大学音楽学部へ進学。中退し、文化庁派遣在外研修員としてフィンランドのシベリウス・アカデミーで学ぶ。1992年、同校を首席で卒業し帰国。これまで、第3回アリオン賞審査員奨励賞(’85年) 、村松賞(’88年) 、霧島国際音楽祭賞(’88年) 、モービル音楽賞奨励賞(’91年) 、新日鉄フレッシュ・アーティスト賞(’91年) 、ロストロポーヴィッチ国際チェロ・コンクール特別賞など多数受賞。