2010年11月14日
第46回日伊声楽コンソルの本選が、7月11日に東京文化会館で行われた。この結果、1位 岡田 昌子 ソプラノ(写真)、2位 今井 俊輔 バリトン、3位 三戸 大久 バス、歌曲賞 岡田 昌子 ソプラノが決まった。
入選者は次の通り。安保 克則 テノール、 伊藤 貴之 バス、 岡坂 弘毅 テノール、 小林 実佐子 ソプラノ、佐藤 優子 ソプラノ、鴫原 奈美 ソプラノ、角南 有紀 ソプラノ、藤野 沙優 ソプラノ、本松 三和 ソプラノ。
優勝した岡田 昌子は香川県出身、東京芸術大学声楽家卒業、同大学院修士課程オペラ科修了。2005年「JNSAヨーロッパ歌劇場総裁による声楽家オーディション」にて海外の審査員から注目を浴びる。香川県県民ホール開館20周年記念事業オペラ「蝶々夫人」の全国オーディションで蝶々さん役に抜擢され、林康子氏とダブルキャストを務め、本格的なデビューを果たす。
「日伊声楽コンソル」は、時代の日本オペラ界を担う人材発掘を目指して行われる、国内有数の声楽コンクール。イタリア・オペラのアリアとイタリア歌曲のみを課題曲に競われ、日本楽壇を代表する声楽家、指揮者、音楽評論家らによって、厳正に審査される。
過去に、松本美和子、林康子、出口正子、市原多朗の各氏ら、日本オペラ界を代表する声楽家が、この舞台から世界へと羽ばたいていった。近年では、佐藤美枝子、中島康晴、木下美穂子、野田ヒロ子の各氏も、このコンコルソから巣立って行った。優勝者には、賞金100万円、YKK音楽賞賞金50万円、イタリア往復航空券などが贈られる。
なお、1?3位入賞者は、8月22日(日)に東京・サントリーホール大ホールで行われる披露演奏会「イタリア・オペラ 名曲アリア・コンサート」に出演することになっている。当日の出演はほかに、世界的オペラ歌手・中丸三千繪さんがゲスト出演し、名曲「Time To Say Goodbye」を初披露する。また、テノールの大島幾雄さんや第46回日伊声楽コンコルソに入賞した新進気鋭の若手が、読売日本交響楽団の演奏でイタリア歌劇の名場面を歌い上げる。指揮:現田茂夫、管弦楽:読売日本交響楽団。