2018年3月10日
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、2018年4月1日から楽器教室における演奏等に関する使用料規程を実施すると発表した。
当初、2018年1月1日からの管理開始を予定していたが、「音楽教育を守る会」が2017年12月21日、文化庁長官に対し、著作権等管理事業法24条1項に基づく裁定の申請をしたため、同条3項の定めに従って管理開始を延期していた。
「守る会」からの裁定の申請の内容は、使用料規程の内容に関するものではなく、JASRACを被告として東京地裁に係属している請求権不存在確認訴訟の判決が確定するまで、同件使用料規程の実施の保留を求めるもの。
2018年3月7日に、同日を使用料規程の実施の日とする旨の文化庁長官の裁定がされ、「守る会」が求める使用料規程の実施の保留は行われなかった。
これにより、JASRACは、2018年4月1日から管理を開始することになったもの。
同件管理対象の範囲は、楽器メーカーや楽器店が運営する楽器教室を対象とする。これらの教室の管理水準が一定のレベルになるまで、当分の間、個人が運営する楽器教室については管理の対象としない。将来的に管理の対象と考えているのは、ホームページなどで広く告知や広告して不特定多数の生徒を常時募集しているような場合を想定している。