2025年5月31日
フィンランド・ヘルシンキで行われた「シベリウス国際バイオリン・コンクール」で、吉田 南(奈良県出身)が2位に入賞した(1位はスーイエ・パク<韓国>)。シベリウスの「バイオリン協奏曲」をフィンランド放送交響楽団と共演した吉田 南は、同曲の最優秀演奏賞も受賞した。
吉田 南(1999年生まれ)は、奈良県出身。12才で大阪フィルハーモニー交響楽団と協演し、ソリストとして初めて舞台に立つ。以後多数のソロリサイタルやコンサートに出演。国内では4度にわたる大阪フィルハーモニー交響楽団との協演の他、主要オーケストラとの協演を重ねる。
第64回(2010年)・第66回(2012年)「全日本学生音楽コンクール」小・中学校の両部門第1位。2014年高校1年生で「日本音楽コンクール」第1位及び5つの特別賞を受賞後、2015年「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」に最年少参加し入賞。ヘルシンキフィルハーモニー管弦楽団、フィンランド放送交響楽団と協演の模様がフィンランド国営放送により放映され、聴衆賞を受賞。
桐朋女子高等学校音楽科を首席卒業後、渡米。フルスカラシップを得て、ボストンのニューイングランド音楽院修士課程修了(2024年5月)。また桐朋学園大学ソリストディプロマコース(特待生)を最高評価を得て修了後、東京音楽大学アーティストディプロマコースに特別特待奨学生修了。
2016年には「モントリオール国際音楽コンクール」に最年少で参加し第3位。2021年ドイツ・ハノーファーで開催された「ヨーゼフ・ヨアヒム・ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクール」で入賞。2022年第11回「インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクール」第3位。2024年「エザベート王妃国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門にて第6位入賞、併せてブリュッセル市賞受賞。
現在、独クロンベルク・アカデミー・プロフェッショナルスタディに在籍、ミハエラ・マルティン氏に師事。2025年秋からは、ベルリン・フィルの第1ヴァイオリン奏者として入団することになっている。