2012年4月24日
日本フィルハーモニー交響楽団は、「公益財団法人」認定に向けて、日本フィル存続のための募金を呼びかけていたが、このほど募金総額が1,152万3,432円(2012年4月10日現在)に達したことを明らかにした。
日本フィルは、政府がすすめている「公益法人改革」に沿い、2013年11月30日までに公益法人への移行を果たさねばならないが、「公益財団法人」認可における審査のなかで、日本フィルにとってもっともハードルが高いのは、その活動内容自体ではなく、現在抱えている2億円の債務超過の解消。
日本フィルは、こうした状況に対処するために計画的な自助努力を重ね、2004年度から5年間連続の黒字決算を重ね、その結果3億5千万円の赤字を解消し2009年には約4,000万円にまで債務超過を減らすことができた。
あと一歩で、2012年には解消できる見込みであったが、リーマンショク以降の厳しい経済状況に加え、政府の事業仕分の課程で地方公演への補助金打ち切り、東日本大震災による公演中止や消費の低迷など、さまざまなマイナス要因から楽団の財政状況は一変し、現在非常に困難な状況に直面している状況。
【公益財団法人認定のための募金要綱】
1.募金の目的 「公益財団法人」移行のための財政再建
2.目標金額(一般) 5千万円
3.募金期間 2013年11月まで