クラシック音楽 ニュース


2022年8月01日

◆ヴァイオリニストの佐藤陽子が死去(享年72歳)

 国際的に活躍したヴァイオリニストの佐藤陽子が7月19日、肝臓がんのため死去した。享年72歳。

 佐藤陽子は、福島県出身。1958年に来日中のレオニード・コーガンに才能を認められ、翌年よりソ連政府の給費留学生としてモスクワ音楽院附属学校に進学、コーガンに師事。1962年にキリル・コンドラシンの指揮によりモスクワデビューを果たした。

 1966年「チャイコフスキー国際コンクール」第3位。同年9月よりモスクワ音楽院に進学。1969年「ロン=ティボー国際コンクール」第3位。1971年にモスクワ音楽院を首席で卒業した後、フランスに留学して翌1972年よりヨゼフ・シゲティに師事。「パガニーニ国際コンクール」第2位。

 また、声楽をマリア・カラスに師事し、ソプラノ歌手としてジュゼッペ・ディ・ステファーノらと共演。1975年にルーマニアのブカレスト国立歌劇場から「蝶々夫人」でデビューし、絶賛を浴びる。1976年に帰国し、アーティストとしての演奏活動のかたわら、エッセイの執筆やミュージカル歌手としてタレント活動も続けた。

TrackBack URL :

コメント記入欄

*