クラシック音楽 ニュース


2022年8月20日

◆第46回「ピティナ・ピアノコンペティション」、北村明日人が「特級・グランプリ」受賞


 第46回「ピティナ・ピアノコンペティション」(主催:全日本ピアノ指導者協会(ピティナ))の「特級」のファイナルが行われ、北村明日人がグランプリに決定した。

                           ◇

【特級】

グランプリ 北村明日人(東京藝術大学大学院)

銀賞    神宮司悠翔(東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校(高2))

銅賞    森永冬香(東京藝術大学(大3))

入選    鶴原壮一郎(東京藝術大学(大2))

聴衆賞   1位 北村明日人
      2位 神宮司悠翔
      3位 鶴原壮一郎
      4位 森永冬香

サポーター賞  1位 今井梨緒
        2位 鶴原壮一郎
        3位 北村明日人
        4位 千葉まりん
        5位 森永冬香
        6位 神宮司悠翔
        7位 後藤美優

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2022年8月01日

◆ヴァイオリニストの佐藤陽子が死去(享年72歳)


 国際的に活躍したヴァイオリニストの佐藤陽子が7月19日、肝臓がんのため死去した。享年72歳。

 佐藤陽子は、福島県出身。1958年に来日中のレオニード・コーガンに才能を認められ、翌年よりソ連政府の給費留学生としてモスクワ音楽院附属学校に進学、コーガンに師事。1962年にキリル・コンドラシンの指揮によりモスクワデビューを果たした。

 1966年「チャイコフスキー国際コンクール」第3位。同年9月よりモスクワ音楽院に進学。1969年「ロン=ティボー国際コンクール」第3位。1971年にモスクワ音楽院を首席で卒業した後、フランスに留学して翌1972年よりヨゼフ・シゲティに師事。「パガニーニ国際コンクール」第2位。

 また、声楽をマリア・カラスに師事し、ソプラノ歌手としてジュゼッペ・ディ・ステファーノらと共演。1975年にルーマニアのブカレスト国立歌劇場から「蝶々夫人」でデビューし、絶賛を浴びる。1976年に帰国し、アーティストとしての演奏活動のかたわら、エッセイの執筆やミュージカル歌手としてタレント活動も続けた。

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2022年7月17日

◆フルート奏者の金昌国が死去(享年80歳)


 フルート奏者の金昌国が死去した。享年80歳。

 金昌国は、大阪府出身。東京芸術大学で学ぶ。1967年「日本音楽コンクール」第1位。1969年「ジュネーブ国際コンクール」第2位(1位なし)。1970年よりドイツ、ハノーファー国立歌劇場管弦楽団首席奏者を務める。この間、マルセル・モイーズ、アンドレ・ジョネ、ハンス・ペーター・シュミッツに師事。欧州から帰国後、1985年「神戸国際フルートコンクール」審査委員長。1986年アンサンブルofトウキョウを結成する。

 東京藝術大学フルート科教授として教育活動にも力を入れ、第一線のプレーヤーを多数育てた。2006年度より、東京藝術大学演奏芸術センター長を務めた。東京芸術大学で後進の指導に当たった(東京芸術大名誉教授)。

 また、アンサンブルofトウキョウのほか大阪チェンバーオーケストラ、九州交響楽団、大阪センチュリー交響楽団などで指揮活動を重ねる。2001年「神戸市文化賞」受賞。

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2022年7月14日

◆沖澤のどか、2023年4月から京都市交響楽団第14代常任指揮者に就任


 京都交響楽団(京響)は、2022年3月まで14年間の長きにわたり常任指揮者を務めた広上淳一の後任として、沖澤のどかが京都市交響楽団 第14代常任指揮者に就任したと発表した(期間:2023年4月1日~2026年3月31日)。

 沖澤のどか(1987年生まれ)は、青森県三沢市出身。東京藝術大学音楽学部指揮科入学、首席卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。同大学院音楽研究科指揮専攻修士課程修了。2018年第18回「東京国際音楽コンクール〈指揮〉」において、女性として初めて第1位及び特別賞、齋藤秀雄賞受賞。

 2019年第56回「ブザンソン国際指揮者コンクール」優勝、聴衆賞及びオーケストラ賞受賞。2019年10月ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程オーケストラ指揮専攻修了。2020年よりベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のカラヤン・アカデミーの奨学金を受け、キリル・ペトレンコの助手となる。2023年4月より京都市交響楽団の第14代常任指揮者に就任。ドイツ・ベルリン在住。

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2022年7月10日

◆名フィル、2023年4月から川瀬賢太郎が音楽監督に就任


 名古屋フィルハーモニー交響楽団は、現音楽監督の小泉和裕が、任期満了のため、2023年3月末をもって第5代音楽監督を退任し、
2023.4~2024.3シーズンからは、現在正指揮者を務める川瀬賢太郎が、新たに第6代音楽監督に就任すると発表した(任期は2023年4月~2026年3月)。

 小泉現音楽監督は、2023.4-2024.3シーズンからは、名フィルが初めて設ける新たな称号「名誉音楽監督」に就任、今後も定期演奏会をはじめとする主催公演に出演し、将来にわたって名フィルを指導し続けることになる。

                           ◇

【名フィル歴代音楽監督】

初代 音楽総監督
岩城 宏之 38歳
1971年4月~1973年5月(2年2か月)

第2代 音楽総監督
森 正 52歳
1974年6月~1980年5月(6年0か月)

第3代 音楽総監督
外山 雄三 49歳
1981年1月~1987年3月(6年3か月)

第4代 音楽総監督→音楽監督
小林 研一郎 57歳
1998年4月~2003年3月(5年0か月)

第5代 音楽監督
小泉 和裕 66歳
2016年4月~2023年3月(7年0か月)

第6代 音楽監督
川瀬 賢太郎 38歳
2023年4月~

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2022年6月28日

◆第8回「仙台国際音楽コンクール」ピアノ部門、ルゥォ・ジャチン(中国)が優勝


第8回「仙台国際音楽コンクール」ピアノ部門は、ルゥォ・ジャチン(中国)が第1位を獲得した。

                           
                           ◇

第1位 ルゥォ・ジャチン( 中国、1999年生まれ)

第2位 ヨナス・アウミラー(ドイツ、1998年生まれ)

第3位 太田 糸音(日本、2000年生まれ)

第4位 ジョンファン・キム(ドイツ、2000年生まれ)

第5位 キム・ソンヒョン(韓国、2002年生まれ)

第6位 ジョージ・ハリオノ(イギリス、2001年生まれ)

審査委員奨励賞 神原 雅治(日本、2003年生まれ)

聴衆賞 Day 1 ヨナス・アウミラー(ドイツ、1998年生まれ)

    Day 2 ジョンファン・キム(ドイツ、2000年生まれ)

    Day 3 キム・ソンヒョン(韓国、2002年生まれ)

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2022年6月18日

◆第52回「ENEOS音楽賞」洋楽部門、野平一郎と脇園 彩が受賞


 第52回「ENEOS音楽賞」洋楽部門は、野平一郎と脇園 彩が受賞した。

【洋楽部門】

<本賞>

野平一郎(作曲家・ピアニスト・指揮者)

 野平一郎(1953年生れ)は、東京都出身。東京藝術大学作曲科卒業。同大学修士課程を終了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。古典から現代まで幅広いレパートリーを得意としている。作曲家としてもフランス文化庁をはじめ委嘱を含む多くの作品がある。2007年、バッハ「平均率クラヴィア曲集」のピアノ、チェンバロ、オルガンを使う全曲録音を行った。1995年「中島健蔵音楽賞」、1996年/2013年「尾高賞」、1996年「芸術選奨文部大臣新人賞」、1996年「京都音楽賞実践部門賞」、2004年「サントリー音楽賞」、2005年「芸術選奨文部大臣賞」を受賞。さらに2012年「紫綬褒章」、2019年「日本芸術院賞」を受賞した。2021年東京文化会館の音楽監督に就任。

<奨励賞>

脇園 彩(メゾソプラノ)

 脇園 彩は、東京都出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院音楽研究科修士課程声楽専攻(オペラ)修了。学部3年次に安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞・同声会賞受賞。第58回藝大オペラ定期モーツァルト作曲「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・エルヴィーラ役でオペラデビュー。2013年10月より文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてイタリアに留学。パルマ・アッリーゴ・ボーイト国立音楽院ビエンニオコースを経て、ミラノ・スカラ座研修所を修了。2014年ロッシーニ作曲「シンデレラ」の短縮版において、タイトルロールとしてミラノ・スカラ座デビューを果たした。主にロッシーニ・モーツァルト及びベルカント作品をレパートリーとするが、各国語の歌曲研究や現代作曲家の新作発表にも意欲的に取り組む。
 

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2022年6月06日

◆第5回「東京国際ヴィオラコンクール」、ハヤン・パク(韓国)が優勝


第5回「東京国際ヴィオラコンクール」の入賞者が次の通り決定した。

                      ◇

第 1 位:ハヤン・パク(韓国)

第 2 位:湯浅江美子(日本)

第 3 位:サオ・スレーズ・ラリヴィエール(フランス)

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2022年6月06日

◆第8回「仙台国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門、中野 りなが優勝


 第8回「仙台国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門の受賞者が次の通り決定した。

                       ◇

第1位 中野 りな
  日本  2004年生まれ

第2位 デニス・ガサノフ
  ロシア  1994年生まれ

第2位 マー・ティェンヨウ
  中国  2000年生まれ

第4位 ホン・ソンラン
  韓国  2001年生まれ

第5位 橘和 美優
 日本  2001年生まれ

第6位 中村 友希乃
  日本  1995年生まれ

審査委員奨励賞 松岡 井菜
  日本  1993年生まれ

聴衆賞

クリスティーン・ウー<第1日>
 アメリカ  1995年生まれ

中野 りな<第2日>
  日本  2004年生まれ

中村 友希乃<第3日>
 日本  1995年生まれ

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2022年5月30日

◆2022年度 武満徹作曲賞、第1位は室元拓人


 2022年度「武満徹作曲賞」は、2022年5月29日に東京オペラシティコンサートホールおいて本選演奏会が行われ、受賞者が下記の通り決定した。

【審査員】 

ブライアン・ファーニホウ(イギリス)

【本選演奏会】

2022年5月29日[日] 東京オペラシティ コンサートホール
指揮:篠﨑靖男、東京フィルハーモニー交響楽団

【受賞者】

  第1位 室元拓人(日本) ケベス ─ 火群の環

  第2位 アンドレア・マッテヴィ(イタリア) 円の始まりと終わりの共通性

  第3位 オマール・エルナンデス・ラソ(メキシコ) 彼方からの冷たい痛み

  第3位 メフメット・オズカン(トルコ/ブルガリア) 管弦楽のための間奏曲《無秩序な哀歌》

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