クラシック音楽 ニュース


2021年3月04日

◆第19回(2020年度)「齋藤秀雄メモリアル基金賞」チェロ部門、新倉 瞳が受賞


 第19回(2020年度)「 齋藤秀雄メモリアル基金賞」(主催:ソニー音楽財団)の チェロ部門は、新倉 瞳受賞した。

 指揮部門については今回は該当者はなし。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、贈賞式はオンライン上でライブ配信にて執り行われた。

                        
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 チェロの新倉 瞳は、ドイツ・デュッセルドルフ在住の8歳のときからチェロを始め、11歳で帰国し、桐朋女子高等学校音楽科卒業。2006年8月デビューアルバム「鳥の歌」をリリース。同年12月紀尾井ホールにてデビューリサイタルを行う。2008年桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。2009年第5回「ルーマニア国際音楽コンクール」室内楽部門第1位。2010年3月桐朋学園大学の研究生を終了。同年9月よりスイスのバーゼル音楽院に留学。2007年横坂源、堀内詩織、宮田大らの桐朋学園大学の同期生とチェロ四重奏団「チェリステン桐」を結成。2009年第5回「ルーマニア国際音楽コンクール」室内楽部門第1位。2010年には崎谷直人(バイオリン)、沼沢淑音(ピアノ)とピアノ三重奏団「ピアノ・トリオ」を結成。2015年「インターナショナル・ヴェラン・クラシコ」チェロ部門第1位入賞。2021年第19回(2020年度)「 齋藤秀雄メモリアル基金賞」チェロ部門受賞。

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2021年3月04日

◆令和2年度(第71回)「芸術選奨新人賞」、鈴木優人が受賞


 文化庁は、令和2年度(第71回)「芸術選奨」受賞者(文部科学大臣賞: 18名 文部科学大臣新人賞: 11名)を発表したが、新人賞に指揮者・鍵盤楽器奏者・作曲家の鈴木優人が受賞した。 

【新人賞】 指揮者・鍵盤楽器奏者・作曲家 鈴木優人  「読売日本交響楽団第603回定期演奏会」ほかの成果

                              
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 鈴木優人(1981年生まれ)は、東京芸術大学作曲科を経て、同大学院古楽科修了。オランダ、ハーグ王立音楽院修士課程オルガン科を首席で修了。その後、アムステルダム音楽院で学ぶ。2018年バッハ・コレギウム・ジャパンの首席指揮者に就任。2020年読売日本交響楽団指揮者/クリエイティヴ・パートナー。指揮者、作曲家、ピアニスト、チェンバリスト、オルガニスト、演出家、プロデューサーとして、幅広い音楽分野で活動する。父は指揮者で鍵盤楽器奏者の鈴木雅明。第18回「齋藤秀雄メモリアル基金音楽賞」、第18回「ホテルオークラ音楽賞」受賞。令和2年度(第71回)「芸術選奨新人賞」受章。現在、オランダ在住。

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2021年1月22日

◆ピアニストのフー・ツォンが死去(享年86歳)


 ピアニストのフー・ツォが2020年12月28日、新型コロナウイルスによりロンドンで死去した。享年86歳。

 フー・ツォンは、中国上海市出身。1953年にワルシャワ音楽院に留学。1955年第5回「ショパン国際ピアノコンクール」第3位、併せてポーランド・ラジオ賞(マズルカ賞)を受賞した。

 1960年より活動拠点をロンドンに移し、世界中で演奏活動やマスタークラスの開催に取り組む。モーツァルト弾きやショパン弾きとして知られた。マルタ・アルゲリッチやレオン・フライシャー、ラドゥ・ルプーと親しく、アルゲリッチは、しばしば別府アルゲリッチ音楽祭に彼を招いて共演した。

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2021年1月15日

◆五嶋みどり、日本人で2人目となる「ケネディ・センター名誉賞」を受賞


 ヴァイオリニストの五嶋みどりが、「ケネディ・センター名誉賞」を受賞した。

 「ケネディ・センター名誉賞」は、米国の文化や芸術に貢献した人や団体に贈られる。日本人では、2015年に指揮者の小澤征爾が初めて受賞して以来2人目。

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2021年1月13日

◆2022年の「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」の指揮者はダニエル・バレンボイム


 「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート 2022」は、ダニエル・バレンボイムが指揮をすることが予定されている。

 指揮のダニエル・バレンボイム(1942年生れ)は、アルゼンチン出身。1952年ピアニストとしてヨーロッパ・デビューを果たす。ピアニストとしての名声を確固たるものとした後、1966年からイギリス室内管弦楽団とモーツァルトの交響曲録音を開始し、指揮者としてのデビューを果たす。パリ管弦楽団首席指揮者、シカゴ交響楽団音楽監督、ミラノ・スカラ座音楽監督、ベルリン国立歌劇場音楽総監督、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート指揮者を歴任し、2019年からシュターツカペレ・ベルリン音楽監督に就任。

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2021年1月08日

◆バス歌手の岡村喬生が死去(享年89歳)


 バス歌手の岡村喬生が1月6日、慢性腎不全のため死去した。享年89歳。

 岡村喬生は、東京都出身。早稲田大学第一政治経済学部新聞学科入学。当初は新聞記者志望だったが、声の大きさが注目されてグリークラブに誘われ、バリトン歌手として音楽活動を開始。大学卒業後、東京放送合唱団に正団員として入団。NHK招聘の第2次イタリア歌劇団公演で唯一の日本人ソリストとしてマリオ・デル・モナコやティト・ゴッビと共演。

 1959年、政府給費留学生としてイタリアに渡り、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院声楽科卒を経て、ウィーン国立音楽アカデミー・リート・オラトリオ科修了。

 1960年にイタリアのヴィオッティ国際音楽コンクール声楽部門で金賞、フランスのトゥールーズ国際声楽コンクールで優勝した。1966年のオーストリアのリンツ市立歌劇場を皮切りに、西ドイツのキール、ケルン両歌劇場の専属第一バスとして活動。また、ローマ、パリ、ベルリン、ミュンヘン、ブリュッセル、ザグレブなどを経てヨーロッパ各地で第一バスとして活躍した。

 1979年に日本へ帰国。オペラだけでなく、執筆、講演会、テレビドラマ、映画などで活躍。2011年にイタリアのプッチーニ賞を受賞。NPOみんなのオペラ・芸術総監督。

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2021年1月04日

◆ヴァイオリニストのイヴリー・ギトリスが死去(享年98歳)


 ヴァイオリニストのイヴリー・ギトリスが2020年12月24日に死去した。享年98歳。

 ギトリスは、ロシア系ユダヤ人の両親のもとに、イスラエル、ハイファにて生まれた。パリ音楽院に留学した後、カール・フレッシュ、ジョルジュ・エネスコ、ジャック・ティボーに師事。テンポとリズムの大胆な解釈、独特なボーイングから生まれる個性的な音色、意図的に微妙な音程の変化を与え、聴感に訴えかける奏法で人気を博した。

 親日家としても知られ、東日本大震災にはたいへん心を痛め、自身が来日し演奏することで日本でコンサートを行っても支障がないことを分かってもらおうと考え、急遽チャリティ・コンサートを東京、名古屋で開催。コンサートの合間には宮城県石巻市にある避難所の石巻市立女子高等学校を慰問し、演奏会を開催した。

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2021年1月01日

◆第64回「NHKニューイヤーオペラコンサート」、1月3日(日)午後7時~9時、NHKホールで開催


 国内外の第一線で活躍する豪華ソリスト陣とオーケストラによる華麗なステージを届ける新春恒例の「NHKニューイヤーオペラコンサート」が1月3日(日)午後7時~9時、NHKホールで開催される。

 同公演は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、前後左右を空席とした配置となる。

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公演:第64回「NHKニューイヤーオペラコンサート」

予定曲目(順不同):
歌劇「トゥーランドット」(プッチーニ)から「誰も寝てはならぬ」
歌劇「蝶々夫人」(プッチーニ)から「ある晴れた日に」
歌劇「トロヴァトーレ」(ヴェルディ)から「見よ、恐ろしい火よ」
歌劇「カルメン」(ビゼー)からハバネラ「恋は野の鳥」
歌劇「カルメン」(ビゼー)から花の歌「おまえが投げたこの花は」
歌劇「アンドレア・シェニエ」(ジョルダーノ)から「ある日青空をながめて」 ほか

出演者(五十音順):
[ソプラノ]大村博美 幸田浩子 砂川涼子 田崎尚美 中村恵理 森麻季 森谷真理
[メゾ・ソプラノ]林美智子
[テノール]笛田博昭 福井敬 宮里直樹 村上敏明 望月哲也
[バリトン]上江隼人
[バ  ス] 妻屋秀和
[合  唱]新国立劇場合唱団 二期会合唱団 藤原歌劇団合唱部
[管 弦 楽]東京フィルハーモニー交響楽団
[指  揮]広上淳一
[ピ ア ノ]反田恭平 ほか

日時:2021年1月3日(日)

開場:18:00 開演:19:00 終演:21:00

会場:NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)

放送予定:2021年1月3日(日)19:00~21:00<Eテレ・FM>(生放送)

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2020年12月25日

◆「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート 2021」テレビ放送(実況)


 「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート 2021」は、NHK Eテレ 1月1日(金) 午後7時~10時にテレビ放送(実況)される。

ヨハン・シュトラウス:ワルツ「音波」作品148」
ヨハン・シュトラウス:「ニコ・ポルカ」作品228」
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「憂いも無く」作品271
カール・ツェラー:ワルツ「鉱山の光」
ほか

指揮者:リッカルド・ムーティ

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

出演:俳優…別所哲也、音楽評論家…石戸谷結子

アナウンサー:林田理沙

放送:NHK Eテレ 1月1日(金) 午後7時~10時

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2020年12月20日

◆「咲くやこの花賞」、高木日向子(作曲)と松本薫平(テノール)が受賞


 令和2年度「咲くやこの花賞」の受賞者が発表され、音楽関係の受賞者は、次の通り。

 大阪市は、創造的で奨励に値する芸術文化活動を通して、大阪文化の振興に貢献し、かつ将来の大阪文化を担うべき人材(個人または団体)に対し、一層の飛躍の期待を込めて「咲くやこの花賞」を贈呈している。

 なお、授賞式は、2021年2月18日(木)に大阪市中央公会堂1F大集会室で行われる。

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髙木日向子(音楽部門[作曲])

 兵庫県立西宮高等学校音楽科ピア ノ専攻、大阪音楽大学作曲学科作曲専攻卒業。 給付奨学金を得て、同大学院作曲研究室修了。2017年日本音楽コンクール作曲部門第3位(室内楽作品)。2019年ジュネーブ国際音楽コンクール作曲部門において、同率1位。受賞作品 “L’instant ”は2020年同コンクールオーボエ部門の課題曲となる。現在は、作曲活動に加えて、子供から大人まで幅広い世代に現代音楽を聴く楽しみを伝える活動も行なっている。大阪音楽大学非常勤講師、大阪音楽大学付属音楽院ソルフェージュ講師。[主な受賞歴]2017年 第86回日本音楽コンクール 作曲部門 第3位、2019年 ジュネーブ国際音楽コンクール 作曲部門 1位

松本薰平(音楽部門「テノール」)

 東京藝術大学音楽学部卒業。オペラ「ラ・ボエーム」のロドルフォでデビューし、その後、「蝶々夫人」ピンカートン、「椿姫」アルフレード、「リゴレット」マントヴァ公爵、「トロヴァトーレ」マンリーコ、などに出演。ルーマニア、トゥルグムレシュで開催された「冬の音楽祭」ではオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」(演奏会形式)のトゥリッドゥ役で出演し、好評を得る。第27回イタリア声楽コンコルソテノール特賞、第12回摂津音楽祭金賞及び大阪府知事賞、第2回松方ホール音楽賞選考委員奨励賞、など多数入選入賞。平成13年度兵庫県芸術奨励賞受賞。平成16年度神戸市文化奨励賞受賞。平成22年度神戸キワニス文化賞受賞。現在、神戸女学院大学教授。京都市立芸術大学、神戸山手女子高等学校各非常勤講師。関西二期会会員。藤原歌劇団団員。

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