2012年2月20日
作曲家の別宮貞雄が死去した(享年89歳)。
1922年、東大在学中に作曲した「管弦楽のための二章」が毎日音楽コンクールに入賞。その後、パリへ留学し、ミヨーやメシアンからフランス音楽の技法の粋を学ぶ。帰国後、中央大学文学部教授 などを務めた。
1956年と1972年に尾高賞、1988年紫綬褒章、1994年勲三等瑞宝章を受賞。代表作にオペラ「有間皇子」、交響曲第5番、ヴィオラ協奏曲、歌曲集「智恵子抄」などのなどがあり、記録映画の音楽も多数手がけた。
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2012年2月17日

ホテルオークラ東京は、2012年3月6日より、2012年12月29日(土)にサントリーホールで開催される第6回ホテルオークラ「第九」コンサートの合唱団員の参加者募集(200名)を開始する。
このホテルオークラ「第九」コンサートは、1987年12月28日にホテルオークラの開業25周年を記念して、サントリーホールで開催されて以来1996年より4年に1回実施し、第6回目を迎えるもの。
同コンサートは、「サントリーホール」の憧れの舞台で、ベトナム国立交響楽団音楽監督・首席指揮者の本名徹次氏やソプラノの森麻季氏、アルトのアンナ・エイナルソン氏など、世界で活躍する音楽家および「第九」記念オーケストラの演奏とともに、一般からの参加者により組織されたホテルオークラ「第九」合唱団が、ベートーヴェンの交響曲第九番「合唱付」の演奏を行う。
第6回ホテルオークラ「第九」合唱団は、合唱経験のない人でも参加できるよう、7月から12月の本番までの毎週水曜日(8月を除く)を練習日(計21回)とし、さらに本番までに2回のリハーサルを行ない、本番当日を迎える。
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2012年2月14日

大野和士は、2012/13年シーズンから「アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団 (トスカニーニ・フィル)」の首席客演指揮者に就任することになった。契約は3年。
トスカニーニ・フィルは、2002年トスカニーニ財団の設立と同時に発足し、2004年にロリン・マゼール が初代音楽監督に就任。パルマのコンサート・ホール「パガニーニ・アウディトリウム」を中心に定期演奏会を開催し、世界ツアーも積極的に行っている。
大野和士は、2013年10月に開催されるトスカニーニ国際指揮者コンクールにおいて、名誉総裁(プレジ デント)を務める予定。
大野和士(1960年生まれ)は、東京芸術大学卒業後、25歳の時渡欧。1987年にアルトゥーロ・トスカニ ーニ国際指揮者コンクールで優勝。1988年から1996年まで、クロアチアのザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務める。2002年から2008年までベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務め、2008年からはフランス国立リヨン歌劇場の首席指揮者を務めている。2008年紫綬褒章受章、2010年日本芸術院賞・恩賜 賞受賞など多くの受賞歴を有する。東京フィルハーモニー交響楽団の桂冠指揮者。
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2012年2月09日
第22回 新日鉄音楽賞が発表され、「フレッシュアーティスト賞」はピアノの萩原麻未、「特別賞」はピアノの室井摩耶子がそれぞれ受賞した。
新日鉄音楽賞は、1990年(平成2年)新日鉄創立20周年と「新日鉄コンサート」放送35周年を記念して設けられた音楽賞。この賞を通して日本の音楽文化の発展と将来を期待される音楽家の一層の活躍を支援することを目的としている。
ピアノの萩原麻未の贈賞理由は、次の通り。「2010年のジュネーヴ国際コンクールピアノ部門で、日本人として初優勝した萩原麻未の昨年11月の紀尾井ホールでのデビュー・リサイタルへの高評価が今回の受賞へとつながった。その演奏は、深い洞察力と豊かな音楽性に彩られ、演奏者の作品への思いが聴き手にも強く伝わってきた。この受賞をステップに、さらなる高みを指して欲しい若手のホープだ」(選考委員・百瀬喬)
ピアノの室井摩耶子の贈賞理由は次の通り。「卒寿にして現役。それも並みの90年ではない。今なお楽譜の厳しさに立ち向かい、納得の行くまで考え抜き、瑞々しく音にする。20回を超えるトーク・コンサート『音楽を聴きたいって何なの?』は、音楽をやりたいって何なのと問い続け、しっかりと生き続けてきた室井摩耶子さんの歩みである。この、厳しく、優しく、豊かな音楽人生」(選考委員・富永壮彦)
「フレッシュアーティスト賞」には賞状・トロフィー/副賞300万円、「特別賞」には賞状・トロフィー/副賞100万円がそれぞれ贈られる。
なお、「第22回新日鉄音楽賞 贈呈式・受賞記念コンサート」は、平成24(2012)年7月9日に、紀尾井ホールで開催予定。
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2012年2月07日
新人音楽家の登竜門「東京音楽コンクール」(主催:東京文化会館、読売新聞社、花王、東京都)の第10回の募集要項が発表された。
東京音楽コンクール本選では、オーケストラとのコンチェルトで音楽性や技術を競う。また、各部門で聴衆による投票を行い、強く印象に残り、最も多い票を得た出場者に「聴衆賞」が贈られる。
第10回東京音楽コンクールの募集要項は次の通り。
・応募受付期間:2012年4月27日(金)~5月11日(金)(必着・送付受付のみ)
・予備審査(CD審査)非公開
・第1次予選(非公開)
・第2次予選 ピアノ部門2012年7月11日開催
声楽部門2012年7月14日開催
金管部門2012年7月15日開催
弦楽部門2012年7月16日開催
・本選 ピアノ部門2012年8月27日開催
弦楽部門2012年8月28日開催
声楽部門2012年8月30日開催
金管部門2012年8月31日開催
・入賞者の支援コンサート
第10回東京音楽コンクール優勝者コンサート(第1位入賞者のオーケストラとの共演)
入賞者リサイタル(共催公演)
小ホールを半額で提供し、広報・宣伝の援助
モーニングコンサート(小ホールでの入賞者による1時間のクラシック名曲コンサート)
フレッシュ名曲コンサート(共催公演)
入賞者が各地でオーケストラと共演
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2012年2月02日
大阪府高槻市在住のドイツ人指揮者、ヴァイオリニストのゲルハルト・ボッセが2月1日、大腸癌の ため死去した。享年90歳。
ゲルハルト・ボッセは、1922年、ライプツィヒの東にあるヴルツェンに生まれる。ライプツィヒ音楽院で学んだ。1955年、ゲヴァントハウス管弦楽団第1コンサートマスターに就任。1963年、ゲヴァントハウスバッハ管弦楽団を創立。1980年、霧島国際音楽祭を創設し、音楽監督を務める。1994年 東京藝術大学 客員教授。1998年 神戸市室内合奏団首席指揮者。2001年 霧島国際音楽祭名誉音楽監督に就任した。
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2012年1月30日
フィンランドの名指揮者パーボ・ベルグルンドが、ヘルシンキで死去した。享年82歳。
ベルグルンドは、1962年から1972年までフィンランド放送交響楽団首席指揮者として活躍。特にシベリウスのスペシャリストとして知られていた。1972年にボーンマス交響楽団首席指揮者に就任の後、1975年から1979年までヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、1987年から1991年までストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めていた。
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2012年1月26日
第13回「ホテルオークラ音楽賞」は、宮田 大氏〔チェロ〕と萩原 麻未氏〔ピアノ〕の受賞が決定した。授賞式、記念演奏会は、2012年3月25日(日)、ホテルオークラ東京「ロビーコンサート25」(本館5階 メインロビー)において開催される。
ホテルオークラ東京では、1996年より社会貢献・文化事業の一環として、将来を嘱望される有望な音楽家の育成を目的とした「ホテルオークラ音楽賞」を開催してきた。厳正なる審査の結果、第13回「ホテルオークラ音楽賞」(2011年度)の受賞者は、チェリストの宮田 大(みやた だい)氏とピアニストの萩原 麻未(はぎわら まみ)氏に決定した。
宮田 大〔チェロ〕は、1986年 栃木県生まれ。弦楽器指導者の両親のもと、3歳よりチェロを始める。桐朋学園音楽部門特待生を受け、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。2009年ジュネーブ音楽院を卒業。2009年、4年に一度開催され、チェロ部門の国際音楽コンクールの最高峰と言われる第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人として初の優勝という快挙を成し遂げる。2010年第20回出光音楽賞を受賞。第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞、ドイツから方伯モリッツ・フォン・ヘッセン賞、さらに栃木県知事特別表彰を受け、とちぎ未来大使に任命される。
萩原 麻未(ピアノ)は、1986年 広島県生まれ。5歳よりピアノを始める。広島音楽高等学校を卒業後、フランスに留学。パリ国立高等音楽院に審査員満場一致で合格。その後パリ国立高等音楽院修士課程を首席で卒業し、同年11月に行われた第65回ジュネーヴ国際コンクール〈ピアノ部門〉において、日本人として初めて優勝。2011年11月には紀尾井ホールでデビューリサイタルを行う。現在、パリ国立高等音楽院及びパリ地方音楽院室内楽科に在籍。1996、98年にフェニックス賞、メイプル賞、2001年にイタリア・フィナーレリグレ市より文化交流賞、2010年に広島市民賞ほか多数受賞。
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2012年1月25日
月刊「レコード芸術」(音楽の友社刊)は、このほど毎年恒例の「リーダーズ・チョイス」アンケート集計結果のベスト20を発表した。第1位は、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、パガニーニの主題による狂詩曲=ユジャ・ワン(p)アバド指揮マーラー室内oに決定した。(詳細は 「レコード芸術」2月号参照)
これは、昨年購入した全ディスクの中から、1~10位までを選び投票するもの。ポイントの計算方法は、 ①1位のディスクに10点、以下10位の1点まで、1点ずつ減点した点数の合計を算出②投票者全員の持ち点 合計に対して、当該ディスクが獲得した点数のパーセンテージを割り出す③その数字を百倍し、小数点以下を切り捨てる。
第1位(148ポイント)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番,パガニーニの主題による狂詩曲 ユジャ・ワン(p)アバド指揮マーラー室内o
第2位(136ポイント)「バティアシュヴィリ/時の谺」〔ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番,ペルト:鏡の中の鏡,他〕バティアシュヴィリ(vn)サロネン指揮バイエルン放送so,他
第3位(122ポイント)「小澤征爾/奇蹟のニューヨーク・ライヴ」〔ブラームス:交響曲第1番〕 小澤征爾指揮サイトウ・キネンo
第4位(116ポイント)ショパン:ピアノ協奏曲第1番,同第2番仲道郁代(p)有田正広指揮クラシカル・ プレイヤーズ東京
第5位(110pポイント)マーラー:交響曲第2番《復活》ラトル指揮ベルリンpo,ベルリン放送cho, ロイヤル(S)コジェナー(Ms)
第6位(94ポイント)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1,2,4番,他 仲道郁代(p)P.ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマーpo
第7位(88ポイント)ベートーヴェン/交響曲全集ティーレマン指揮ウィーンpo,ウィーン楽友協会cho, ダッシュ(S)藤村実穂子(Ms)ベチャワ(T)ツェッペンフェルト(Bs)
第8位(86ポイント)ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルク編),シェーンベルク:映画 の一場面への伴奏音楽,他 ラトル指揮ベルリンpo
第9位(83ポイント)「佐渡裕/ベルリン・フィル・デビューLIVE」〔ショスタコーヴィチ:交響曲第5番, 他〕佐渡裕指揮ベルリンpo,他 第10位(77ポイント)マーラー:交響曲第2番《復活》インバル指揮東京都so,二期会cho,ナーデルマ ン(S)フェルミリオン(Ms)
第10位(77ポイント)マーラー:交響曲第2番《復活》インバル指揮東京都so,二期会cho,ナーデルマン(S)フェルミリオン(Ms)
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2012年1月20日
オランダ出身ののピリオド楽器による古楽演奏家のグスタフ・レオンハルトがアムステルダムで死去した。享年83歳。
グスタフ・レオンハルトは、1950年にウィーンにおいてチェンバロ奏者としてデビューを果たす。バッハのチェンバロ作品を録音することによって、チェンバロ奏者およびバッハ演奏家として、その名名を広く世界に知られるようになる。また、バッハのカンタータ全集の指揮者をしたことでも知られ、「レオンハルト・バロック・アンサンブル」を率いていた。
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