2019年3月05日
第29回「新日鉄住金音楽賞」は、「フレッシュアーティスト賞」葵トリオ (ピアノ三重奏団)、「特別賞」林 喜代種 (舞台写真家)が受賞した。
「フレッシュアーティスト賞」
葵トリオ (ピアノ三重奏団)
2018年のミュンヘンARD 国際コンクールで第1 位を受賞。これは室内楽部門で日本人グループとして1970 年の東京クァルテット以来の快挙である。講評では個々の高い技術を備えた3 人がトリオとしてのサウンドと精神が完璧なバランスであったと高く評価された。今回の素晴らしい実績と今後の活躍で日本を代表するピアノ・トリオに成長することを期待され受賞となった。
「特別賞」
林 喜代種 (舞台写真家)
今や誰もがスマートフォン(カメラ付き携帯電話)で簡単に日常を撮る時代。そもそもカメラもフイルムからデジタル化となって久しく、機能の進化も驚異的なレヴェル。そういう時代だからこそ撮り手の情熱は必要不可欠で、林氏の写真から感じる熱量は音楽の現場そのもの。長きに亘って撮って来られた“瞬間”は、楽壇史であり、時に言葉以上の力を持つ。
なお、第29 回「新日鉄住金音楽賞」受賞記念コンサートを、2019 年7 月3 日(水)に紀尾井ホールで開催する。