2019年3月07日
平成30年度(第69回)芸術選奨新人賞を作曲家の藤倉 大が受賞した。
<贈賞理由>演奏家との密接なコラボレーションを,対面で,あるいはネットを通じて行い,一作一作を丹念に練り上げながら,多彩で多作な創作活動を続けている藤倉大氏は,日本にとどまらないグローバルな領域で現代音楽の新たな聴衆を獲得している稀有の存在である。日本初演されたオペラ「ソラリス」こそ評価が分かれたが,着想に富み,斬新な響きを湛え,技術的にも高度ながら,過度に格式高くない芸術音楽の在り方は,個展での作品群全てで顕著に示された。