2015年6月15日
2015年度「第23回公益信託 渡邉暁雄音楽基金」の音楽賞は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者の川瀬賢太郎、特別賞は、東京交響楽団の桂冠指揮者ユベール・スダーンと秋山和慶がそれぞれ受賞した。
「渡邉暁雄音楽基金」は、戦後の音楽界の発展に大きく貢献した指揮者・渡邉暁雄の業績を後世に引き継ぐため、1992年6月に創設さ、毎年、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、およびオーケストラ界に貢献した関係者の顕彰を行っている。
川瀬賢太郎受賞理由は次の通り。
「川瀬賢太郎氏の活躍は早くから注目されていましたが、とりわけ2014年春、神奈川フィル常任指揮者に就任して以降の実績には目覚しいものがあります。就任記念定期(2014年4月)でのブラームスの「第1交響曲」や、マーラーの「復活」(同年6月)における綿密な設計、チャイコフスキーの第5交響曲」(2015年3月)等における劇的な力感と清澄な叙情性なども、卓越した演奏でした」