2020年8月10日
ポーランド出身の女性ヴァイオリニストのイダ・ヘンデルが6月30日死去した。享年91歳。
イダ・ヘンデルは、ポーランド・ヘウム出身。ワルシャワ音楽院に学んだ後、ベルリンでカール・フレッシュに、またパリでジョルジュ・エネスコにも師事。
影響を受けた芸術家は、同郷の先輩ヴァイオリニストのブロニスワフ・フーベルマンや、指揮者ラファエル・クーベリック。長いキャリアにもかかわらず、録音数は非常に少ないが、ウラジミール・アシュケナージとの共演によるCD制作で復活を果たした。
1998年には指揮者サイモン・ラトルと、2004年にはピアニストフー・ツォンとともに来日も果たした。没時はカナダ在住。