2020年8月23日
ピアニストのレオン・フライシャーが、8月2日、米国メリーランド州ボルチモアにてガンのために死去した。享年92歳。
レオン・フライシャーは、米国カリフォルニア州サンフランシスコに東欧ユダヤ系移民の家庭に生まれた。8歳でデビューし、16歳でピエール・モントゥー指揮のニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団と共演。アルトゥール・シュナーベルなどに師事。
1952年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」ピアノ部門で第1位。しかし、局所性ジストニアを患って1960年代に右手の自由を失った。その後、2000年代にボトックス療法によって右手が回復するまで、左手だけのレパートリーによって演奏を続けた。指揮も行っていた。
ジョージ・セルが指揮するクリーヴランド管弦楽団と共演して、多くの優れた録音を遺した。