2021年6月23日
ジャズのビッグバンド「原信夫とシャープス&フラッツ」を率いたサックス奏者の原信夫が死去した。享年94歳。
原信夫は、富山県富山市出身。1950年、神奈川県横浜市のキャバレーで演奏していたバンド「ムーンライト」に参加し、テナーサックスを担当。その後、「ムーンライト」のリーダーに就任し、活動拠点を横浜から東京都品川区にあった在日アメリカ合衆国軍のクラブへ移す。
これを機に、バンド名を「ムーンライト」から「シャープス・アンド・フラッツ」に改名。カウント・ベイシーを始め、北村英治、前田憲男ら多くの有名ジャズマンたちと共演する。江利チエミや美空ひばりとも、コンサートでの演奏やレコーディングを通じて、多数の共演がある。
作曲作品は「真赤な太陽」(歌:美空ひばり)など。南里文雄賞 (1982年)、芸術祭優秀賞(1983年)、紫綬褒章(1988年)、勲四等旭日小綬章(1998年)、第38回「日本レコード大賞」功労賞(1996年)などを受賞(章)。