クラシック音楽 ニュース


2022年5月16日

◆ピアニストのアレクサンドル・トラーゼが死去(享年69歳)

 ジョージア、トビリシ出身のピアニストのアレクサンドル・トラーゼが5月10日に死去した。享年69歳。

 1977年にモスクワ音楽院を卒業。1969年の南コーカサス・ピアノコンクールで第1位、1975年の第10回「アレッサンドロ・カーザグランデ国際ピアノコンクール」で第3位、1977年の第5回「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で第2位を受賞した後、母校モスクワ音楽院で教職についた。

 1983年にアメリカに居を構え、1991年から2017年までインディアナ大学サウスベンド校で教授を務める。自身の運営する講座は同校の看板ともなり、世界的に向学心ある多くの学生を集めていた。

 2022年4月23日にバンクーバー交響楽団(米国ワシントン州バンクーバー)との共演で2曲のピアノ協奏曲を最後まで弾き終えたが、その2曲目であるショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番の演奏中に急性心不全を引き起こし、一旦は回復に向かっていたが、インディアナ州サウスベンドの自宅で亡くなった。

 日本では「スーパーピアノレッスン」の講師として知られていた。

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