クラシック音楽 ニュース


2023年9月06日

◆「ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリンコンクール」、福田廉之介が3位入賞


 「ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリンコンクール」で福田廉之介が第3位入賞合わせて最優秀演奏者賞も受賞した。

 「ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクール」は、スイス、ヴァレー州マルティニーで開催される若手ヴァイオリニストのための音楽コンクールで、1967年、ハンガリーのヴァイオリニスト、音楽教師であるティボール・ヴァルガにより創設された。

 ヴァイオリンの福田廉之介(1999年生まれ)は、岡山県出身。シオン音楽学校、ローザンヌ高等音楽院を首席で卒業。現在、ローザンヌ高等音楽院修士課程にて、ジャニーヌ・ヤンセン氏に師事。2013年「クロスター・シェンタール国際バイオリンコンクール」ジュニア部門優勝、併せてヴィルトオーゾ賞、21歳までの全部門出場者中の最高得点奏者に贈られるForderpreis賞を受賞。2014年「ユーディ・メニューイン国際コンクール」ジュニア部門優勝。2017年「ヴァルセシア・ムジカ国際ヴァイオリンコンクール」優勝、「ハイフェッツ国際ヴァイオリンコンクール」第3位。2017年、世界で活躍する若手ヴァイオリニストに贈られる「イヴリー・ギトリス賞」を受賞。2018年「ハノーファー国際コンクール」第4位。

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2023年9月03日

◆「ブゾーニ国際ピアノコンクール」、山崎亮汰が3位入賞


 若手ピアニストの登竜門「ブゾーニ国際ピアノコンクール」で、山崎亮汰が3位に入賞した。

 山崎亮汰(1998年生まれ)は、福島県出身。2014年「ピティナ・ピアノコンペティション」において史上最年少タイの15歳で特級グランプリ、併せて聴衆賞・文部科学大臣賞受賞。2013年第9回「福田靖子賞」受賞。2012年「ジーナ・バッカウアー国際ジュニアピアノコンクール」日本人初優勝、2016年「クーパー国際コンクール」日本人初優勝。これまでにクリーヴランド管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と共演。その他、ラ・フォル・ジュルネ TOKYOなどの音楽祭にも出演。現在はアメリカ・ロサンゼルスのコルバーンスクールにて、ファビオ・ビディーニ氏に師事。

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2023年8月31日

◆第21回「東京音楽コンクール」弦楽部門 第1位 水野斗希(コントラバス)


第21回「東京音楽コンクール」 弦楽部門 本選結果

  第1位 水野斗希(コントラバス)

  第2位 水野琴音(ヴァイオリン)

  第3位 栗林衣李(ヴィオラ)

  入選 平井美羽(ヴァイオリン)

  聴衆賞 水野琴音(ヴァイオリン)

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2023年8月30日

◆ファビオ・ルイージ、NHK交響楽団首席指揮者の任期を2028年8月まで3年延長


 NHK交響楽団は、2022年9月に3年間の任期で首席指揮者に就任したファビオ・ルイージとの契約をこのたび3年延長し、2028年8月までとした。

 ァビオ・ルイージは今後、2023年12月のNHK交響楽団第2000回定期公演で、マーラー《交響曲第8番「一千人の交響曲」》を演奏。また2025年5月には、アムステルダムのマーラー音楽祭に招待され、続いてヨーロッパ各地での公演を予定している。

 2026年に創立100年を迎えるN響は、今後、数々の記念公演において、ルイージと共に魅力的なプログラムを届けることにしている。

 指揮のファビオ・ルイージ(1959年生れ)は、イタリア、ジェノヴァ出身。パガニーニ音楽院およびグラーツ音楽院で学ぶ。1984年グラーツ歌劇場で指揮活動を始め開始。1990年グラーツ交響楽団を創設し、1995年まで芸術監督を務めた。その後、ライプツィヒ放送交響楽団芸術監督、スイス・ロマンド管弦楽団首席指揮者、ウィーン交響楽団首席指揮者、シュターツカペレ・ドレスデン音楽監督、メトロポリタン歌劇場首席指揮者、チューリッヒ歌劇場音楽総監督、ダラス交響楽団音楽監督、デンマーク国立管弦楽団首席指揮者を歴任。 2013年メトロポリタン歌劇場とのワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」の録音によりグラミー賞を受賞。 2017年デンマーク国立交響楽団首席指揮者、2019年フィレンツェ五月音楽祭音楽監督に就任。2022年9月NHK交響楽団首席指揮者に就任。

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2023年8月28日

◆第33回 「芥川也寸志サントリー作曲賞」、向井 航の「ダンシング・クィア オーケストラのための」に決定


 第33回「芥川也寸志サントリー作曲賞」(旧名:芥川作曲賞)は、8月26日(土)午後3時から東京・サントリーホールでの演奏会による公開選考の結果、向井 航氏作曲の「ダンシング・クィア オーケストラのための」に決定した。

                        ◇

【第33回「芥川也寸志サントリー作曲賞」】

向井 航 『ダンシング・クィア』オーケストラのための

<贈賞理由>
 
 既存の作品とは異なる提示に作曲家の生き様が現われ、そのアクチュアリティのある表現が高く評価された。

<略歴>
 
 向井 航は、1993年生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科を首席卒業後、渡独。受賞歴に安宅賞、クロアチア国際作曲コンクール優勝、メンデルスゾーン全音楽大学コンクール独連邦大統領賞、日本音楽コンクール作曲部門第2位及び岩谷賞、第27回芥川作曲賞最終候補など。現在アントンブルックナー私立大学博士研究員。

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2023年8月28日

◆第21回「東京音楽コンクール」ピアノ部門 第1位 佐川和冴


第21回「東京音楽コンクール」 ピアノ部門 本選結果

  第1位 佐川和冴 

  第2位 島多璃音 

  第3位 角野未来 

  入選 渡邊晟人 

  聴衆賞 島多璃音

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2023年8月27日

◆日本人で初めてベルリン・フィルのビオラ奏者を務めた土屋邦雄が死去(享年89歳)


 ビオラ奏者の土屋邦雄が8月20日、がんのためベルリンで死去した。享年89歳。

 土屋邦雄は、東京府出身。東京都立武蔵丘高等学校卒業。東京藝術大学でヴィオラを学ぶ。他に打楽器、指揮法、管弦楽法を学ぶ。大学卒業と同時に東京芸術大学付属高校で教鞭をとる。またNHK交響楽団に首席候補として入団。1956年、渡独。フライブルクの音楽学校でコッホに師事。

 1959年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の試験を受け合格、以後ベルリン・フィルのメンバーとなる。また、ベルリン・バロック・オーケストラの首席奏者、ソリスト、ベルリン・フィル八重奏団等で活躍。2001年、ベルリン・フィルを退団。本拠をベルリンに置きながら、日本で指揮を含めた音楽活動を展開した。

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2023年8月26日

◆第21回「東京音楽コンクール」木管部門 第1位 保崎佑(ファゴット)


第21回「東京音楽コンクール」 木管部門 本選結果

  第1位 保崎佑(ファゴット)

  第2位 河野星(ファゴット)

  第3位 永留泰斗(フルート)
      保坂静伶奈(オーボエ)

  入選 米田優梨(フルート)
     藤本茉奈美(オーボエ)

  聴衆賞 保崎佑(ファゴット)

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2023年8月22日

◆ピティナ・ピアノコンペティション、鈴木愛美が特級グランプリ


 ピティナ・ピアノコンペティション(主催:一般社団法人全日本ピアノ指導者協会<ピティナ>)が、8月21日(月)、サントリーホールで行われ、鈴木愛美が特級グランプリを獲得した。

 鈴木愛美は、2002年大阪府生まれ。4歳よりピアノを始める。大阪府立夕陽丘高等学校音楽科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)に給費奨学生として入学。現在4年在学中。第27回フッペル鳥栖ピアノコンクールフッペル部門第1位。第32回宝塚ベガ音楽コンクール・ピアノ部門第4位。ピティナ・ピアノコンペティション全国大会において、第36回C級入選、第42回F級ベスト17賞受賞。第17回”万里の長城杯”国際音楽コンクールピアノ部門中学生の部第1位。2020年度より毎年 「東京音楽大学ピアノ演奏会~ピアノ演奏家コース成績優秀者による~」に出演。浜松国際ピアノアカデミー2023に参加。これまでに、稲垣千賀子、佐藤美秋、石井理恵、仲田みずほ、石井克典の各氏に師事。

                       ◇   

特級グランプリ 鈴木愛美

銀賞 三井柚乃

銅賞 神原雅治

入賞 嘉屋翔太

聴衆賞 1位 鈴木愛美
    2位 三井柚乃
    3位 嘉屋翔太
    4位 神原雅治

サポーター賞 1位 塩﨑基央
        2位 小野寺拓真
        3位 鈴木愛美
        4位 嘉屋翔太
       5位 小野田有紗
       6位 平間今日志郎
       7位 神原雅治

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2023年8月17日

◆20世紀を代表する名ソプラノ歌手のレナータ・スコットが死去(享年89歳)


 イタリアの名ソプラノ歌手のレナータ・スコットが8月16日、死去した。享年89歳。

 レナータ・スコットは、イタリア、サヴォナ出身。1952年のクリスマス・イヴに、ミラノのテアトロ・ヌオーヴォにおいて、ヴェルディ「椿姫」のヴィオレッタ役で18歳でオペラ界にデビューを果たす。

 1957年、マリア・カラスの代役として舞台に立ち、23歳でスコットは世界の檜舞台に躍り出ることになった。

 1965年、プッチーニ「蝶々夫人」のタイトルロールを歌ってメトロポリタン歌劇場にデビュー。蝶々さん役はスコットの十八番の一つであり、ジョン・バルビローリとの共演による「蝶々夫人」全曲のEMIへの名録音は有名である。

 スコットは、ベルカント唱法の正統な伝統を受け継ぐオペラ歌手として、歌唱力に加えて美貌と演劇力によっても幅広く称賛された。

 スコットはレパートリーが幅広く、蝶々さん役のほかに、「椿姫」のヴィオレッタ、「愛の妙薬」のアディーナ、「ラ・ボエーム」のミミ、プッチーニ「三部作」のすべてのヒロイン、リッカルド・ザンドナーイ「フランチェスカ・ダ・リミニ」のフランチェスカなどを得意としていた。

 近年では、1992年に「ばらの騎士」における元帥夫人を、1995年には「パルジファル」のクンドリーを演じており、そのほかに「エレクトラ」におけるクリュテムネストラを演じ、プーランクの一人オペラ「人の声」にも取り組むなどイタリア・オペラ以外の作品にも取り組んだ。

 2002年をもって舞台から引退した以後、舞台監督に加えて、イタリアやニューヨークに設立したオペラ学校で教鞭を執っていた。

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