クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2020年 9月

2020年9月28日

★若杉弘指揮NHK交響楽団 ブルックナー・チクルス 1996~98


若杉弘

<CD1>交響曲第1番 ハ短調 WAB 101
      使用稿: 第1稿 (リンツ稿)・ノヴァーク版/ 録音: 1998年2月28日
<CD2>交響曲第2番 ハ短調 WAB 102
      使用稿: 第2稿 ノヴァーク版/ 録音: 1997年1月13日
<CD3>交響曲第3番 ニ短調 WAB 103
      使用稿: 第3稿 ノヴァーク版/ 録音: 1996年2月26日
<CD4>交響曲第4番 変ホ長調『ロマンティック』 WAB 104
      使用稿: 1878・80 年稿 ノヴァーク版/ 録音: 1997年2月24日
<CD5>交響曲第5番 変ロ長調 WAB 105
      使用稿: 原典版・ノヴァーク版/ 録音: 1998年1月27日
<CD6>交響曲第6番 イ長調 WAB 106
      使用稿: ノヴァーク版/ 録音: 1997年3月18日
<CD7>交響曲第7番 ホ長調 WAB 107
      使用稿: ノヴァーク版・第2版/ 録音: 1996年1月29日
<CD8>交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (第1・2楽章)
<CD9> 交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (第3・4楽章)
      使用稿: 第2稿 ノヴァーク版/ 録音: 1996年3月31日
<CD10>交響曲第9番 ニ短調 WAB 109
      使用稿: ノヴァーク版/ 録音: 1998年3月13日

録音:サントリーホール(ライヴ録音)

指揮:若杉弘

管弦楽:NHK交響楽団

CD:ALTUS ALT-431~440(10枚組)

 指揮の若杉弘(1935年~2009年)は、東京都出身。慶應義塾大学経済学部へ入学したが、音楽への思いを断ち切れずに慶大を中退し、1956年に東京芸術大学に入学し直した。卒業後すぐにNHK交響楽団指揮研究員となる。1963年東京交響楽団を指揮してコンサートデビュー。 1977年にケルン放送交響楽団首席指揮者に就任。以後は海外に活躍の場を広げ、ベルリン・フィル、ミュンヘン・フィルなどに客演。ドイツにおいてダルムシュタット歌劇場、ドルトムント歌劇場を経てバイエルン国立歌劇場指揮者、ライン・ドイツ・オペラ(デュッセルドルフ/デュースブルク)音楽総監督(GMD)、ドレスデン国立歌劇場およびドレスデン・シュターツカペレ常任指揮者などの要職を歴任。2007年~2010年新国立劇場の芸術監督。1965年に読売日本交響楽団常任指揮者、1986年から1995年まで東京都交響楽団音楽監督(1987年より首席指揮者兼務)、1987年から1991年までチューリヒ・トーンハレ協会の芸術総監督(1988年よりチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者兼務)などを務め、1995年からその死までNHK交響楽団正指揮者を務めた。芸術選奨文部大臣賞、日本芸術院賞、朝日賞、毎日芸術賞、サントリー音楽賞、モービル音楽賞、N響有馬賞ほか受賞多数。

 このCDアルバムは、2020年、若杉弘の生誕85周年に当たり、彼の遺したライヴ録音から、CD化が望まれていたN響との伝説的ブルックナー・チクルス盤。

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2020年9月24日

★北欧のスペシャリストと呼ばれた舘野の愛奏のレパートリー


館野泉

<Disc 1>

シベリウス:「樹の組曲」 作品75
       故郷にて 作品74-4
       ロマンス ハ長調 作品101-1
       キャプリス 作品24-3
パルムグレン:「3つの夜想的情景」 作品72
       粉雪 作品57-2
       ロマンス 作品73-1
カヤーヌス:小さなワルツカスキ:前奏曲 変ト長調 作品7-1
メリカント:ロマンス 作品12
      歌 作品92-1
      夏の夜のワルツ 作品1
ハンニカイネン:夕べに
クーラ:羊飼いのポルカ
メラルティン:雨 作品52-4

<Disc 2>

シベリウス: 夢想 作品58-1
       静かな西風 作品74-2
       村の教会 作品103-1
       即興曲 作品5-5
       ロマンス 変ニ長調 作品24-9
       ロマンティックな情景 作品101-5
       パルムグレン:5月の夜 作品27-4
       夕べの歌 作品47-1
       月の光 作品54-3
       とんぼ 作品27-3
       海 作品17-2
メリカント: 夏の夜の牧歌 作品16-2
       牧歌 作品73-1
       ゆるやかなワルツ
カスキ: 秋の朝 作品21-2
     古い時計台 作品48-2
     夜の海辺にて 作品34-1
     激流 作品48-1
クーラ:小さなガボット 作品3-3
     結婚行進曲 作品3-2

ピアノ:舘野 泉

CD:オクタヴィアレコード OVCT-00177

 ピアノの舘野 泉(1936年生れ)は東京都出身。東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。1964年よりヘルシンキに在住し、シベリウスをはじめ、フィンランドの近現代作曲家の作品に取り組む。1968年「メシアン・コンクール」第2位。同年より国立シベリウス・アカデミーの教授を務め、1981年以来フィンランド政府より芸術家年金を与えられる。2002年フィンランド、タンペレでのリサイタル中に脳溢血で倒れ、その後遺症として右半身に麻痺が残る。以後、左手のピアニストとして演奏活動を継続。2012年「東燃ゼネラル音楽賞」を受賞。左手のための委嘱作品を充実させることを目的とした「舘野 泉 左手の文庫」を設立。このCDは、長い廃盤期(1988年1月9-13日シベリウス・ホール、ヤルヴェンパー・タロにて収録)を経ての、待望の再発売。

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2020年9月21日

★小澤征爾のベートーヴェン:交響曲第7番、サイトウ・キネン・オーケストラと23年ぶりの再録音


小澤征爾

ベートーヴェン:交響曲第7番
レオノーレ序曲第3番

指揮:小澤征爾

管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ

録音:2016年8月、2017年8月、キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)<ライヴ録音>

CD:ユニバーサル ミュージック UCCD-40018

長野県松本市で毎夏開催される「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」の2016年(通算25回目の開催)の演奏会でのベートーヴェン交響曲第7番は、サイトウ・キネン・オーケストラと1993年以来23年ぶりの再演/再録音。カップリングは2017年OMFでのレオノーレ序曲第3番を収録。こちらも1998年のSKF(サイトウ・キネン・フェスティバル松本)から19年振りの再演/再録音。

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2020年9月17日

★ヨハネス・モーザーのルトスワフスキ &デュティユーのチェロ協奏曲


ヨハネス・モーザー

ルトスワフスキ : チェロ協奏曲 (1970)
デュティユー : チェロ協奏曲「遥かな遠い国へ」 (1970)

チェロ:ヨハネス・モーザー

指揮:トマス・スナゴー

管弦楽:ベルリン放送交響楽団

CD:キングインターナショナル KKC6050

 チェロのヨハネス・モーザー(1979年生まれ)は、ドイツ、ミュンヘン出身。ベルリンのアイスラー音楽院で学ぶ。2000年「ダヴィドフ・コンクール」、2001年「メンデルスゾーン・コンクール」で第1位を獲得した後、2002年「チャイコフスキー・コンクール」で最高位受賞(1位なしの2位)、以来、一躍注目を集め、世界的指揮者のもとでの共演など活躍している。このCDは、ロストロポーヴィチのために作曲された、ルトスワフスキ(1913年―1994年)とデュティユー(1916年―2013年)のチェロ協奏曲を収録。

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2020年9月14日

★モディリアーニ弦楽四重奏団、ザビーネ・マイヤー(クラリネット)らによるシューベルト : 八重奏曲


弦楽四重奏団モディリアーニ

シューベルト : 八重奏曲 ヘ長調 D.803

弦楽四重奏:モディリアーニ弦楽四重奏団

クラリネット:ザビーネ・マイヤー
ホルン:ブルーノ・シュナイダー
ファゴット:ダグ・イェンセン
コントラバス:クヌート・エリック・サンドクイスト

CD:キングインターナショナル KKC6230

 モディリアーニ弦楽四重奏団は、フランスの弦楽カルテット。パリ国立高等音楽・舞踊学校に在校していた4人の学生により2003年にパリで結成された。結成当初のメンバーは、第1ヴァイオリン、フィリップ・ベルナール、第2ヴァイオリン、ロイク・リオ、ヴィオラ、ロラン・マルフェング、チェロ、フランソワ・キエフェルであったが、2016年、第1ヴァイオリンのフィリップ・ベルナールの代わりに、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団のスーパーソリストであったアモリ・コエトーが加入。2006年ニューヨークの「ヤング・コンサート・アーティスツ・オーディションズ」で優勝。2008年アカデミー・シャルル=クロスが、モディリアーニ弦楽四重奏団によるハイドンの弦楽四重奏曲集の録音に対してディスク・グランプリ賞を授与。2009年批評家協会から新人賞を受賞。

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2020年9月10日

★アラベラ・美歩・シュタインバッハーとミュンヘン室内管弦楽団の ”ヴィヴァルディ×ピアソラの「四季」” 


アラベラ・美歩・シュタインバッハー

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第1番~第4番「四季」
          (ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」Op.8 より)
ピアソラ (ペーター・フォン・ヴィーンハルト編曲):「ブエノスアイレスの四季」

ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー

管弦楽:ミュンヘン室内管弦楽団 (コンサートマスター:ジェラルダス・ビドヴァ)

CD:キングインターナショナル KKC-6215

 ヴァイオリンのアラベラ・美歩・シュタインバッハーは、ドイツ、ミュンヘン出身。ミュンヘン音楽大学で学んだほか、ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスに師事。2000年にハノーファーで開催された「ヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクール」で入賞。2004年にはチョン・キョンファのキャンセルにより急遽パリでネヴィル・マリナー指揮するフランス国立放送フィルへのデビューが決まり、そこで演奏したベートーヴェンのコンチェルトの演奏により一躍、注目を集めるようになった。

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2020年9月07日

★ヴァイオリン界の若き俊英 ダニエル・ロザコヴィッチのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲


ダニエル・ロザコヴィッチ

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001 第1楽章

ヴァイオリン:ダニエル・ロザコヴィッチ

指揮:ワレリー・ゲルギエフ

管弦楽:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

CD : ユニバーサル ミュージック UCCG-40108

 ヴァイオリンのダニエル・ロザコヴィッチ(2001年生まれ)は、スウェーデン、ストックホルム出身。6歳からヴァイオリンを始めた。そのわずか2年後にはウラディーミル・スピヴァコフ指揮モスクワ・ヴィルトゥオージ室内管弦楽団との共演で、公式にデビュー。ウィーン国立音楽大学のドラ・シュヴァルツベルク教授と、カールスルーエ音楽大学の音楽教授ヨーゼフ・リシンに師事。「ウラディーミル・スピヴァコフ国際ヴァイオリン・コンクール」優勝し、その名は世界的に知られるようになった。2016年5月に国際的デビューを果たす。2017年、アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団との共演でタングルウッド音楽祭にデビューし、絶賛された。

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2020年9月03日

★若き俊英 ヤン・リシエツキのメンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番/第2番ほか


ヤン・リシエツキ

メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番/第2番

         厳格な変奏曲 ニ短調 作品54
         ロンド・カプリチオーソ ホ長調 作品14
         無言歌集 第1巻 作品19 第6曲 ト短調 「ヴェネツィアの舟歌 第1」

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-1833

ピアノ:ヤン・リシエツキ

管弦楽団:オルフェウス室内管弦楽団

 ピアノのヤン・リシエツキ(1995年生まれ)は、カナダ、カルガリー出身。両親はポーランド人。わずか9歳でオーケストラ・デビューを果たす。2008年、2009年と2年連続でワルシャワのショパンおよびそのヨーロッパ国際音楽祭に招かれ、ショパンの協奏曲第1番と第2番を演奏し、聴衆そして評論家から絶賛を博す。この公演は、ポーランド放送によりラジオ中継され、その内容を収めたCDが、ポーランド国立ショパン協会の自主レーベルとして2010年初頭にリリースされた。2010年、リシエツキのこのデビューCDは「ディアパゾン・ドール賞」を受賞。2011年、15歳という若さでドイツ・グラモフォンとの専属契約を結び、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20/21番を収録したCDを発売。2013年、クラシック音楽界のオスカーとも呼ばれる「グラモフォン・アワード」において、「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

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