2011年9月30日
★パッパーノ指揮のロッシーニ:歌劇「ウイリアム・テル」全曲
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」 全曲
指揮:アントニオ・パッパーノ
管弦楽:ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
出演: ジェラルド・フィンリー, ジョン・オズボーン, マリン・ビイストルム, マリ=ニコル・ルミウ, エレナ・クサントウダキス他
CD:EMIミュージック・ジャパン TOCE-90198
現代最高のオペラ指揮者の一人であるアントニオ・パッパーノが、ロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」全曲を録音したCD。このオペラの序曲はあまりにも有名であるが、オペラ自体は4幕からなる長大なもの。あまりの大掛かりな内容のためこれまで上演機会は少なく、EMIでの同作品の録音は、1972年のガルデルリ盤にまで遡るという。他社からも発売が少ないため、オペラ・ファンには貴重なレパートリーとなる。主役にはカナダ出身でメトロポリタン・オペラなどで活躍するバス歌手ジェラルド・フィンリー、テノールのジョン・オズボーンなど。パッパーノは、2002年からコヴェント・ガーデン王立歌劇場音楽監督、2005年から聖チェチーリア音楽院管弦楽団の音楽監督を務めている。
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2011年9月27日
★ユベール・スダーン&東京交響楽団によるブルックナー 交響曲第8番
ブルックナー 交響曲第8番(ノヴァーク版 第2稿)
指揮:ユベール・スダーン
管弦楽:東京交響楽団
録音:2010年11月25日、11月26日、ミューザ川崎シンフォニーホール
CD:[SACD]NF51203/[CD]NF21203
前作のブルックナー交響曲第7番は、第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の<最優秀アルバム賞>(クラシック日本人演奏部門)と<最優秀録音賞>のダブル受賞に輝くなど、演奏、録音の両面で高い評価を得たが、今回は、それに続く交響曲第8番のCD。 スダーンが得意とするブルックナーの交響曲の中でも、「8番は最高傑作」と自身がもっとも愛する作品。ホールを知りつくした指揮者とオーケストラによって、深い味わいのある熟成した響きが聴ける。
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2011年9月23日
★ソプラノ:ダニエル・ドゥ・ニースのバロック音楽の新アルバム
~「オンブラ・マイ・フ」 ビューティー・オブ・ザ・バロック~
さあ、もういちど、いまやさしい愛が求めている
もしうまくいかなかったらどのように?
影はこれまでなかった(オンブラ・マイ・フ) ≪セルセ≫から
群れをなす輝けるセラフィムたちを集め ≪サムソン≫から
私が土の中に横たえられるとき (ディドーの嘆き) ≪ディドーとエネアス≫から
心よ、ほのかな喜びの住まい ≪エイシスとガラテア≫から
さあ、私はあなたを見て喜び ≪ポッペアの戴冠≫から
あのちょっぴり高慢な眼差しが ≪音楽の諧謔≫から
あなたを抱かせて ≪ロデリンダ≫から
守護天使達よ、ああ、私をお守りください ≪時と真理の勝利≫から
悲しみに沈める御母は涙にくれて(スターバト・マーテル) ≪スターバト・マーテル≫から
恋にいそしみ カンタータ第202番≪消え去れ、悲しみの影≫(結婚カンタータ) BWV202から
羊らは安けく草はむ カンタータ第208番≪楽しき狩りこそわが悦び≫ BWV208から
ソプラノ:ダニエル・ドゥ・ニース
カウンター・テノール:アンドレアス・ショル
指揮:ハリー・ビケット
管弦楽:イングリッシュ・コンサート
録音:2010年8月12-16日、ロンドン、ハムステッド・ガーデン郊外・聖ユダ教会
2011年1月24日 オート=アルザス・ドミニク修道院
CD:UCCD-1300(デッカ)(日本盤のみSHM-CD仕様)
ダニエル・ドゥ・ニースのサード・アルバム。ニースは、スリランカとオランダの血を引き、オーストラリア生まれで、ロサンゼルスで育つ。25歳の時、2005年のグラインドボーン・フェスティバルで、オペラ「ジュリアス・シーザー」のクレオパトラ役の急な代役で大成功を収めた。今回は、「オン・ブラ・マイフ」をはじめ、バロック時代のオペラ・アリアや宗教アリアなどを収録したアルバム。ゲストとしてカウンター・テノールのアンドレアス・ショルが参加、伴奏はバロック音楽のスペシャリスト、ハリー・ビケット指揮イングリッシュ・コンサート。
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2011年9月21日
★パッパーノ指揮のラフマニノフ:交響曲第2番 他
ラフマニノフ:交響曲第2番
リャードフ:「魔法にかけられた湖」
指揮:アントニオ・パッパーノ
管弦楽:サンタ・チェチーリア管弦楽団
CD:EMI‐TOCE90197
指揮のアントニオ・パッパーノ(1959年生まれ)は、ロンドンでイタリア人を両親に生まれた。米国でピアノ、作曲、指揮法を学ぶ。1987年、オスロ国立歌劇場で「ラ・ボエーム」で指揮者デビューを果たし、1990年には音楽監督に就任。さらに32歳でベルギー・モネ劇場の音楽監督に就任。1999年、「ローエングリン」の指揮して、バイロイト音楽祭デビューを飾る。2002年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場音楽監督に就任。2005年からは、チョン・ミュンフンの後を継ぎ、聖チェチーリア音楽院管弦楽団の音楽監督に就任している。
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2011年9月16日
★イザベル・ファウストのブラームス:ヴァイオリン協奏曲 他
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲/弦楽六重奏曲第2番
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
指揮:ダニエル・ハーディング
管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ
ユリア=マリア・クレッツ (Vn), シュテファン・フェーラント (Va), ポーリーヌ・ザクセ (Va), クリストフ・リヒター (Vc) 他
録音:2010年2月 ソシエダ・フィラルモニカ/2010年9月 テルデックス・スタジオ
CD: 仏ハルモニア・ムンディ(キング・インターナショナル)
イザベル・ファウスト(1972年生まれ)は、ドイツのヴァイオリニスト。1987年、レオポルド・モーツァルト・コンクールで優勝。1993年、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝。現在、世界各地で演奏活動を行う。2004年から、ベルリン芸術大学、ヴァイオリン専攻科の教授を務めている。
ダニエル・ハーディング(1975年生まれ)はイギリスの指揮者。1994年、バーミンガム市交響楽団を指揮してデビュー。このデビュー演奏会がロイヤル・フィルハーモニック協会の「ベスト・デビュー賞」を受賞。クラウディオ・アバドに認められ、1996年ベルリン芸術週間においてベルリン・フィルを指揮。2002年、シュヴァリエ勲章受賞。
マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)は、1997年にクラウディオ・アバドがMCOの楽員とともに創設し、現在は20カ国以上の楽員からなるオーケストラ。2008年以降首席指揮者の地位にあるダニエル・ハーディングとは、1998年に当時22歳のハーディングを客演指揮者に迎えて以来の関係であり、2003年以降は音楽監督も務めている。
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2011年9月09日
★フルートの高木綾子によるモーツァルト:フルート四重奏曲集
~モーツァルト:フルート四重奏曲集 高木綾子~
モーツァルト:フルート四重奏曲第1番K.285
第2番K.285a
第3番K.Anh.171 (285b)
第4番K.298
フルート:高木綾子
ヴァイオリン:長原幸太
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:上森祥平
録音:2010年8月12日&13日 コピスみよし(ワン・ポイント・マイクロフォンによるDSDレコーディング)
CD:エイベックス・クラシックス AVCL-25727(SACDハイブリッド・ディスク)
フルートの高木綾子は、愛知県豊田市出身。東京芸術大学卒業後、東京芸術大学大学院修了。2000年、第17回日本管打楽器コンクール、フルート部門1位、審査員特別賞、文部大臣奨励賞、東京都知事賞。2001年、第70回日本音楽コンクール、フルート部門1位。 2001年、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール第4位(1、2位なし)。 2005年、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール第3位。 2005年 神戸国際フルート・コンクール第3位―などの受賞歴を誇る。今回のCDは協奏曲に続く、モーツァルトアルバム。高木と同世代の弦楽の実力者たちを起用した今回の“四重奏曲”では、室内楽の醍醐味を味合うことが出来よう。
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2011年9月08日
★ハンブルクでの「指環」ツィクルスにおけるワーグナー:「ジークフリート」のライヴ録音盤
ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」 第2夜 「ジークフリート」
指揮:シモーネ・ヤング
管弦楽:ハンブルク・フィルハーモニー
ジークフリート:クリスティアン・フランツ(T)/ミーメ:ペーター・ガイヤール(T)/さすらい人:ファルク・シュトルックマン(Br)/アルベリヒ:ヴォルフガンク・コッホ/ファフナー:ディオゲネス・ランデス(B-Br)/エルダ:デボラ・ハンブル(Ms)/ブリュンヒルデ:キャサリン・フォスター(S)/森の小鳥:ハ・ヤン・リー(S)
録音:2010年10月18日-22日、ハンブルク・シュターツオーパー
CD:Oehms NJ‐OC927(Box set ディスク枚数: 4枚)
ハンブルクでの「指環」ツィクルスにおける「ジークフリート」のライヴ録音盤。完璧なオーケストラのアンサンブルはもちろんのこと、主役を歌うクリスチャン・フランツが素晴らしく、まさに現代によみがえったジークフリート。脇を固めるシュトルックマンやコッホの歌声も聴きもの。まさに第一級のワーグナーといえる。完結編の「神々の黄昏」は2011年秋に収録予定。
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2011年9月02日
★バレンボイム&ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラのシェーンベルク:管弦楽のための変奏曲/チャイコフスキー:交響曲 第6番「悲愴」
~ザルツブルク音楽祭における白熱のライヴ録音~
シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲
チャイコフスキー:交響曲 第6番「悲愴」
指揮:ダニエル・バレンボイム
管弦楽:ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ
録音:2007年8月13日 ザルツブルク祝祭大劇場(ザルツブルク音楽祭におけるライヴ録音)
CD:ユニバーサルミュージック SHM-CD:UCCD-1299 デッカ (日本盤のみSHM-CD仕様)
ユダヤ系指揮者ダニエル・バレンボイムとパレスチナ系文学者のエドワード・サイードにより設立されたウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ。メンバーは対立を続けるイスラエルとアラブ諸国出身の若き音楽家達で、1999年に第1回演奏会を行い、その後は毎年夏にスペインのアンダルシアでのワークショップと、コンサート・ツアーを行っている。このCDは、彼らが2007年のザルツブルク音楽祭へ出演した際のライヴ録音。
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2011年9月01日
★山田一雄のマーラー:交響曲 第9番(ライヴ盤)
マーラー:交響曲 第9番
指揮:山田一雄
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
録音:1986年6月7日、東京文化会館(ライヴ録音)
CD:fontec FOCD9525/6
指揮の山田一雄(1912年―1991年)は、東京生まれ。1931年に東京音楽学校(現東京芸術大学)ピアノ科卒業ののち研究課程に進み、卒業後は同校で教鞭を取る。1941年、新交響楽団(現NHK交響楽団)の補助指揮者に就任。1949年にはマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」を本邦初演。1960年から東京交響楽団、1972年から京都市交響楽団などの各音楽監督等を務め、1977年からは新星日本交響楽団の顧問(没後、新星日本時代・合併後の東フィル時代を通じて永久名誉指揮者)に就任。その指揮ぶりは情熱に溢れたもので、特にマーラーのスペシャリストと呼ぶに相応しかった。マーラーの最高傑作「第九交響曲」―90分を超えるこの演奏は、全身全霊を音楽に捧げた巨匠の魂の鳴動ともいえるライヴ録音。
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