クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2013年 6月

2013年6月28日

★ボリス・ベレゾフスキーのラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番/第3番


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番/第3番

ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー

指揮:ドミートリー・リス

管弦楽:ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

録音:2005年8月、アルセナル文化センター

CD:KI‐KKC-5156

並はずれたテクニックと大きな音楽性、ベレゾフスキーの圧倒的なラフマニノフ。ボリス・ベレゾフスキー(1969年生まれ)は、モスクワ出身のロシアのピアニスト。モスクワ音楽院で学び、ロンドンでデビュー。1990年にチャイコフスキー国際コンクールでの優勝を果たす。大柄な体躯と超絶技巧に恵まれたロシア人ベレゾフスキーには、やはりラフマニノフの音楽が特に合っていると言える。ウラル・フィルは、1936年創設。エカテリンブルクを拠点とする。ロシアや東欧出身の作曲家の作品を得意とするが、現代音楽への理解も深い。1995年よりドミトリー・リスを指揮者に迎え、ロシアにおいて「年間最優秀オーケストラ」に選ばれている。

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2013年6月27日

★ピリスが育成する未来の大器 ユッセン兄弟の日本ビュー盤


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第5番/第8番「悲愴」/第13番/第14番「月光」
         ワルトシュタイン伯爵のテーマによる4手のための8つの変奏曲WoO67 

演奏: アルトゥール&ルーカス・ユッセン

録音:2010年3月

CD:ユニバーサル ミュージック(ドイツ・グラモフォン)UCCG9994(SHM-CD+DVD)

 これは、オランダで大ブレークしたユッセン兄弟の日本デビュー盤。1枚のアルバムの中にそれぞれのソロ演奏と連弾演奏を収録。幼い頃から二人を育ててきた世界的ピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスが共同プロデューサーとして制作に関わった一枚。

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2013年6月25日

★「田部×カルミナ四重奏団」によるブラームス:ピアノ五重奏曲/ ピアノ四重奏曲第3番


ブラームス:ピアノ五重奏曲
             ピアノ四重奏曲第3番

ピアノ:田部京子

弦楽四重奏:カルミナ四重奏団

録音:2011年11月20日~23日(笠懸野文化ホール)
 
CD:日本コロムビア COGQ‐63(Hybrid SACD )

 シューベルト:「ます」五重奏曲などを収めた初の共演盤がレコードアカデミー賞(2008年度)を受賞するなど高い芸術的評価を得ている、「田部×カルミナ四重奏団」によるニューCD。 スイス出身のカルミナ四重奏団は、いまや世界をリードする存在。一方の田部京子は、2013年2月号のレコード芸術誌のリーダースチョイスの高評価(総合2位&4位! )が象徴するように、クラシックファンにおいての評価は高い。

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2013年6月24日

★フルート:菅きよみによるモーツァルト : フルート四重奏曲集


モーツァルト : フルート四重奏曲集 (第1番~第4番)

フルート:菅きよみ/ヴァイオリン:若松夏美/ヴィオラ:成田寛/チェロ:鈴木秀美

録音 : 2011年9月8~9日 稲城市立 iプラザ

CD:キング・インターナショナル(アルデ・デラルコ・ジャパン) ADJ-035

このCDは、チェロ奏者でオーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)の主宰である鈴木秀美のレーベルである「アルデ・デラルコ・ジャパン」からのアルバム。フルートの菅きよみは、1994年桐朋学園大学研究科修了後、ブリュッセル王立音楽院に学ぶ。1998年同大学院をグラン・ディスティンクションで卒業。1999年ブルージュ古楽コンクール3位入賞。2007年に帰国し、現在BCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)、OLC(オーケストラ・リベラ・クラシカ)をはじめ、活発な活動を展開している。

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2013年6月21日

★ロシアの若手ナンバーワン指揮者トゥガン・ソヒエフのストラヴィンスキー: 「火の鳥」 「春の祭典」


ストラヴィンスキー: バレエ組曲 「火の鳥」 (1919年版)
           バレエ音楽 「春の祭典」

指揮: トゥガン・ソヒエフ

管弦楽:トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団

録音: 2011年9月

CD:キングレコード(Naive) KKC5729

ボーナスDVD:バレエ音楽 「春の祭典」(収録: 2011年9月17日 ラ・アル・オ・グレン <トゥールーズ>)

 トゥガン・ソヒエフ(1977年生まれ)は、ロシア・北オセチア出身の指揮者。サンクトペテルブルク音楽院で学ぶ。1999年の第3回プロコフィエフ国際コンクールの指揮部門で最高位(1位無しの2位2人)を受賞。2005年のシーズンからトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の首席客演指揮者並びに音楽アドヴァイザーに就任し、2008年からは同楽団の音楽監督に就任。2012年からは、ベルリン・ドイツ交響楽団首席指揮者に就任。 ソヒエフは、若手ロシア系指揮者のなかでも最も将来を嘱望されている一人。

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2013年6月20日

★小山実稚恵のフランク/バッハ/シューベルト/ワーグナー/ショパン


フランク:前奏曲、コラールとフーガ  
バッハ:シャコンヌ (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004より) 
シューベルト:即興曲 作品142-3 (D935-3)  
ワーグナー:イゾルデの愛の死  
ショパン:ポロネーズ第7番「幻想」

ピアノ:小山実稚恵

CD:ソニーミュージックジャパン SICC‐1626 

 小山実稚恵の最新録音盤。前作「ヴォカリーズ」から1年を経て、ピアノという楽器の表現の限界に挑んだ意欲作。今回が小山にとってのフランク、ワーグナーの初録音となる。一方、ショパンの晩年の名作である幻想ポロネーズも初録音とは意外。

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2013年6月18日

★アントニオ・パッパーノのロッシーニ:小荘厳ミサ曲


ロッシーニ:小荘厳ミサ曲

指揮:アントニオ・パッパーノ

管弦楽&合唱:ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団&合唱団

独唱:マリーナ・レベカ(ソプラノ)/サラ・ミンガルト(コントラルト)/フランチェスコ・メーリ(テノール)/アレックス・エスポージト(バリトン)

収録:2012年11月、ローマ、サンタ・チェチーリア(ライヴ録音)

CD:EMIミュージック・ジャパン TOCE‐90255~6(2枚組)

 アントニオ・パッパーノは1959年12月にロンドンで、イタリア人を両親に生まれる。米国で、ピアノ、作曲、指揮法を学ぶ。その後バイロイト音楽祭においてダニエル・バレンボイムのアシスタントを務め、1987年、オスロ国立歌劇場における「ラ・ボエーム」で指揮者デビュー。32歳でベルギー・王立モネ劇場の音楽監督に就任。1993年には、ウィーン国立歌劇場で、ワーグナー「ジークフリート」の新演出を振りデビューを果たした。1997年、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任。2002年よりロンドンのコヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロイヤル・オペラ)の音楽監督に就任。2005年より聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団の音楽監督に就任している。このCDは、ロッシーニ 晩年の傑作「小荘厳ミサ曲」のメジャーなオーケストラによるライヴ録音盤。

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2013年6月17日

★ゲルギエフ & LSOのチャイコフスキーの初期交響曲集


交響曲第1番「冬の日の幻想」
交響曲第2番「小ロシア」 
交響曲第3番「ポーランド」

指揮: ヴァレリー・ゲルギエフ

管弦楽:ロンドン交響楽団(LSO)

録音:第1番=録音:2011年1月18 & 23日 ロンドン、バービカンホール (ライヴ)/第2番=録音:2011年3月23 & 24日 ロンドン、バービカンホール (ライヴ) /第3番=録音:2011年5月20日 チューリヒ、トーンハレ (ライヴ)
  
CD:キングインターナショナル(LSO-0710) KKC5271~2(2SACD-hybrid)

 これまでにもゲルギエフはチャイコフスキーの交響曲を複数回録音しているが、それらはすべて第4番以降の後期の3曲に限られてた。2010/11年、2011/12年と2シーズンをかけて、ゲルギエフがLSOとともに取り組んだチャイコフスキー・プロジェクトは、マンフレッドを除く6つの交響曲を番号順に取り上げてゆくというもので、大きな話題を集めた。このCDは、そのシリーズの一環として計画されたもの。

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2013年6月14日

★ベネズエラ出身の俊英指揮者ドゥダメル、ロサンゼルス・フィルとのマーラー:交響曲第9番


 

マーラー:交響曲第9番

指揮:グスターボ・ドゥダメル

管弦楽:ロサンゼルス・フィルハーモニック

CD:ユニバーサル ミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG1611~2

 指揮者グスターヴォ・ドゥダメルと、2009年から音楽監督を務める西海岸の名門、ロサンゼルス・フィルが共演した初めてのCD。グスターボ・ドゥダメル(1981年生まれ)は、ベネズエラ出身の指揮者。1999年シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの音楽監督に就任。2004年第1回グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝し、一躍脚光を浴びる。2007年エーテボリ交響楽団の首席指揮者に就任後、2009年からロサンジェルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任した。2012年第54回グラミー賞受賞。

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2013年6月13日

★日本初の女性ホルンアンサンブル「ホルン・アンサンブル・ヴィーナス」のデビューCD


小林健太郎:輝ける明けの明星 
井澗昌樹:チャイコフスキー・ファンタジー
ドビュッシー(編曲:木村裕):小組曲
トイバー:スカボロー・フェア
ウーバー:組曲
マンシーニ = マーサー(編曲:木村裕):ムーン・リバー
マッコイ(編曲:Cake藤原):アフリカン・シンフォニー
モリコーネ(編曲:Cake藤原&Tom円矢松):ガブリエルのオーボエ

ホルン合奏:ホルン・アンサンブル・ヴィーナス(Cor Ensemble VENUS)
          (村中美菜、北山順子、藤田麻理絵、渡部奈津子、豊田美加)

録音:2013年3月28日~30日、岩舟町文化会館コスモスホール

CD:日本アコースティックレコーズ NARD‐5043

 日本ホルン協会の創立者の一人で、ホルン界の普及と発展に全力をつくした故伊藤泰世氏(元東京都交響楽団)のプロジェクトのひとつで、「有能な女性ホルン奏者に、もっと演奏の場を提供したい!」という思いで結成されたのが「ホルン・アンサンブル・ヴィーナス」。メンバーは、故伊藤泰世をはじめとして楽壇の権威者の推薦によって集められ、日本初の女性ホルンアンサンブルのグループの登場となる。2009年のコンサートデビューを経て、その後メンバーの増強で音楽的にもパワーアップをはかり、今回CDデビューを果たしたもの。

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