クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2014年 9月

2014年9月29日

★柳澤寿男指揮バルカン室内管弦楽団による“戦場のタクト”


ベチリ:スピリット・オブ・トラディション
バルトーク:ルーマニア民族舞踊
ショスタコーヴィチ:室内交響曲

指揮:柳澤寿男

管弦楽:バルカン室内管弦楽団

CD:キングレコード KICC‐1145

 指揮者の柳澤寿男(1971年生まれ)は、長野県出身。国立音楽大学卒業。1999年に渡仏し、パリ・エコール・ノルマル音楽院オーケストラ指揮科で学ぶ。2001年3月に大阪フィルハーモニー交響楽団を指揮してデビュー。2009年5月、コソボ北部ミトロヴィッツァにて、セルビア人、アルバニア人、マケドニア人からなる楽団員により民族間交流の演奏会を実現した。このコンサートの様子はBSジャパン「戦場に音楽の架け橋を~指揮者柳澤寿男コソボの挑戦」で放送され、第6回日本放送文化大賞グランプリを受賞。コソボ紛争後、コソボフィルハーモニー交響楽団の首席指揮者に就任。また、バルカン室内管弦楽団を設立し、現在、旧ユーゴスラヴィアを中心に活動を続けている。

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2014年9月25日

★ファジル・サイのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番他


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
          ピアノソナタ第32番/第14番「月光」

ピアノ:ファジル・サイ

指揮:ジャナンドレア・ノセダ

管弦楽:フランクフルト放送交響楽団

録音:2013年

CD:エイベックス・クラシックス AVCL-25835

 ピアノのファジル・サイ(1970年生まれ)は、トルコ出身のピアニスト兼作曲家。アンカラ国立音楽学院でピアノと作曲を学ぶ。17歳でデュッセルドルフのシューマン音楽院に留学。その後、ベルリン音楽院で学び、1994年にニューヨーク・ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションで優勝。作曲家としても、トルコ人の詩人ナーズム・ヒクメットの詩をベースに作曲されオラトリオ「ナーズム」は、2001年アンカラで、トルコ大統領アフメト・ネジデト・セゼル臨席のもと初演されるなど注目を浴びている。このCDは、ファジル・サイ、待望のベートーヴェン・アルバム第2作。

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2014年9月22日

★ニコラウス・アーノンクールのモーツァルト:後期三大交響曲の最新盤


モーツァルト:後期三大交響曲(交響曲第39番/第40番/第41番「ジュピター」)

指揮:ニコラウス・アーノンクール

管弦楽:ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

録音:2012年12月1日&2日(K.550)、2013年10月12日&13日(K.543&K.551) 、ウィーン、ムジ ークフェラインザール(ライヴ録音)

CD:ソニーミュージックジャパン

 1991年のヨーロッパ室内管との録音以来ほぼ四半世紀ぶりに録音であり、「ポストホルン&ハフナー交響曲」に続く、アーノンクールのモーツァルト最新録音。ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスは、ウィーンを拠点する古楽器オーケストラ。1953年にニコラウス・アーノンクールとその妻アリス・アーノンクールを中心としたウィーン交響楽団のメンバーによって設立。2013年に創立60年を迎えた老舗の古楽器オーケストラ。

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2014年9月18日

★ルノー・カピュソンの“弾き振り” バッハ&ヴァスクス:ヴァイオリン協奏曲集


バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番/第1番
ペーテリス・ヴァスクス:ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲「遠き光」

ヴァイオリン・指揮:ルノー・カピュソン

管弦楽:ヨーロッパ室内管弦楽団, フリシュ(セリーヌ), ボッラーニ(ロレンツァ), グールド(ルーシー)他

CD:ワーナーミュージック・ジャパン

 ルノー・カピュソン(1976年生まれ)は、フランス出身のヴァイオリニスト。バロック奏法の影響を受けたモダン楽器のヴァイオリニストであると同時に、フランコ・ベルギー派の伝統も受け継いでいる。ペーテリス・ヴァスクス(1946年生まれ)は、ラトビア出身の現代作曲家。ヴァスクスのスタイルは、初期は「偶然性の音楽」、その後、ラトビア民謡の要素も含むようになっていった。1997年に作曲したヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲「遠き光」では、「ラトビア・グランド・ミュージック・アワード」を受賞している。

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2014年9月15日

★サイモン・ラトル&ベルリン・フィルのシューマン : 交響曲全集


シューマン : 交響曲全集(第1番~第4番)

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:サー・サイモン・ラトル

録音 : 2013年2月14~16日 (第3番) / 2月20~22日 (第2番) / 10月31日~11月2日 (第1&第4番)、ベルリン・フィルハーモニー

CD:キング・インターナショナル  KKC-9083(2CD+1Blu-ray)

 これは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の自主レーベルの第1弾(レーベル名 「ベルリン・フィル・レコーディングス」)。96kHz/24bit高品位音声トラックが収録されたブルーレイ・ディスク・オーディオ、ハイビジョン映像を収録したブルーレイ・ディスク・ビデオの両方のコンテンツが含まれたブルーレイ・ディスクが1枚とCD2枚組が含まれている。さらに、全曲の192kHz/24bitハイレゾ音源をダウンロードできるコードを封入。また、デジタル・コンサートホールの7日間チケットも添付され、ベルリン・フィルの演奏を、多面的に体験できる。また、CD及びブルーレイ・オーディオ、ダウンロードの音源は、コンサート映像の音とは異なり、音のみで入念にマスタリングした音質となっている。また、このシューマンの交響曲全集をLPにてリリースを予定している。

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2014年9月11日

★円熟の極み、ポリーニ3度目のブラームス:ピアノ協奏曲第1番


ブラームス:ピアノ協奏曲第1番

マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

指揮:クリスティアン・ティーレマン

管弦楽:シュターツカペレ・ドレスデン

録音:2011年6月 ドレスデン、ゼンパーオーパー(ライヴ)

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-1556(ドイツ・グラモフォン<日本盤のみSHM仕様>)

 ポリーニ2年振りのニュー・アルバムは、DGに3度目となるブラームスの第1協奏曲(1回目は1979年ベーム指揮VPO、2回目は1997年アバド指揮BPOとのライヴ)。今回は、ドイツ音楽の正統的継承者に名実ともに相応しくなったティーレマンが、2012年から首席指揮者就任が決まっているシュターツカペレ・ドレスデンを指揮しているというのも大きな魅力。ポリーニとシュターツカペレの25年ぶりの共演のライヴ録音。

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2014年9月08日

★ロシアの逸材 イゴール・レヴィットのベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集


<ディスク:1>
ピアノ・ソナタ第28番/第29番「ハンマークラヴィーア」

<ディスク:2>
ピアノ・ソナタ第30番/第31番/第32番

ピアノ:イゴール・レヴィット

CD:ソニーミュージック・ジャパン SICC30145~6

 ピアノのゴール・レヴィットは、1987年、ロシアのニージニーノブゴロドに生まれる。8歳のとき家族と共にドイツに移り、ハノーヴァー音楽大学を卒業。2005年ルービンシュタイン国際ピアノコンクールに最年少出場で4つの賞を獲得。2004年マリア・カラス国際コンクール(アテネ)で第2位、浜松国際ピアノアカデミーコンクールで第1位。2009年若い音楽家のための「ルイトポルト賞」を受賞。2012年2月に来日ツアーを行った。このCDは、イゴール・レヴィットのソニー・クラシカル契約第一弾アルバム。

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2014年9月01日

★「平尾貴四男作品集IV」~生誕100年記念演奏会ライヴ盤~


<ディスク:1>
平尾貴四男:オーボエ・ソナタ (1951年)
子守唄 (1945年)
ヴァイオリン・ソナタ (1947年)

<ディスク:2>
平尾貴四男:木管五重奏曲(1950年)
フルート・ソナチネ (1941年)
フルート三重奏曲 (1949年)

ピアノ:平尾はるな
ヴァイオリン:千々岩英一
オーボエ:辻功
フルート:野口龍
クラリネット:板倉康明
ホルン:有馬純晴
ファゴット:井上俊次

録音:2007年7月/2008年4月、東京文化会館

CD:ALM RECORDS/コジマ録音 ALCD‐9136~7(2枚組)

 このCDは、46歳で早逝した作曲家・平尾貴四男(1907年―1953年)の生誕100年記念演奏会ライヴ録音盤。平尾貴四男は、東京都出身。慶應義塾大学医学部に入学したが、文学部独文科に転じて卒業。1938年までパリのスコラ・カントルムとセザール・フランク音楽学校で作曲およびフルートを学ぶ。帰国後1948年に作曲グループ「地人会」を結成。代表作にオペラ「隅田川」、管弦楽曲「砧」、ヴァイオリン・ソナタ、ピアノソナタ、歌曲などがある。国立音楽大学教授、日本現代音楽協会委員長などを務める。毎日音楽賞受賞。

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