クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2021年 12月

2021年12月30日

★堤 剛のバッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)~リマスタリング盤~


<Disc 1>

バッハ:組曲 第1番 ト長調 BWV1007
    組曲 第2番 ニ短調 BWV1008
    組曲 第6番 ニ長調 BWV1012

<Disc 2>

バッハ:組曲 第3番 ハ長調 BWV1009
    組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010
    組曲 第5番 ハ短調 BWV1011

チェロ:堤 剛

CD:マイスターミュージック

 チェロの堤 剛(1942年生まれ)は、桐朋学園で斎藤秀雄に師事し、桐朋学園高校音楽科卒業後にインディアナ大学へ留学しヤーノシュ・シュタルケルに師事。1963年よりシュタルケルの助手を務める。1957年第26回「日本音楽コンクール」チェロ部門第1位と特賞、1963年「ミュンヘン国際音楽コンクール」第2位、「ブダペスト国際音楽コンクール」第1位。現在、桐朋学園大学院大学教授、サントリー音楽財団理事長、サントリーホール館長、霧島国際音楽祭音楽監督を務める。2009年紫綬褒章受章、2013年文化功労者、2016年毎日芸術賞受賞。

 このCDは、2008 年にレコーディングされたバッハ:無伴奏チェロ組曲が今回リマスタリングを施され、よりニュアンス豊かな演奏を再現したアルバム。

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2021年12月27日

★熊本マリ スペインのピアノ音楽~最新録音盤~


ラローチャ:インヴィテーション
アルベニス:入江のざわめき
モンポウ:湖
     歌と踊り 第9番
アルベニス:カプリチョ・カタラン
モンポウ:遠い昔の祭り

      I.Calme
      II.Vif
      III.Rythme
      IV.Vif
      V.Lentement
      VI.Vif

グリディ:ロマンス
スリナッチ:スペインの歌と踊り 第2番
アルベニス:マラゲーニャ
マーシャル:春の訪れ
モンポウ:魅惑

      I.悩みを眠らせるために
      II.人々の魂に分け入るために
      III.愛を目覚めさせるために
      IV.治療のために
      V.過去の面影を呼び覚ますために
      VI.喜びを招くために

ブランカフォルト:秋の訪れ
        4月の空の鳥
ニンクルメル:秋の歌
モンポウ:プレリュード第8番
アルベニス:マジョルカ
      アストゥリアス(想い出)
モンポウ:かわいい踊り
    タンゴ
マラッツ:スパニッシュ・セレナード
グラナドス:エピロード
ガーシュウィン(グレインジャー編):ザ・マン・アイ・ラヴ
                 ラブ・ウォークド・イン

ピアノ:熊本マリ

CD:キングインターナショナル KICC1586

 ピアノの熊本マリ(1964年生れ)は、東京都出身。10歳で家族と共にスペインへ移り住む。1975年よりスペイン王立マドリード音楽院で学ぶ。「スペイン青少年音楽コンクール」優勝。1982年ジュリアード音楽院に入学。1985年から英国王立音楽院で学ぶ。1991年スペインの作曲家フェデリコ・モンポウのピアノ曲全集の録音を完成。演奏活動の傍ら、テレビ・ラジオへの出演、執筆活動などを行う。2008年大阪芸術大学教授に就任し、後進の指導にも取り組む。

 このCDは、スペイン音楽のスペシャリスト・熊本マリの最新録音盤。あまたの芸術家を生んだスペイン・カタロニア地方の作品を中心に楽曲を選出。

 

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2021年12月23日

★リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィル創立150周年記念コンサート~ライヴ録音盤~


シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調 D.759「未完成」
マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌曲
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」作品62
メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 作品90「イタリア」
ラヴェル:ボレロ

メゾ・ソプラノ:クリスタ・ルードヴィヒ

指揮:リッカルド・ムーティ

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1992年3月22日 ウィーン・ムジークフェラインザール<ライヴ録音>

CD:ソニーミュージック SICC-30587~8

 指揮のリッカルド・ムーティ(1941年生れ)は、イタリア、ナポリ出身。これまでフィルハーモニア管弦楽団首席指揮者(1973年~1982年)、フィラデルフィア管弦楽団音楽監督(1980年~1992年)、ミラノ・スカラザ音楽監督(1986年~2005年)を歴任し、2010年からはシカゴ交響楽団音楽監督を務めている。 恒例の「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」の指揮者を過去に6回(1993年、1997年、2000年、2004年、2018年、2021年)務めるなど、現在、世界を代表する指揮者の一人。

 世界最高峰のオーケストラ、ウィーン・フィルは1992年に創立150周年を迎え、3月22日には本拠地ムジークフェラインザールで記念コンサートが開かれた。このCDは、全楽団員が交代で演奏したこの歴史的なコンサートの初のCD化で、リマスタリングで当日の模様が鮮やかに蘇る。

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2021年12月20日

★井上道義指揮新日本フィルのショスタコーヴィチ:交響曲第8番/ジャズ組曲第2番抜粋<ライヴ録音>


ショスタコーヴィチ:交響曲 第8番 ハ短調 作品65
          ステージ・オーケストラのための組曲(ジャズ組曲第2番)より
             行進曲/リリック・ワルツ/小さなポルカ/ワルツ第2番/ダンス第1番

指揮:井上道義

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

録音:2021年7月3日、サントリーホール(ライヴ録音)

CD:オクタヴィアレコード  OVCL-00761

 指揮の井上道義(1946年生れ)は、1971年「グィード・カンテッリ指揮者コンクール」優勝。1983年~1988年 新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督。1990年~1998年 京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者。1998年 フランス政府より芸術文化勲章「シェヴァリエ」を受賞。2007年~2018年オーケストラ・アンサンブル金沢ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドヴァイザー音楽監督。2014年~2017年大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者。2016年第24回「渡邉暁雄音楽基金」特別賞、「東燃ゼネラル音楽賞」受賞。

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2021年12月16日

★エベーヌ弦楽四重奏団の”ラウンド・ミッドナイト” ~ デュティユー、メルラン、シェーンベルクの夜にまつわる作品集~


アンリ・デュティユー:「夜はかくの如し」(弦楽四重奏のための)
ラファエル・メルラン:「ナイト・ブリッジ」
             (弦楽六重奏のための夜想詩~デュティユーからシェーンベルクへの
              ジャンクションによるナイト・ジャズ・スタンダード)
アルノルト・シェーンベルク:「浄められた夜」Op.4(弦楽六重奏版)

弦楽四重奏:エベーヌ弦楽四重奏団

        ピエール・コロンベ(ヴァイオリン)、
        ガブリエル・ル・マガデュール(ヴァイオリン)、
        マリー・シレム(ヴィオラ)
        ラファエル・メルラン(チェロ)

ヴィオラ:アントワン・タメスティ
チェロ:ニコラ・アルトシュテット

CD:ワーナーミュージックジャパン(Erato-9029664190)

 エベーヌ弦楽四重奏団は、「ジャズ・バンドへ自在に変容することができる弦楽四重奏団」(ニューヨーク・タイムズ紙)として現在注目を浴びている。パリでイザイ弦楽四重奏団など優れた音楽家の下で研鑽を積み、2004 年権威あるARDミュンヘン国際コンクール優勝(合わせて5つの特別賞を受賞)に続き、2005年フォルベルグ・シュナイダー財団よりベルモント賞を贈られた。2006年に英BBCの「新世代アーティスト」に選ばれ、2007年にはボルレッティ・ブイトーニ・トラスト・アワードを受賞。2009年にはヴァージン・クラシックス・レーベルと契約。ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ作品によるCDは、ECHO-KLASSIK「最優秀室内楽レコード賞」、ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジック「ショック賞」、グラモフォン誌「年間最優秀レコード賞」など数々の賞を受賞。2010年にはジャズとポピュラーによるCD「フィクション」(ECHO 賞受賞)をリリース。2012年に再びECHO 賞を受賞。

 エベーヌ四重奏団の今回の新作は、”ラウンド・ミッドナイト”と題された”夜”にまつわる1枚。

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2021年12月13日

★初演のオーケストラ、ロト指揮ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の「ドン・キホーテ」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」「ロマンス」


リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」Op.35
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
ロマンス (1883)~チェロと管弦楽のための

チェロ:ジャン=ギアン・ケラス
ヴィオラ:タベア・ツィンマーマン

指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト

管弦楽団:ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

CD:キングインターナショナル KKC-6417

 指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロト(1971年生まれ)は、フランス、パリ出身。パリ音楽院でフルートと指揮法を学ぶ。 2000年「ドナテッラ・フリック国際指揮者コンクール」で優勝。その後、ロンドン交響楽団に補助指揮者として在籍して指揮者としての経験を積む。2003年に革新的オーケストラ「レ・シエクル」(フランス語で全世紀の意味)を結成してその指揮者を務める。2011年から2016年までバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者を務めた後、現在、ロンドン交響楽団首席客演指揮者、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団首席指揮者およびケルン市音楽総監督を務めている。 

 ギュルツェニヒ管弦楽団は、1895年11月に「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、また、1898年に「ドン・キホーテ」を初演している。

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2021年12月09日

★飯森範親指揮日本センチュリー交響楽団のブラームス:「ドイツ・レクイエム」


ブラームス:「ドイツ・レクイエム」作品45

         第1楽章:悲しむ人々は幸いである
         第2楽章:人は皆、草のようで
         第3楽章:教えて下さい、主よ、
         第4楽章:あなたのいますところは、どれほど愛されていることでしょう
         第5楽章:今はあなたがたも、悲しんでいる
         第6楽章:わたしたちはこの地上に永続する都を持っておらず
         第7楽章:主に結ばれて死ぬ人は幸いである

指揮:飯森範親

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

ソプラノ:石橋栄実
バス・バリトン:平野 和

合唱:日本センチュリー合唱団
   ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団

CD:マイスターミュージック MM-4098

 指揮の飯森範親(1963生まれ)は、1986年桐朋学園大学指揮科卒業後、ベルリンへ留学。1989年からバイエルン国立歌劇場でサヴァリッシュのもとで研鑚を積む。1994年東京交響楽団専属指揮者に就任。1994年CD録音での成功が高く評価され、モスクワ放送交響楽団特別客演指揮者(1994年~1998年)に就任。1995年~2002年広島交響楽団正指揮者。2001年バーデン=ヴュルテンベルク州のヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団音楽総監督に就任(現首席客演指揮者)。2004年山形交響楽団の常任指揮者、2007年より同楽団音楽監督に就任し、現在は同楽団芸術総監督。2006年度(平成18年度)「芸術選奨新人賞」を受賞。2014年日本センチュリー交響楽団首席指揮者に就任。

 ブラームスの「ドイツ・レクイエム」は、指揮者の飯森範親にとってライフワークであるという。かつてバイエルン州立歌劇場でサヴァリッシュについて学んでいた折に、身近に接していた作品の一つであり、その後、ドイツで指揮を執った演奏会においても大好評を博している。

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2021年12月06日

★小林道夫のバッハ:ゴルトベルク変奏曲<ライヴ録音盤>


バッハ:ゴルトベルク変奏曲

<Disc 1>

  アリア
  第1変奏~第15 変奏

<Disc 2>

  第16 変奏~第30 変奏
  アリア

  コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV 699

チェンバロ:小林道夫

収録: 2020年12月12日、紀尾井ホール(ライヴ録音)

 小林道夫(1933年生まれ)は、バロック音楽、特にバッハのスペシャリストとして名高いチェンバロ奏者でありピアノ奏者。伴奏ピアニストとしても名高い。1955年東京藝術大学卒業。1956年「毎日音楽新人奨励賞」を受賞。1965年デトモルト音楽大学へ留学。1972年ザルツブルク国際財団からモーツァルテウム記念メダルを授与。1979年「モービル音楽賞」を受賞。

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2021年12月02日

★アシュケナージのバッハ:イギリス組曲第1番~第3番とバッハ:ピアノ協奏曲第1番


<CD1>

バッハ:イギリス組曲第1番 イ長調 BWV806
    イギリス組曲第2番 イ短調 BWV807
    イギリス組曲第3番 ト長調 BWV808

<CD 2>

バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052

ピアノ:ヴラディーミル・アシュケナージ

指揮:デイヴィッド・ジンマン

管弦楽:ロンドン交響楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCD-45014~5

 このCDは、「J.S.バッハ:フランス組曲 全曲」以来4年ぶりとなる、バッハの3つのイギリス組曲を収録。さらに、20代のアシュケナージが初めてバッハの作品を録音し、世界的なピアニストとして名声を確立した1965年のデイヴィッド・ジンマン指揮ロンドン交響楽団との共演「ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052」のリマスター版をカップリング。

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