2011年10月28日
★ケント・ナガノ&バイエルン国立管弦楽団、ブルックナー:交響曲第7番
ブルックナー:交響曲第7番
指揮:ケント・ナガノ
管弦楽:バイエルン国立管弦楽団
CD:ソニーミュージックジャパン S-SICC1454
日系指揮者、ケント・ナガノ/バイエルン国立管弦楽団(バイエルン国立歌劇場管弦楽団)の気鋭のコンビによる、2010年の「第4番(第1稿)」に続くブルックナー・チクルス第2弾。ブルックナーの交響曲のなかでも、その歌謡的な作風で高い人気を誇る「第7」。どこまでも流れる大河のような作品の真髄を、ナガノがその鋭い視点でえぐり出す。2011年9月~10月、ナガノ指揮バイエルン国立歌劇場来日公演記念盤。
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2011年10月25日
★サイモン・ラトル&ベルリン・フィルのブラームス:ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルグ編曲)他
シェーンベルグ:ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルグ編曲)
「映画の一場面への伴奏音楽」(迫り来る危機~不安~破局)
室内交響曲第1番
指揮:サイモン・ラトル
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD:EMI‐TOCE11076
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番は、シェーンベルグがオーケストラ用に編曲した曲。室内楽がどうオーケストラで再現されているかが聴きもの。「映画の1場面への伴奏音楽」は、1929年、実験的な映画の音楽として書かれたが、結局、映画はお蔵入りとなった。1930年にハンス・ロスバウトの指揮でフランクフルト放送交響楽団によって初演され、その後、バレエ音楽としても用いられた。「室内交響曲第1番」は、当初は単一楽章の15人編成として1906年に完成させたが、再び1935年に手を加え、これが今回編曲版。1935年に再編曲されたフル・オーケストラ版をラトルがレコーディングするのは今回が初めて。
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2011年10月21日
★川畠成道 クライスラーを弾く
~川畠成道 クライスラーを弾く~
ヴァイオリン:川畠成道
ピアノ:寺嶋陸也
CD:ビクターエンタテインメント VICC-60797
クライスラー:ウィーン奇想曲
美しきロスマリン
愛の喜び
ユモレスク
愛の悲しみ
ジプシーの女
精霊の踊り
アンダンティーノ
タンゴ
おもちゃの兵隊の行進曲
中国の太鼓
インドの歌
アンダンテ・カンタービレ
コレルリの主題による変奏曲
踊る人形
ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
ロマンス
オールド・リフレイン
ヴァイオリンの川畠成道(1971年生まれ)は、東京都出身。8歳の時、視覚障害を負う。 1990年、桐朋学園大学音楽学部に入学、同年の第59回日本音楽コンクールで第3位受賞。1994年9月、英国王立音楽院大学院へ留学。1996年、英国王立音楽院協奏曲コンクールで第1位を受賞。その後、「スペシャル・アーティスト・ステータス」の称号(同音楽院史上2人目)を与えられて同大学院を首席で卒業。現在、英国を拠点に日本国内の演奏活動を行う。自らの著書、「耳を澄ませば世界は広がる」を集英社新書から発売。その著書の中で、20世紀を代表するヴァイオリニストであり作曲家・編曲家でもあるフリッツ・クライスラー(1875年~1962年)への畏敬の思いを綴っていることから、全曲クライスラー作品を新たに録音。
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2011年10月20日
★金子鈴太郎&須藤千晴のブラームス:チェロ・ソナタ第1番/第2番
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番&第2番
チェロ:金子鈴太郎
ピアノ:須藤千晴
CD:オクタヴィアレコード
チェロの金子鈴太郎は、1977生まれ。桐朋学園ソリスト・ディプロマコースを経て、ハンガリー国立リスト音楽院に学ぶ。1999年、2000年イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭において、名誉ディプロマを受賞。2004年、松方ホール音楽賞大賞受賞。2008年、バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲演奏会が高く評価され、音楽クリティック・クラブ奨励賞を受賞。
ピアノの須藤千晴は、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。ドイツ政府給費留学生としてドイツ国立ベルリン音楽大学に留学。同大学を最高点を得て卒業し、ディプロマを取得。現在、ソロ、そして室内楽に国内外で積極的な演奏活動を展開している。
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2011年10月18日
★小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラのニューヨーク公演「ブリテン:戦争レクイエム」のライヴ録音
~奇蹟のニューヨーク・ライヴⅢ ブリテン:戦争レクイエム~
ブリテン:戦争レクイエム
指揮:小澤征爾
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
独唱:クリスティン・ゴーキー(ソプラノ)/アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール)/マティアス・ゲルネ(バリトン)
合唱指揮:ピエール・ヴァレー
合唱:SKF松本合唱団/栗友会合唱団/SKF松本児童合唱団
録音:2010年12月12月17&18日、スターン・オーディトリアム・ペレルマン・ステージ、カーネギー・ホール、ニューヨーク(ライヴ録音)
CD:ユニバーサル・ミュージック SHM-CD:UCCD-1293
小澤征爾が長い病気療養から初の本格復帰となった2010年12月のカーネギー・ホール「JapanNYC」でのコンサートから、12月18日に演奏された「戦争レクイエム」を収録。ブラームス、ベルリオーズの大成功を受け期待が高まるなか行われたコンサートは、小澤征爾の体調を考慮し、途中休憩をはさんで演奏された。渾身のタクトにオーケストラと合唱が一体となった素晴らしい演奏に観客は総立ちとなり、合唱のクオリティの高さも現地で絶賛された、記念すべきニューヨーク公演の記録。辛口批評で知られるニューヨーク・タイムズ紙も「紙深い絆で結ばれた指揮者と演奏者たち」と高く評価した演奏会のライヴ録音。
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2011年10月14日
★ウィーン・アルティス弦楽四重奏団のハイドン:弦楽四重奏曲第32番/ 第74番「騎士」/第77番「皇帝」
ハイドン:弦楽四重奏曲第32番/ 第74番「騎士」/第77番「皇帝」
弦楽四重奏:ウィーン・アルティス弦楽四重奏団
(ペーター・シューマイヤー<第1ヴァイオリン>/ヨハネス・マイスル<第2ヴァイオリン>/ヘルベルト・ケーファー<ヴィオラ>/オトマール・ミュラー<チェロ>)
録音:2008年6月/オーストリア
CD:カメラータ・トウキョウ CT-CMCD28241
ウィーン・アルティス弦楽四重奏団は、ウィーン発の実力派カルテットで、古典派から近現代までの幅広いレパートリーを持ち、ウィーンの伝統を受け継ぐ演奏を聴かせてくれる。同四重奏団は、現在のメンバーたちがウィーン音楽大生だった1980年に設立された。在学中は欧米の音楽コンペティションで数々の賞を受賞。1985年からは世界各地での本格的な公演活動を開始し、1988年以降からはウィーン楽友協会(ムジークフェライン)において同協会主催による定期演奏会を続けている。2000年には権威あるドイツのエコー・クラシック賞、室内楽部門大賞を受賞。
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2011年10月13日
★2010年ルツェルン音楽祭でのベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」全曲ライヴ録音
~2010年ルツェルン音楽祭オープニングを飾った「フィデリオ」ライヴ!~
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」全曲
指揮:クラウディオ・アバド
管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ/ルツェルン祝祭管弦楽団
合唱指揮:エルヴィン・オルトナー
合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団
舞台監督:タティアーナ・ギュルバカ
録音:2010年8月12日、15日 スイス、ルツェルン(ライヴ)
CD:ユニバーサル ミュージック クラシック SHM-CD:UCCD-1285/6 (2枚組)(デッカ)
ドン・フェルナンド(大臣)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ペーター・マテイ(バリトン)
ドン・ピツァロ(ピサロ)(総監)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファルク・シュトルックマン(バス)
フロレスタン(囚人)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヨナス・カウフマン(テノール)
レオノーレ(フィデリオと名乗るフロレスタンの妻)・・・・・・ニーナ・ステンメ(メッゾ・ソプラノ)
ロッコ(監獄の番人)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリストフ・フィシェサー(バス)
マルツェリーネ(マルセリーネ)(ロッコの娘)・・・・・・・・・・ラへル・ハルニシュ(ソプラノ)
ヤキーノ(門番)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリストフ・シュトレール(テノール)
第1の囚人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フアン・セバスティアン・アコスタ(バリトン)
第2の囚人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レヴェンテ・パール(バス)
スイスの高級避暑地ルツェルンで毎年8月に行われているルツェルン音楽祭は、クラウディオ・アバドのもと、世界中からトップ・アーティストが集結することでも有名。2010年のオープニング・コンサートには人気絶頂のテノール、ヨナス・カウフマンが登場し、ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」がセミ・コンサート形式で上演された。このアルバムは、そのときのライヴを収録したもので、カウフマンにとってはオペラ全曲初録音となる記念すべきもの。
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2011年10月07日
◆メキシコの女性指揮者アロンドラ・デ・ラ・パーラのデビュー盤
~メキシコ女性指揮者アロンドラ・デビュー! 8人の作曲家の華麗なるメキシコ・オーケストラ作品集~
マルケス:ダンソン第2番
ヴァイオリンとオーケストラのためのメロディ
チャベス:バレエ音楽「馬力」組曲~第3曲「熱帯地方」
カストロ:歌劇「アツィンバ」間奏曲
イバーラ:シンフォニア第2番「夢の控えの間」
ウアパンゴ
クレプシドラ(水時計)
ウイサル:交響詩「イマヘネス」
指揮:アロンドラ・デ・ラ・パーラ
管弦楽:フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)
CD:ソニーミュージックジャパン S‐SICC1476
指揮のアロンドラ・デ・ラ・パーラは、1980年、ニューヨーク生まれ。2歳の時に両親とともにメキシコに移り住む。7歳でピアノを、13歳でチェロを習い、その13歳の時に指揮者を志望。メキシコに戻ってからは、メキシコ・シティの音楽研究センター(CIEM)で作曲を学び、19歳でニューヨークに渡って、マンハッタン音楽学校で学ぶ。2004年、23歳の時に、自らフィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)を創設。使命は、南北アメリカの若い演奏家や作曲家を紹介する場としてのオーケストラを作ることであり、広い意味でのアメリカ大陸の音楽を、オーケストラのスタンダードなレパートリーにしっかりと根付かせること。彼女は、「ニューヨークで指揮した初のメキシコ女性」という栄誉を手にし、メキシコ観光省文化大使でもある。プラシド・ドミンゴは、彼女を「驚異の指揮者」と絶賛したという。
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2011年10月06日
★ルービンシュタイン、チャイコフスキーコンクールの覇者・トリフォノフ、ショパンを弾く(ライヴ録音)
~トリフォノフ・プレイズ・ショパン~
ショパン:マズルカ風ロンド
華麗なる大円舞曲(ワルツ第1番)
練習曲第8番
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
マズルカ第33番/第34番/第35番
ピアノ・ソナタ第3番
ピアノ:ダニール・トリフォノフ
録音:2010年5月、伊ヴェネツィア、フェニーチェ劇場、2010年11月、サチーレ、ファツィオリ・ホール(ライヴ録音)
CD:ユニバーサルミュージック(デッカ) UCCD-1306
ピアノのダニール・トリフォノフは、1991年ロシアのニジニ・ノヴゴロド生まれ。まだ20歳になったばかりでありながら、2010年のショパン・コンクールで第3位、2011年のアルトゥーロ・ルービンシュタイン国際コンクールとチャイコフスキー・コンクールに相次いで優勝。チャイコフスキー・コンクールでは、すべての優勝者から選ばれるグランプリにも、史上二人目として選ばれた。このデビュー・アルバムは、2010年イタリアで行われたショパン・リサイタルを収録したもの。彼が愛用するイタリアの名器ファツィオリ・ピアノが使用されている。
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2011年10月04日
★フィンランド期待の指揮者サカリ・オラモのブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」
ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」
指揮:サカリ・オラモ
管弦楽:ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
CD:エクストン OV‐EXCL00073
指揮のサカリ・オラモ(1965年生まれ)は、フィンランドの指揮者。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学ぶ。1998年から2008年までバーミンガム市交響楽団の音楽監督を務める。2003年フィンランド放送交響楽団の首席指揮者、2006年コッコラ歌劇場首席指揮者、2008年ストックホルム王立フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者にそれぞれ就任するなど、現在フィンランドで一番注目されている若手指揮者だけに、注目される一枚。
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