クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2017年 11月

2017年11月30日

★ファジル・サイ、沈黙を破って登場したオール・ショパンのノクターン集


ファジル・サイ

ショパン:ノクターン集

      第1番 変ロ短調 作品9の1
      第2番 変ホ長調 作品9の2
      第3番 ロ長調 作品9の3
      第4番 ヘ長調 作品15の1
      第5番 嬰ヘ長調 作品15の2
      第6番 ト短調 作品15の3
      第8番 変ニ長調 作品27の2
      第9番 ロ長調 作品32の1
      第11番 ト短調 作品37の1
      第13番 ハ短調 作品48の1
      第14番 嬰ヘ短調 作品48の2
      第15番 ヘ短調 作品55の1
      第19番 ホ短調 作品72の1
      第20番 嬰ハ短調 遺作
      第21番 ハ短調 遺作

ピアノ:ファジル・サイ

録音:2016年3月、ザルツブルク、モーツァルテウム大ホール

CD:avex CLASSICS AVCL‐25944

 ファジル・サイは、今までショパンのノクターンは日本ではほとんど演奏することもなく、録音は皆無であった。このCDは、その沈黙を破って登場したオール・ショパンのノクターン集。

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2017年11月27日

★福井敬が歌う日本歌曲の第3弾「六騎(ろっきゅう)こころを歌う。」


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おんがく(まど・みちお/木下牧子)
秋桜 (さだまさし)
六騎 (北原白秋/山田耕筰)
サルビア (堀内幸枝/中田喜直)
赤とんぼ (三木露風/山田耕筰)
夢みたものは (立原道造/木下牧子)
しぐれに寄する抒情 (佐藤春夫/大中恩)
たあんきぽーんき (山村暮鳥/中田喜直)
鉾をおさめて(中山晋平/時雨音羽)
ちいさい秋みつけた(中田喜直/サトウハチロー)
九十九里浜(北見志保子/平井康三郎)
雪のふるまちを(内村直也/中田喜直)
このみち(金子みすゞ/伊藤康英)
さとうきび畑(寺島尚彦)
ほおずき(萩原朔太郎/三善晃)
旅立ちの日に(小嶋登/坂本浩美)

テノール:福井 敬

ピアノ:谷池重紬子

録音:2017年8月、相模湖交流センター多目的ホール

CD:ディスク クラシカ ジャパン DCJA-21040

 テノールの福井 敬(1962年生れ)は、岩手県水沢市(現・奥州市)出身。国立音楽大学声楽科・同大学大学院を修了。文化庁派遣芸術家在外研修員等によりイタリアに留学。1989年「イタリア声楽コンコルソ」ミラノ大賞(1位)、1992年「ジロー・オペラ賞」新人賞、1993年「五島記念文化賞」オペラ新人賞、1994年芸術選奨新人賞、2003年「エクソンモービル音楽賞」、2015年芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。国立音楽大学教授。このCDは、「悲しくなったとき~日本を歌う」「この道~故郷を歌う」に続く、3年ぶりの日本歌曲第3弾。タイトルとなった耕筰・白秋の秘曲「六騎(ろっきゅう)」などに加え、山口百恵「秋桜(コスモス)」や、卒業式の定番「旅立ちの日に」も収めてある。

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2017年11月23日

★初演直後に旧ソ連政府により演奏禁止処分を受けた「ポポーフ:交響曲第1番」の日本初演のライヴ・レコーディング盤


ポポーフ

ポポーフ:交響曲第1番

指揮:飯森範親

交響楽:東京交響楽団

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00626

 ガヴリイル・ポポーフ(1904年―1972年)は、旧ソビエト連邦の作曲家。ブゾーニや新ウィーン楽派の影響のもとに作曲家として活動に入り、当時、ショスタコーヴィチにも匹敵すると高い評価を受けた。しかし、この交響曲第1番は、1935年の初演直後に演奏禁止処分を受け、これまで長く忘れていた。その後、ポポーフは旧ソ連政府と衝突するが、当局の指示に従い、より伝統的な音楽語法で日常生活の描写や共産党の英雄を賛美する作品を作曲する。旧ソビエトの芸術政策によって、不遇の時代を生きた作曲家のポポーフであるが、近年、彼の音楽が再評価され、全世界でその名が知られつつある。このCDは、日本初演のライヴ・レコーディング盤。

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2017年11月20日

★ベルリン・フィルの首席クラリネット奏者アンドレアス・オッテンザマーの“New Era~18世紀のクラリネット作品集”


アンドレアス・オッテンザマー

ヨハン・シュターミッツ:クラリネット協奏曲 変ロ長調
ダンツィ:クラリネットとファゴットのためのコンチェルティーノ 変ロ長調 作品47(クラリネットとイングリッシュ・ホルン編曲版)
モーツァルト:歌劇《ポントの王ミトリダーテ》K.87より二重唱〈私が生きることがかなわなくても〉(バセット・クラリネットとフルート編曲版)
ダンツィ:モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》から〈お手をどうぞ〉による幻想曲
モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より〈ぶってよ、私の愛しいマゼット〉(バセット・ホルンとフルート編曲版)
カール・シュターミッツ:クラリネット協奏曲 第7番 変ホ長調 (ダルムシュタット協奏曲第1番)

クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー

イングリッシュ・ホルン:アルブレヒト・マイヤー
フルート:エマニュエル・パユ
管弦楽:カンマーアカデミー・ポツダム

録音:ベルリン、テルデックス・スタジオ

CD:ユニバーサルミュージック UCCD-1451

 2011年、22歳の若さでベルリン・フィルの首席クラリネット奏者に就任したアンドレアス・オッテンザマー。彼の新作は、それ以前に比較して管楽器の性能と役割が飛躍的に進化した時代“NEW ERA”に生まれた、モーツァルトや彼に多大な影響を与えたシュターミッツ父子、フランツ・ダンツィという3人の作曲家にフューチャーした協奏的作品集。ベルリン・フィルで日頃から共に演奏をしている仲間のアルブレヒト・マイヤー、エマニュエル・パユとの共演盤。

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2017年11月17日

★デビュー30周年の仲道郁代“シューマン:ファンタジー”


シューマン:ロマンス 作品28の2
       交響的練習曲
       幻想曲

ピアノ:仲道郁代

録音:2017年4月18日~20日、ベルリン、イエス・キリスト教会(DSDレコーディング)

CD:ソニーミュージックジャパン SICC-19008

 ピアノの仲道郁代は2016年/17年シーズンを「デビュー30周年アニヴァーサリー・シーズン」と位置付け音楽活動を展開中。このCDは、2017年4月、カラヤン/ベルリン・フィルの録音でも有名なベルリン・イエス・キリスト教会での3日間のレコーディング・セッションで収録された。

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2017年11月13日

★名門クーベリック・トリオのシューベルト:ピアノ三重奏曲第1番ほか


トリオクーベリック・

ブロッホ:3つのノクターン
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番
ドニゼッティ:ピアノ三重奏曲

ピアノ三重奏:クーベリック・トリオ

            ヴァイオリン:石川 静
            チェロ:カレル・フィアラ
            ピアノ:クヴィータ・ビリンスカ

CD:オクタヴィアレコード OVCL00638

 クーベリック・トリオは、チェコの偉大な世界的指揮者ラファエル・クーベリック(1914-1996)が、その父、名ヴァイオリニストのヤン・クーベリック(1880-1940)の名前を冠することを世界中で唯一認めた名門トリオ。プラハ音楽アカデミーで学んだメンバーにより1992年に結成された。長く同じメンバーで活動を続ける数少ないトリオとして世界中でその実力は高く評価されている。

 ヴァイオリンの石川 静(1954年生れ)は、東京都出身。鈴木鎮一、鷲見三郎に師事。1970年チェコスロバキアに留学し、プラハ音楽芸術アカデミーで学ぶ。1972年第6回「ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリン・コンクール」で第2位。1976年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」で第5位。1977年「芸術選奨新人賞」受賞。1979年第1回「フリッツ・クライスラー国際コンクール」で第3位。現在、プラハに在住し、ヨーロッパ、日本で演奏活動を行う。エリザベト音楽大学客員教授。

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2017年11月09日

★現代のピアノ界の鬼才 ヴァレリー・アファナシエフ “70歳記念リリース”


ヴァレリー・アファナシエフ

ベートーヴェン:ピアノソナタ:第1番/第7番/第17番「テンペスト」

ピアノ:ヴァレリー・アファナシエフ

CD:ソニーミュージックジャパン SICC-10233

 ピアノのヴァレリー・アファナシエフ(1947年生れ)はモスクワ出身。モスクワ音楽院で学ぶ。「バッハ国際音楽コンクール」「エリーザベト王妃国際音楽コンクール」優勝。74年、ベルギーへ移住。以後、欧米各地でリサイタルを行うほか、世界の著名なオーケストラと共演。これまでに30枚以上のCDをリリース。ピアノ演奏にとどまらず、文学者の顔も持っている。

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2017年11月06日

★樫本大進らの新メンバーによるベルリン・フィル八重奏団のシューベルト:八重奏曲


ベルリン・フィル八重奏団

シューベルト:八重奏曲

八重奏:ベルリン・フィル八重奏団

CD:ウィステリアプロジェクト BPOC‐0001

 ベルリン・フィル八重奏団は、結成から80年以上という、ベルリン・フィルハーモニーのメンバーが組織する多くの室内楽アンサンブルの中で、もっとも長い歴史と伝統をもつ団体のひとつ。その歴史は、1928年、8人の楽員たちがシューベルトの八重奏曲を演奏するために集まったところから始まった。そして、2013年に、樫本大進のほか、ヴィオラにグロス、ホルンにドール、ファゴットにビロンというメンバーたちが加わり、「ベルリン・フィル八重奏団」は新たなスタートを切った。初回仕様のみ「ベルリン・フィル八重奏団メンバーが語るシューベルト:八重奏曲」「ベルリン・フィルのチーフ・エンジニア“クリストフ・フランケ”が語るシューベルト:八重奏曲録音」インタビュー完全収録別冊ブックレット封入。

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2017年11月02日

★N響オーボエ奏者 池田昭子の無伴奏オーボエ作品集


池田昭子

バッハ:パルティータト短調(原曲:イ短調)BWV 1013
テレマン:12のファンタジー

       第1番 イ長調/第2番 イ短調/第4番 変ロ長調/第6番 ニ短調/第7番 ニ長調/第9番 ホ長調

C.P.E. バッハ:無伴奏ソナタト短調(原曲:イ短調)Wq. 132

オーボエ:池田昭子

CD:マイスターニュージック MM‐4020

 オーボエの池田昭子は、宮崎県出身。1997年東京芸術大学卒業。1996年第13回日本管打楽器コンクールオーボエ部門第1位。1997年東京交響楽団に入団(2002年まで在籍)。2000年ドイツ、ミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院に留学。現在、NHK交響楽団オーボエ奏者、トリオ・サンクアンシュメンバー、東京芸術大学非常勤講師。このCDには、オリジナルはフルートだが、オーボイストにとっても取り組み甲斐のある、そして音楽的内容の極めて高い演目がここに並んでいる。

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