2017年11月23日
ポポーフ:交響曲第1番
指揮:飯森範親
交響楽:東京交響楽団
CD:オクタヴィアレコード OVCL-00626
ガヴリイル・ポポーフ(1904年―1972年)は、旧ソビエト連邦の作曲家。ブゾーニや新ウィーン楽派の影響のもとに作曲家として活動に入り、当時、ショスタコーヴィチにも匹敵すると高い評価を受けた。しかし、この交響曲第1番は、1935年の初演直後に演奏禁止処分を受け、これまで長く忘れていた。その後、ポポーフは旧ソ連政府と衝突するが、当局の指示に従い、より伝統的な音楽語法で日常生活の描写や共産党の英雄を賛美する作品を作曲する。旧ソビエトの芸術政策によって、不遇の時代を生きた作曲家のポポーフであるが、近年、彼の音楽が再評価され、全世界でその名が知られつつある。このCDは、日本初演のライヴ・レコーディング盤。