クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2019年 6月

2019年6月27日

★ジョン・健・ヌッツォ、魂を揺さぶるドイツ歌曲のライヴCD


 ジョン・健・ヌッツォ

ベートーヴェン:アデライーデ op.46
          君を想う WoO.136
          遠い国からの歌 WoO.137
          君を愛す WoO.123
          遥かなる恋人に寄す op.98
シューベルト:白鳥の歌 D957 より 第4曲 セレナーデ、第10曲 漁師の娘
         春への想い op.20-2、D686
         ます D550
         ミューズの子 op.92-1、D764
         音楽に寄せて op.88-4、D547
         リュートに寄せて op.81-2、D905
         水の上で歌う op.72、D774
         詩人の夜の歌 II op.96-3、D768
         君はわが憩い op.59-3、D776
         歌曲集「美しき水車小屋の娘」op.25,、D795より 第6曲 知りたがる者

テノール:ジョン・健・ヌッツォ

ピアノ:河原忠之

録音:2017年6月7日、名古屋市、電気文化会館 ザ・コンサートホール(ライヴ録音)

CD:フォンテック FOCD9814

 テノールのジョン・健・ヌッツォは、東京都出身。南カリフォルニア・チャップマン大学音楽部声楽科卒業。2000年に世界三大歌劇場の一つであるウィーン国立歌劇場でデビューし、オーストリア芸術新人大賞「エバーハルト・ヴェヒター・メダル」を受賞。以後、ヨーロッパでの歌手としての地位を確立する。その後、巨匠ジェームズ・レヴァインの招待によりメトロポリタン歌劇場にデビュー。第13回「出光音楽賞」受賞。東京音楽大学客員教授。

 ピアノの河原忠之は、国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。1991年にイタリアに渡り、故アルド・プロッティ氏のもとオペラ伴奏ピアニストを務め数々の演奏会に出演。指揮者としても2006年に江原啓之「スピリチュアル・ヴォイス・カウントダウン」で大阪センチュリー交響楽団を指揮してデビュー。国立音楽大学および大学院准教授、新国立劇場オペラ研修所音楽講師。

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2019年6月24日

★河村尚子の“ベートーヴェン・プロジェクト” ピアノ・ソナタ集(1)


 河村尚子2

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番
          ピアノ・ソナタ 第4番
          ピアノ・ソナタ 第8番 「悲愴」
          ピアノ・ソナタ 第14番 「月光」

ピアノ:河村尚子

CD:ソニーミュージックジャパン SICC-19041

 ピアノの河村尚子は、兵庫県西宮市出身。5歳で渡独。ハノーファー音楽演劇大学で学ぶ。同大学在学中の2006年「ミュンヘン国際コンクール」第2位、2007年「クララ・ハスキル国際コンクール」で優勝し一躍世界の脚光を浴びる。2009年度「出光音楽賞」、「新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞」、「日本ショパン協会賞」、2012年「芸術選奨新人賞」、2013年「ホテルオークラ音楽賞」を受賞。現在、河村尚子は、2年がかりで日本全国4か所でピアノ・ソナタ14曲の連続演奏に取り組んでいるが、このCDは、この“ベートーヴェン・プロジェクト”の最初の成果。今秋に2枚目を発売する予定。なお、河村尚子は、国際ピアノ・コンクールにおける若者たちの群像劇をリアルに描いた、作家・恩田陸の直木賞受賞小説を原作とした映画「蜜蜂と遠雷」(2019年10月公開)では主人公・栄伝亜夜のピアノ演奏を担当。

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2019年6月20日

★イタリアの若きポップ・オペラトリオ“イル・ヴォーロ”の最新アルバム


イル・ヴォーロ2

ポップ・オペラトリオ:イル・ヴォーロ

CD:ソニーミュージック SICP-6090

愛する人よ (オリジナル曲)
君のすぐ傍に (オリジナル曲)
アリヴェデルチ・ローマ (伝統的なイタリアのカンツォーネ)
そう言うけれど(ボーイズグループ“ブルー” のカバー)
君がいいというまで(オリジナル曲)
ピープル(バーブラ・ストライサンドのカバー)
忘却の船(メキシコ歌謡)
瞳はるかに(セルジョ・エンドリーゴのカバー)
僕の恋人でいて欲しい(マリオ・ランツァらもカバー)
静けさの声(イタリアン・クラシック曲)
素晴らしき君(ジャンナ・ナンニーニのカバー)
ノッテ・ステラータ(星降る夜)(新録音、日本盤ボーナストラック)

 平均年齢24歳、若きイタリアのポップ・オペラトリオ、”イル・ヴォーロ(IL VOLO:イタリア語で“The Flight=飛行”を意味する)“。このCDは、世界中のオーディエンスに絶賛され、あの伝説の3大テノールの1人“プラシド・ドミンゴ”も認めたるイタリア人トリオ、イル・ヴォーロの最新作。

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2019年6月17日

★堤 剛&小林研一郎指揮日本フィルによるシューマン:チェロ協奏曲/チャイコフスキー:交響曲 第3 番


剛堤 

シューマン:チェロ協奏曲
チャイコフスキー:交響曲 第3 番

チェロ:堤 剛

指揮:小林研一郎

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

録音:2019年1月、サントリーホール(ライヴ録音)

CD:マイスターミュージック MM-4056

 チェロの堤 剛(1942年生まれ)は、桐朋学園で斎藤秀雄に師事し、桐朋学園高校音楽科卒業後にインディアナ大学へ留学しヤーノシュ・シュタルケルに師事。1963年よりシュタルケルの助手を務める。1957年第26回日本音楽コンクールチェロ部門第1位と特賞、1963年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位、ブダペスト国際音楽コンクール第1位。現在、桐朋学園大学院大学教授、サントリー音楽財団理事長、サントリーホール館長、霧島国際音楽祭音楽監督を務める。2013年文化功労者。

 指揮の小林研一郎(1940年生まれ )は、東京藝術大学指揮科を卒業。1974年第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞を受賞。1987年から1997年までハンガリー国立交響楽団(現ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団)の常任指揮者、音楽総監督(GMD)を務め、現在は桂冠指揮者。日本では、東京交響楽団首席客演指揮者、東京都交響楽団正指揮者、京都市交響楽団常任指揮者、日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督・桂冠指揮者、などを歴任。ハンガリー・ブダペスト交響楽団名誉指揮者。

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2019年6月13日

★美しくメロディーを歌う日本フィルのトランペット奏者 オッタヴィアーノ・クリストーフォリのCDアルバム


クリストーフォリ

ヘーネ:スラブ幻想曲
ベッリーニ(Jアルバン編):歌劇「ノルマ」の主題による変奏曲
ヴェルディ(アルバン編):歌劇「椿姫」の主題による幻想曲
ヴェルディ(アルバン編):華麗なる幻想曲
ベルシュテット(サイモン編):ナポリ変奏曲
伊藤康英:青のアリア
ニニ・ロッソ(副田真之介編):夜空のトランペット
中川英二郎:ロデオ・クラウン
日本古曲(ドクシツェル編):日本のメロディより「さくら」
弘田龍太郎(ドクシツェル編):日本のメロディより「浜千鳥」

トランペット/コルネット/フリューゲルホルン:オッタヴィアーノ・クリストーフォリ

ピアノ:高橋ドレミ
トロンボーン:中川英二郎

録音:2019年1月7日~9日、かながわアートホール

CD:日本アコースティックレコーズ NARD‐5064

 オッタヴィアーノ・クリストーフォリ(1986年生れ)は、イタリア、ウーディネ市出身。10歳からトランペットを始め、コンセルバトーリ「J.Tomadini」を2004年に卒業。卒業後はユースイタリアンオーケストラに2年間在籍。2007年より1年間、C.Eschenbach氏率いるドイツのオーケストラ「Scheleswig Holstein Musik Festival Orchestra」のメンバーとなり、ドイツ、ハンガリー、ブラジル、ロシアなど多くの国で公演を行う。2008年より、佐渡裕氏が芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センター管弦楽団に入団。2009年には日本フィルハーモニー管弦楽団に入団し、現在はソロトランペット奏者を務めている。2016年より、日本でトップクラスの金管楽器奏者により結成された「侍ブラス」のメンバーとなり、日本でもファンが増えている。現在では、映画音楽やテレビ番組、CM曲の演奏など、広いジャンルで活動している。

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2019年6月10日

★第10回「浜松国際ピアノコンクール2018」の入賞者による名演集<ライヴ録音>


コンクール浜松国際ピアノ

<Disc 1>

【第1位/札幌市長賞/室内楽賞】

ジャン・チャクムル(トルコ)

ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61「幻想」
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K.478 第3楽章
        川久保 賜紀(ヴァイオリン) 松実 健太(ヴィオラ) 長谷川 陽子(チェロ)
リスト:協奏曲 第1番 変ホ長調 S.124
        高関 健(指揮) 東京交響楽団

【奨励賞】

アンドレイ・イリューシキン(ロシア)

シューマン:フモレスケ 変ロ長調 Op.20より

【第6位】

安並 貴史(日本)

ブラームス:幻想曲集 Op.116より 第1番 奇想曲
ドホナーニ:4つのピアノ曲Op.2 より 第3番 間奏曲 へ短調
4つの狂詩曲 Op.11より 第3番 ハ長調

【第5位】

務川 慧悟(日本)

ドビュッシー:練習曲 第6番「8本の指のための」
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調

<Disc 2>

【第4位】

今田 篤(日本)

ハイドン:ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI:40
ラヴェル:夜のガスパールより スカルボ
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1 第4楽章

【第3位】

イ・ヒョク(韓国)

ストラヴィンスキー(アゴスティ編):組曲「火の鳥」
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調

【日本人作品最優秀演奏賞】

梅田 智也(日本)

佐々木冬彦:SACRIFICE

【第2位/ワルシャワ市長賞/聴衆賞】

牛田 智大(日本)

シューベルト:即興曲 変ト長調 Op.90-3
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36 (1931)

収録:2018年11月、アクトシティ浜松(ライヴ録音)

CD:コジマ録音 ALCD‐7233~4(2枚組)

 1991年より27年の歳月を経て、着実に国際的な地位と信頼を高め、第10回を迎えた「浜松国際ピアノコンクール」。88名の出場者による世界水準のハイレベルな演奏が次々と繰り広げられ、連日満員の聴衆が詰めかけた。数々の感動とが生まれた熱き2週間から、入賞者による光る名演をハイライト収録。

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2019年6月06日

★デビューから50年の荘村清志が2年ぶりの新録音“シャコンヌ”


荘村清志

バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004から
     シャコンヌ(ギター版)
     リュート組曲 第1番 ホ短調 BWV996
     無伴奏チェロ組曲 第6番ニ長調 BWV1012(ギター版)
シューベルト:白鳥の歌 D957の4 セレナーデ (ギター版)
ラウロ:ベネズエラ・ワルツ 第3番
モノー:愛の讃歌 (ギター版)

ギター:荘村清志

CD:ユニバーサル ミュージック UCCY‐1098

 ギターの荘村清志(1947年生れ)は、岐阜市本荘出身。1963年、来日したナルシソ・イエペスに認められ、翌年にはスペインに渡り4年間イエペスに師事。1967年イタリア各地で、翌年にはミラノなど22都市でリサイタルを行う。帰国後、1969年に日本デビュー・リサイタルを行う。1971年イタリアで開かれた世界青少年協会国際フェスティヴァルに日本代表ギタリストとして参加。また、北米各都市で28回にのぼる公演を開いた。このCDは、1969年に日本デビュー・リサイタルを行ってから50年。これまで日本のギター界を牽引してきた荘村清志が2年ぶりの新録音。

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2019年6月03日

★フランスの名ピアニスト ジャン=フィリップ・コラールのラフマニノフとムソルグスキー


ジャン=フィリップ・コラール

ラフマニノフ:「6つの楽興の時」op.16
ムソルグスキー:「展覧会の絵」

ピアノ:ジャン=フィリップ・コラール

CD:キングインターナショナル LDV45

 ピアノのジャン=フィリップ・コラール(1948年生れ)は、フランス出身。パリ音楽院にてピエール・サンカンに学ぶ。日本では、ガブリエル・フォーレ、クロード・ドビュッシー、モーリス・ラヴェルといった近代フランス音楽のピアノ曲の専門家としての知名度ばかりが高いが、世界的にはセルゲイ・ラフマニノフの卓越した解釈によっても知られている。2003年にレジオン・ドヌール騎士章を受勲。

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