クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2023年 1月

2023年1月26日

★パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンのハイドン:交響曲「時計」&「太鼓連打」


ハイドン:交響曲第101番「時計」
     交響曲第103番「太鼓連打」

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

管弦楽:ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン

CD:ソニーミュージック SICC-10403

 パーヴォ・ヤルヴィの60歳を記念して、国内外のオーケストラとの充実の成果を刻んだシリーズの第1弾は、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(DKAM)とのハイドンの「ロンドン交響曲集」(第93番~第104番)全12曲。録音は2019年からスタート、2023年に完了予定。

 指揮のパーヴォ・ヤルヴィ(1962年生まれ)は、エストニア出身(現在はアメリカ国籍)。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインなどに学ぶ。2001年にシンシナティ交響楽団首席指揮者に就任。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。hr交響楽団首席指揮者、パリ管弦楽団首席指揮者、NHK交響楽団首席指揮者を歴任。2004年からドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、2019年からチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者兼音楽監督を務めている。

 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(DKAM、ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団とも呼ばれる)は、ドイツ・ブレーメンに本拠を置く室内オーケストラ。1987年にプロの楽団としてフランクフルトを本拠地に正式発足。1992年に本拠地をブレーメンへ移転。2004年、パーヴォ・ヤルヴィが芸術監督に就任以降、国際的オーケストラとしての存在感を世界に示し、常に質の高いコンサートを開催している。

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2023年1月23日

★第8回「仙台国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門優勝者 中野りな 若き才能の登場


モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K219
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第2番 Sz112

ヴァイオリン:中野りな

指揮:広上淳一

管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団

CD:フォンテック FOCD9875

 仙台市が2001年に創設した「仙台国際音楽コンクール」は、コンチェルトを課題曲の中心に据えるという特色を持っており、セミファイナルとファイナルでは仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演する。2022年5月~6月におこなわれた第8回「仙台国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門では、中野りなが優勝した。日本が世界に発信する若き才能の登場である。

 ヴァイオリンの中野りな(2004年生まれ)は、東京都出身。桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」にて森川ちひろ、「ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー」にてポール・ロチェックに学ぶ。現在、桐朋女子高等学校音楽科3年に特待生として在学し、辰巳明子に師事。幼少より、「アルテュール・グリュミオー国際コンクール」(ベルギー)カテゴリーA第1位・グランプリほか国内外の数々のコンクールで優勝、入賞実績を持つ。2021年には第90回「日本音楽コンクール」で優勝、併せて岩谷賞、レウカディア賞、鷲見賞、黒栁賞、増沢賞を受賞。2022年の第8回「仙台国際音楽コンクール」では、史上最年少の17歳で優勝し大きな注目を集めた。2020年第7回「アリオン桐朋音楽賞」受賞。

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2023年1月19日

★マーク・パドモア(テノール)&内田光子(ピアノ)のベートーヴェン:遥かなる恋人に/シューベルト:白鳥の歌


ベートーヴェン:遥かなる恋人に 作品98
シューベルト:白鳥の歌 D957

テノール:マーク・パドモア

ピアノ:内田光子

CD:ユニバーサルミュージック UCCD-45019

 2017年、第59回グラミー賞にてドロテア・レシュマンとともにアルバム「シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌」(UCCS-50219)で最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)賞を受賞したピアニスト、内田光子の最新アルバム。今作は、テノール歌手マーク・パドモアとベートーヴェンの「遥かなる恋人に」とシューベルトの「白鳥の歌」を収録。

 テノールのマーク・パドモアは、英国ロンドンで生まれ、カンタベリーで育つ。ケンブリッジ大学のキングス・カレッジ合唱奨学金を受け音楽で名誉ある学位を得て卒業。オペラ、コンサート、リサイタルで輝かしいキャリアを確立し、バッハの受難曲における歌唱は世界中から称賛されている。2008年5月、ロンドンのウィグモア・ホールで初めてシューベルトの三大歌曲チクルスを行う。2011/12シーズンのウィグモア・ホールのレジデント・アーティストを務め、ポール・ルイスとシューベルト三大歌曲チクルスを再演。録音も数多く、ポール・ルイスとのシューベルト三大歌曲集、クリスティアン・ベザイデンホウトとのシューマン「詩人の恋」など、多くの賞に輝いている。現在、コンウォールの「セント・エンデリオン夏音楽祭」の芸術監督を務めている。

 ピアノの内田光子(1948年生れ)は、静岡県熱海市出身、英国籍。1971年、英国ウィグモア・ホールでの演奏会でロンドン・デビュー。1982年ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」はロンドンの批評家から絶賛を浴び、一躍、楽壇の寵児となる。2009年DBE(大英帝国勲章第2位)を授与されエリザベス女王よりデイムの称号を授かる。2011年第53回「グラミー賞(最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞)」、2015年「モーツァルト生誕259年記念モーツァルト・ゴールデン・メダル」、2015年「高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)」、2017年第59回「グラミー賞(クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞)」を受賞。

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2023年1月16日

★マウリツィオ・ポリーニのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番&第29番


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101
        ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」

ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45068

 2022年80歳の誕生日を迎え、深みと円熟を増した世界的ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ。ポリーニは近年ベートーヴェンの再録音に取り組み始めており、今回ピアノ・ソナタ第28番と第29番を約45年ぶりに再録音。今作と2020年にリリースした「ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第30番~第32番」を合わせて、ベートーヴェン後期ソナタ再び完成させた。

 マウリツィオ・ポリーニ(1942年生れ)は、イタリア、ミラノ出身。1957年15歳で「ジュネーブ国際コンクール」第2位。1960年18歳で第6回「ショパン国際ピアノコンクール」審査員全員一致で優勝し、一躍国際的な名声を勝ち取る。その後10年近く、表だった演奏活動から遠ざかる。1968年に演奏活動に復帰。現役では最も高い評価を受けているピアニストの一人。 2014年に完成したポリーニによるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集は、全集の完成までに39年を要した。そして近年、ベートーヴェンの再録音に取り組んでいる。

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2023年1月12日

★庄司紗矢香とジャンルカ・カシオーリのモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 VOL. 1


モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第28番 ホ短調 K.304 (300c)
       ヴァイオリン・ソナタ 第35番 ト長調 K.379 (373a)
       ヴァイオリン・ソナタ 第42番 イ長調 K.526

ヴァイオリン:庄司紗矢香(ガット弦とモーツァルト時代のクラシック弓を使用)

フォルテピアノ:ジャンルカ・カシオーリ

CD:ユニバーサルミュージック UCGG-9213

 このCDは、ヨーロッパを拠点にワールドワイドな活動を続ける庄司紗矢香の4年ぶりのニュー・アルバム。かつて「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ」全曲録音を共に成し遂げたピアニストのジャンルカ・カシオーリと再びタッグを組み取り組む。

 ヴァイオリンの庄司紗矢香は、東京都国分寺市出身。1995年キジアーナ音楽院に入学。1998年以降、ケルン音楽大学でブロンに師事。 また、同年ルツェルン祝祭管弦楽団とヨーロッパ演奏旅行を行い、ウィーン・ムジークフェラインザールでウィーン・デビューを果たす。1999年「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」で最年少および日本人として初めて優勝。2000年「出光音楽賞」、2007年「ホテルオークラ賞」「ワシントン賞」、2010年「芸術選奨新人賞」、2016年「毎日芸術賞」を受賞。

 ピアノのジャンルカ・カシオーリ(1979年生まれ)は、イタリア、トリノ出身。1994年「ウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクール」優勝。現在、ヨーロッパ、北米、日本で演奏活動を行うほか、作曲家としても活躍。庄司紗矢香とは、イタリア、日本でデュオリサイタルを開催。

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2023年1月09日

★バルトーク:ピアノ協奏曲全集(第1番~第3番)


バルトーク:ピアノ協奏曲 第1番 Sz.83, BB91
      ピアノ協奏曲 第2番 Sz.90
      ピアノ協奏曲 第3番 Sz.119

ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン(第1番)
    レイフ=オヴェ・アンスネス(第2番)
    エレーヌ・グリモー(第3番)

指揮:ピエール・ブーレーズ

管弦楽:シカゴ交響楽団(第1番)
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(第2番)
    ロンドン交響楽団(第3番)

CD:ユニバーサル ミュージック UCCS-50262

 20世紀音楽の古典に位置付けられるバルトーク。前衛音楽の巨人ブーレーズは、バルトークの音楽の重要性を認め、演奏会で度々取り上げた。同CDは、ピアノ独奏にツィメルマン、アンスネス、グリモーという現代屈指のピアニストを迎え録音されたバルトークのピアノ協奏曲全集。

 ピアノのクリスチャン・ツィメルマン(1956年生れ)は、ポーランド出身。1973年「ベートーヴェン国際音楽コンクール」優勝。1975年第9回「ショパン国際ピアノコンクール」に史上最年少の18歳で優勝。1999年には、ショパン没後150年を記念して、ポーランド人の若手音楽家をオーディションで集めた「ポーランド祝祭管弦楽団」を設立した。2005年、フランスのレジオン・ドヌール勲章(シュバリエ章)を受章。

 ピアノのレイフ・オヴェ・アンスネス(1970年生まれ)は、ノルウェー出身。ベルゲン・グリーグ音楽院で学び、1987年にオスロにてデビュー。その後はアムステルダムやボローニャ、ロンドン、ミュンヘンなどでリサイタルを行う。1987年「フランクフルト・ヒンデミット・コンクール」優勝。これまでに、ノルウェー批評家賞、ロサンジェルス・ドロシー・チャンドラー賞、ドイツ・レコード批評家賞(1997年)、ロイヤル・フィルハーモニー協会賞(2000年)、グラモフォン・アワード最優秀器楽曲賞(2002年)などを受賞。室内楽奏者としても名高く、リソル室内楽フェスティバルの芸術監督に就任している。現在、北欧を代表する実力派ピアニストの一人として高い評価を得ている。

 ピアノのエレーヌ・グリモー(1969年生れ)は、フランス、エクサンプロヴァンス出身。1982年13歳でパリ国立高等音楽院に入学。1985年ラフマニノフのピアノソナタ第2番の録音により、「モントルーディスク大賞」を受賞。1987年よりプロのソリストとしてパリで活動。21歳でアメリカ合衆国に移住。ドイツ・ロマン派音楽を得意としていたが、その後は、フランスの作曲家の作品などにも取り組む。

 ピエール・ブーレーズ(1925年―2016年)は、フランス、ロワール県の出身で、第2次世界大戦後のフランスのクラシック音楽界で活躍した作曲家、指揮者、音楽教育家である。現代音楽界の重鎮にして、近現代音楽の最高の解釈者だった。高等学校では数学を専攻するが、やがて音楽の道に進む。パリ音楽院でオリヴィエ・メシアンに学び、40年代半ばから作曲活動を開始し、新鋭作曲家として注目を集める。1970年代にフランス国立の「IRCAM(音楽/音響の探究と調整の研究所)」を創設し、総裁を務め、フランスをはじめヨーロッパ現代音楽文化を統合するための活動を展開。1991年IRCAM所長を辞任した後も、積極的に演奏、作曲活動を展開した。主な作品には、「フルートとピアノのためのソナチネ」「ピアノ・ソナタ第1番」「デリーヴ」「メモリアル」「二重の影の対話」「カミングズは詩人である」などがある。指揮者としては、クリーヴランド管弦楽団音楽監督、BBC交響楽団首席指揮者、ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督、シカゴ交響楽団音楽監督などを歴任。主な受賞歴は、第1回「高松宮殿下記念世界文化賞」(1989年)、「ウルフ賞」芸術部門(2000年)、「グラミー賞」クラシック現代作品部門(2000年)、「グロマイヤー賞」作曲部門(2001年)、「京都賞」思想・芸術部門音楽分野(2009年)など。

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