2023年9月28日
★ジョルディ・サバール指揮ル・コンセール・デ・ナシオンのモーツァルト:レクイエム
モーツァルト:レクイエム
指揮:ジョルディ・サバール
管弦楽:ル・コンセール・デ・ナシオン
ソプラノ:レイチェル・レドモンド
メゾ・ソプラノ:マリアンネ・ベアーテ・キーラント
テノール:ミンジェ・レイ
バリトン:マヌエル・ヴァルザー
合唱:ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ
CD:キングインターナショナル KKC6708
このCDは、2022年5月11-13日、スペイン、カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会で行われた、ジョルディ・サバール2度目のモーツァルト:レクイエムの録音。
指揮のジョルディ・サバール(1941年生まれ)は、スペイン、カタルーニャ地方のバルセロナ県イグアラダ出身。バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年にオリジナル楽器を使用する「エスペリオンXX(現エスペリオンXXI)」を設立。1987年に声楽アンサンブルの「ラ・カペイラ・レイアル」を、1989年にはピリオド・オーケストラ「コンセール・デ・ナシオン」を設立。ルネサンスやバロックなどの作品を得意とするが、モーツァルトの時代、さらに最近ではベートーヴェンやシューベルトまで、ありとあらゆる音楽をヴィオラ・ダ・ガンバや指揮で演奏。宗教音楽でサバールは、暗い悲しみと威嚇的な死をスペインのカトリック主義という絵筆と色彩で描く。アラン・コルノー監督の「めぐり逢う朝」(1991年)の音楽を担当し、サウンドトラックが高い評価を受けたことでも知られる。
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2023年9月25日
★エドガー・モローのヴァインベルク:チェロ協奏曲/デュティユー:チェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」
ヴァインベルク:チェロ協奏曲 ハ短調 Op.43
アンリ・デュティユー:チェロ協奏曲「遥かなる遠い国へ」
チェロ:エドガー・モロー
指揮:アンドリス・ポガ
管弦楽:ケルンWDR交響楽団
CD:ワーナーミュージック・ジャパン 5419.748933
チェロのエドガー・モロー(1994年生まれ)は、フランス、パリ出身。4歳でチェロを始め、11歳でコンチェルト・デビュー。パリ国立高等音楽院でフィリップ・ミュレールに、ドイツ・クロンベルク・アカデミーではフランス・ヘルメルソンに師事。さらに、ゲイリー・ホフマン、リン・ハレル、ダヴィド・ゲリンガスのマスタークラスを受講。2009年「ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール」”最も将来性のある若手奏者賞”受賞、2011年「チャイコフスキー国際コンクール」第2位および現代作品最優秀演奏家賞受賞、2014年「ヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディション」第1位。フランス版グラミー賞とも言える「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュジク」では2013年と15年にそれぞれ新人賞と最優秀ソリスト賞を受賞。さらに2016年ドイツの「エコー賞」クラシック部門では新人賞を受賞した。2014年ワーナー・クラシックスからアルバム「プレイ」でCDデビュー。
指揮のアンドリス・ポーガは、ラトビア出身。ヤーセプス・ヴィートリス・ラトビア音楽院の指揮科を卒業。ウィーン国立音楽大学でウロシュ・ラヨヴィッチに指揮を師事。2007年以降、母国のラトビア国立交響楽団からは定期的に招かれ、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーの交響曲、ウェーバー、リヒャルト・シュトラウス、ヒンデミット、メシアン、ベルク等、数々のコンサートで指揮。またコンソナンス室内管弦楽団を創立、ラトビア、ドイツ、フィンランド、スペインなどへツアーも行っている。2007年から2010年リガ・プロフェッショナル・シンフォニック・バンドの音楽監督兼首席指揮者を務めた。2007年「ラトビア音楽大賞」を受賞、2010年モンペリエの「エフゲニー・スヴェトラーノフ国際指揮コンクール」で優勝。2013年から母国ラトビア国立交響楽団の音楽監督を務めている。2021/22年シーズンよりノルウェーのスタヴァンゲル交響楽団首席指揮者に就任。
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2023年9月21日
★ギタリスト 鈴木大介の ”浪漫の薫り”
シューベルト:音楽に寄せて 作品88-4 D.547
アヴェ・マリア 作品52-6 D.839
子守唄 作品98-2 D.498
ショパン:マズルカ 第1番 イ短調(嬰ヘ短調) 作品6-1
マズルカ 第2番 イ短調(嬰ハ短調) 作品6-2
マズルカ 第3番 ニ長調(ホ長調) 作品6-3
マズルカ 第4番 イ短調(変ホ短調) 作品6-4
マズルカ 第5番 イ長調(変ロ長調) 作品7-1
マズルカ 第6番 イ短調 作品7-2
マズルカ 第7番 イ短調(ヘ短調) 作品7-3
マズルカ 第8番 イ長調(変イ長調) 作品7-4
メンデルスゾーン:ヴェネツィアの舟唄 第1番 ホ短調(ト短調) 作品19-6
ヴェネツィアの舟唄 第2番 ニ短調(嬰ヘ短調) 作品30-6
コスト:ジュラの思い出(アンダンテとポロネーズ) 作品44
メルツ:ハンガリー風幻想曲 作品65-1
シュルホフの思い出(コンサート・マズルカ)
無言歌〜吟遊詩人の歌 作品13 より
ギター:鈴木大介
CD:アール・アンフィニ MECO-1078
ギターの鈴木大介(1970年生まれ)は、神奈川県横浜市出身。早稲田大学第一文学部卒業。市村員章、福田進一、尾尻雅弘にギターを師事、川上哲夫、中島良史に作曲を師事。大学在学中の1992年にバルセロナの「マリア・カナルス国際音楽コンクール」ギター部門で第3位入賞。1993年、イタリアのアレッサンドリア市国際ギターコンクール「オマジオ・ア・アンドレス・セゴビア」で優勝。1994年より文化庁派遣在外研修員としてオーストリア・ザルツブルク・モーツァルテウム大学に留学。2000年「出光音楽賞」受賞。「カタロニア讃歌~鳥の歌/禁じられた遊び~」で2005年度「文化庁芸術祭優秀賞」レコード部門を受賞。2006年「芸術選奨新人賞」音楽部門受賞。洗足学園音楽大学客員教授。
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2023年9月18日
★1954年8月9日バイロイト音楽祭 「ルツェルンの第九」と並ぶフルトヴェングラー最後の第九
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱」
指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
独唱:グレ・ブロウエンスタイン (ソプラノ)
イーラ・マラニウク (アルト)
ヴォルフガンク・ヴィントガッセン (テノール)
ルートヴィヒ・ウェーバー (バス)
合唱:バイロイト祝祭合唱団
録音:1954年8月9日、バイロイト祝祭劇場 (ライヴ)
CD:キングインターナショナル EPITAGRAPH EPITA-042(モノラル)
フルトヴェングラーの第九といえば、1951年のバイロイト音楽祭再開記念公演でのものが有名だが、3年後の54年の夏にも巨匠はバイロイトでベートーヴェンの第9交響曲を指揮していた。「ルツェルンの第九」 (54年8月22日ルツェルン音楽祭公演) の半月前、亡くなる3か月前のこと。オリジナルの放送テープ (演奏会のラジオ放送用録音) はすでに消失され、音質劣悪の海外盤のプライヴェートCDが90年代に出回った後、2012年にORFEOが遺されていた「状態の良くない」テープを最新のデジタル修復技術で復刻してCDを発売。今回、エピタグラフが同録音のアセテート盤からの復刻音源を入手し、キング関口台スタジオで丁寧かつ入念なマスタリングを施してCD化された。
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2023年9月14日
★ルノー・カプソン弾き振りローザンヌ室内管弦楽団のモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集
<Disc 1>
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第1番 変ロ長調 K.207
ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ長調 K.211
ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216
<Disc 2>
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218
ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219「トルコ風」
ロンド ハ長調 K.373
アダージョ ホ長調 K.261
ヴァイオリン:ルノー・カプソン(指揮)
管弦楽:ローザンヌ室内管弦楽団
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45080~1
このCDは、ルノー・カプソンが音楽監督を務めるローザンヌ室内管弦楽団との共演で、カプソンの弾き振りによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集を収録。
ヴァイオリンのルノー・カプソン(カピュソンとも表記、1976年生れ)は、フランス、シャンベリ出身。14歳でパリ国立高等音楽院に入学し、室内楽とヴァイオリンのプルミエ・プリを獲得。その後ベルリンでトマス・ブランディスに、続いてアイザック・スターン、シュロモ・ミンツに師事。1998年から2000年までは、クラウディオ・アバードの指名によってマーラー・ユーゲント・オーケストラのコンサートマスターを務めた。モダン楽器のヴァイオリニストではあるが、バロック奏法の影響を受け、さらにフランコ・ベルギー派の伝統も受け継いでいると言われる。自身が創設した「イースター音楽祭」の音楽監督、および「グシュタード冬音楽祭」の音楽監督を務める。弟はチェリストのゴーティエ・カプソン。
ローザンヌ室内管弦楽団は、スイス・ローザンヌを本拠地とする室内オーケストラ。1942年にスイス・ロマンド放送の協力の下、ヴィクトル・デザルツェンス(1908年―1986年)により設立さ、デザルツェンスはその後約30年同楽団の指揮者を務めた。現代音楽や異なる音楽ジャンルにも意欲的に取り組んでいる。
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2023年9月11日
★2021年第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」優勝者ブルース・リウのフランス音楽作品集
ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル
アルカン:舟歌(歌曲集第3集Op.65より第6番)
ラモー:未開人
ラヴェル:組曲『鏡』(第1曲:蛾/第2曲:悲しげな鳥たち/
第3曲:海原の小舟/第4曲:道化師の朝の歌/第5曲:鐘の谷)
アルカン:イソップの饗宴(『短調による12の練習曲』Op.39より第12番)
ラモー:優しい嘆き(ロンドー)
一つ目の巨人(ロンドー)
『新クラヴサン組曲集』よりメヌエットI-II
めんどり
ピアノ:ブルース・リウ
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45085
このCDは、2021年第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で優勝し世界の注目を集めたカナダの若きピアニスト、ブルース・リウがバロックから近代まで、200年にわたるフランスの鍵盤楽器音楽の魅力を探求した、ファースト・スタジオ・アルバム。
ピアノのブルース・リウは、1997年パリで生まれる(カナダ国籍)。両親は中国・北京からのフランス留学生で、後にカナダへ移住。モントリオール音楽院で学び、ダン・タイ・ソン(1980年アジア人初の「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者、現在カナダ、モントリオール在住)に師事。クリーヴランド管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、モントリオール交響楽団などのオーケストラと共演し、中国NCPA管弦楽団とは北米ツアーを行う。近年では、ウクライナ国立交響楽団およびリヴィウ・フィルハーモニー管弦楽団との2年連続の中国ツアーや、サル・ガヴォーでのラムルー管弦楽団との共演がある。仙台、モントリオール、テルアヴィヴ、ヴィセウなどの国際ピアノ・コンクールで入賞、そして2021年第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」優勝を果たす。
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2023年9月07日
★田部京子のアンコールピース集
スコリク:メロディー
ブラームス:間奏曲 op.118-2
メンデルスゾーン:ベニスのゴンドラの歌 op.30-6
シューベルト:ハンガリー風のメロディー
グルック=ズガンバーティ:メロディー(精霊の踊り)
シベリウス:もみの木
フォーレ:シシリエンヌ
グリンカ=バラキレフ:ひばり
ブラームス=吉松隆:子守歌
シューベルト=リスト:万霊節の連禱
バッハ=コルトー:アリオーソ
グリーグ:ノクターン
ドビュッシー:月の光
ラヴェル:ボロディン風に
シューマン=リスト:献呈
シューベルト=田部京子・吉松隆:アヴェ・マリア
CD:日本コロムビア COCQ-85604
このCDは、シューベルト、ブラームス、グリーグなど、コンサートでも人気が高いアンコールピースを、田部京子ならではの抒情的な歌心で演奏。デビュー30周年を迎える実力派ピアニストが贈る、珠玉のメロディー。
ピアノの田部京子は、東京芸術大学附属高校在学中、17歳で「日本音楽コンクール」第1位に輝き一躍注目を集めた。東京芸術大学に進学後、文化庁派遣芸術家在外研修員としてベルリン芸術大学に留学。ベルリン芸術大学および同大学院を首席卒業後、バイエルン放送響、バンベルグ響、モスクワ・フィル、ワルシャワ・フィル、ポーランド放送響などと共演。室内楽でもアルバン・ベルク四重奏団、カルミナ四重奏団ほか世界のトップアーティストから共演者に指名されるなど厚い信頼を寄せられている。「エピナール国際ピアノコンクール」第1位、「シュナーベルコンクール」第1位、「ミュンヘン国際音楽コンクール(ARD)」第3位、「ショパン国際ピアノコンクール」最優秀演奏賞、「村松賞」音楽部門大賞、第4回「新日鉄音楽賞」などを受賞。上野学園大学教授、日本音楽コンクール審査員、桐朋学園大学院・特別招聘教授などを務め、現在は桐朋学園大学院大学教授として後進の指導に当たる。
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2023年9月04日
★黒川 侑&久末 航のブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集(第1番~第3番)
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78 「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 作品100
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 作品108
ヴァイオリン:黒川 侑
ピアノ:久末 航
CD:アール・アンフィニ MECO-1077
ヴァイオリンの黒川 侑は、ウィーン、ブリュッセルで研鑽を積んだ後、特待生として全額奨学金を得て桐朋学園大学院大学(修士課程)修了、エコール・ノルマル音楽院高等課程修了。国際音楽祭ヤング・プラハにおけるルドルフィヌムでのプラハ室内交響楽団との共演は、ヴァイオリニストの故ヨゼフ・スーク氏より絶賛を受け、その後再度の音楽祭への招待においてもワルトシュタイン宮殿を始めチェコ各地での演奏会に出演した。第75回「日本音楽コンクール」第1位、岩谷賞(聴衆賞)他3つの特別賞、2015年「ルドルフォ・リピツァー国際ヴァイオリンコンクール」Anna Piciulin特別賞、第6回「仙台国際音楽コンクール」聴衆賞受賞、第23回(2012年度) 「出光音楽賞」、「青山音楽賞」青山賞、「倉敷市芸術文化奨励章」など受賞多数。京都市立芸術大学非常勤講師。
ピアノの久末 航は、14歳で京都青山音楽記念館バロックザールにてピアノリサイタルを催し、2009年度「青山音楽賞」新人賞を史上最年少で受賞。平成25年度「平和堂財団芸術奨励賞」音楽部門受賞。ドイツ・フライブルク音楽大学を最優秀の成績で卒業。パリ国立高等音楽・舞踊学校での交換留学を経て、ベルリン芸術大学大学院で学ぶ。第32回「ピティナ・ピアノコンペティション」Jr.G級金賞、第7回「リヨン国際ピアノコンクール」第1位および聴衆賞、またドイツで最も歴史あるコンクール「メンデルスゾーン全ドイツ音楽大学コンクール」では第1 位および Deutscher Pianistenpreis賞を受賞。2017年には、世界的に権威ある第66回「ミュンヘン国際音楽コンクール」で第3位、および委嘱作品の最も優れた解釈に対して贈られる特別賞を受賞し、一躍注目を浴びる。
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