2022年7月28日
★デンマーク弦楽四重奏団のベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番/ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第15番/バッハ:フーガ 変ホ長調
バッハ:フーガ 変ホ長調 BWV876
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第15番 変ホ長調 作品144
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127
弦楽四重奏:デンマーク弦楽四重奏団
ルネ・トンスガード・ソレンセン(ヴァイオリン)
フレデリック・オーランド(ヴァイオリン)
アスビョルン・ノルガード(ヴィオラ)
フレーデリク・スコイエン・シェーリン(チェロ)
CD:ユニバーサル ミュージック UCCE5011
このCDは、2002年に設立されたデンマーク弦楽四重奏団がベートーヴェン、ショスタコーヴィチ、バッハを採り上げたアルバム。2009年「ロンドン国際弦楽四重奏コンクール」で優勝。その刺激的な演奏は、若武者、あるいは若き猛獣などと評され、現代音楽とコアなクラシックのレパートリーに対しも新たな視点でその本質を浮き彫りにする。同時に彼らは北欧の民俗音楽の世界にも取り組んでいる。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年7月25日
★ベルトラン・シャマユのメシアン:「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」
<CD1>
アンソニー・チャン:ライヴ・イヤー・エミッション!オリヴィエ・メシアンへのオマージジュ
武満徹:雨の樹素描II オリヴィエ・メシアンの 追憶に
トリスタン・ミュライユ:別離の鐘とほほえみ・・・ オリヴィエ・メシアンの 追憶に
オリヴィエ・メシアン:「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」①
I. 父の眼差し
II. 星の眼差し
III. 交換
IV. 聖母の眼差し
V. 子を見つめる子の眼差し
VI. それに全ては成されたり
VII. 十字架の眼差し
VIII. 高き御空の眼差し
IX. 時の眼差し
X. 喜びの聖霊の眼差し
<CD2>
オリヴィエ・メシアン:「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」②
XI. 聖母の初聖体
XII. 全能の言葉
XIII. 降誕祭
XIV. 天使たちの眼差し
XV. 幼子イエスの接吻
XVI. 予言者たち、羊飼いたちと博士たちの眼差し
XVII. 沈黙の眼差し
XVIII. 恐るべき感動の眼差し
XIX. 我は眠っているが、私の魂はめざめている
XX. 愛の教会の眼差し
クルターグ・ジェルジュ:オリヴィエ・メシアンに注ぐささやかな眼差し
ジョナサン・ハーヴェイ:メシアンのトンボー
ピアノ:ベルトラン・シャマユ
CD:ワーナーミュージック・ジャパン 9029.619666
ピアノのベルトラン・シャマユ(1981年生まれ)は、フランス 、トゥールーズ出身。トゥールーズ音楽院のクロディーヌ・ウィロースに、さらにパリ音楽院のジャン=フランソワ・エッセールに師事し、15歳でパリ音楽院に入学。その後、ロンドンにてマリア・クルチオから個人的な指導を受けたほか、レオン・フライシャー、ドミトリー・バシキーロフからも薫陶を受けたほか、マレイ・ペライアからは最大の影響を受けたという。2001年「ロン=ティボー国際コンクール」第4位。その後世界各国の主要な管弦楽団との共演、音楽祭への出演、室内楽の演奏などを行うほか、多くの録音を発表。2015年には芸術文化勲章「シュヴァリエ」を授与されたほか、クラシック音楽「ヴィクトワール賞」を唯一3度受賞している。ロマン派音楽を中心的なレパートリーとするほか、アンリ・デュティユー、ピエール・ブーレーズ、エサ=ペッカ・サロネンといった現代の作曲家の新作の演奏においても存在感を発揮している。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年7月21日
★前橋汀子のベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ロマンス第2番ヘ長調
ヴァイオリン:前橋汀子
指揮:秋山和慶
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢
録音:2021年11月24日、石川県立音楽堂(ライヴ録音)
CD:ソニーミュージック SICC19061
ヴァイオリンの前橋汀子は、17歳でレニングラード音楽院に留学の後、米国のジュリアード音楽院に留学。その後渡欧して、スイスのモントルーにおいてヨゼフ・シゲティとナタン・ミルシテインに師事。シゲティ他界後もモントルーに暮らす。ストコフスキーの指揮によりカーネギー・ホールで米国デビューを果すなど、世界的に活躍。2004年「日本芸術院賞」受賞、2007年第37回「エクソンモービル音楽賞」受賞、2011年「紫綬褒章」受章。大阪音楽大学教授。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年7月18日
★フランス・ブリュッヘン指揮新日本フィルハーモニー交響楽団の「ベートーヴェン:交響曲全集」
<CD1>
ベートーヴェン:
交響曲第1番
交響曲第3番「英雄」
録音:2011年2月8日、すみだトリフォニーホール
<CD2>
ベートーヴェン:
交響曲第2番
録音:2011年2月8日、すみだトリフォニーホール
交響曲第6番「田園」
録音:2011年2月16日、すみだトリフォニーホール
<CD3>
ベートーヴェン:
交響曲第4番
交響曲第5番「運命」
録音:2011年2月11日、すみだトリフォニーホール
<CD4>
ベートーヴェン:
交響曲第8番
録音:2011年2月21日、サントリーホール
交響曲第7番
録音:2011年2月16日、すみだトリフォニーホール
<CD5>
ベートーヴェン:
交響曲第9番「合唱付き」
録音:2011年2月21日、サントリーホール
指揮:フランス・ブリュッヘン
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
(CD5)
リーサ・ラーション(S)
ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ(A)
ベンジャミン・ヒューレット(T)
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(Br)
合唱:栗友会合唱団
CD:Tobu Recordings TBRCD0134
このCDは、巨匠フランス・ブリュッヘンが愛した新日本フィルとのベートーヴェン全集。ブリュッヘンにとってモダン・オケとの録音が世に出るのは世界初。
指揮のフランス・ブリュッヘン(1934年―2014年)は、オランダ、アムステルダム出身。リコーダー、フルート、フラウト・トラヴェルソ奏者。アムステルダム音楽院、アムステルダム大学に学ぶ。21歳で王立ハーグ音楽院教授。1950年代よりリコーダー奏者として活動を開始し、リコーダーによる演奏の可能性を格段に広めた古楽界の草分け的な存在。チェンバロ、オルガン奏者のグスタフ・レオンハルトやチェロ奏者のアンナー・ビルスマらと共演を重ね、1950年代から1960年代にはテレフンケン・レーベルに、1970年代にはSEONレーベルに多くの録音を残した。当初リコーダー奏者としてキャリアをスタートさせ、モダン・リコーダーからしだいに古楽器へと傾倒して行った。同時にフラウト・トラヴェルソ奏者としても一流の腕前を持っていた。1981年にオリジナル楽器のオーケストラである「18世紀オーケストラ 」(Orchestra of the 18th Century) を結成して指揮者に転じた。1973年にリコーダー奏者として初来日。また、指揮者として18世紀オーケストラを率いた来日も多く、新日本フィルハーモニー交響楽団への客演指揮も行った。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年7月14日
★福田進一が放つ”ピアソラ・トリビュート・アルバム”
ピアソラ:南へ帰ろう
アディオス・ノニーノ
セーヌ川
5つの小品 平原/ロマンティコ/アクセントの効いた/悲しみ/伊達男
天使の死 「天使の組曲」より
あるタンゴ弾きへのエレジー I コンフュージョン(困惑)/
エレジー II メランコリー/
エレジーIII エピローグ
ロコへのバラード
タンゴ 第2番 「タンゴ組曲」より
タンゴ 第3番 「タンゴ組曲」より
オブリビオン(忘却)
リベルタンゴ
ギター:福田進一
CD:マイスター・ミュージック MM- 4507
鬼才アストル・ピアソラが生誕100年(2021)と没後30年(2022)を迎えた。節目にあたり「そのオリジナルと新編曲を、いま一度ギターで表現したい気持ちに駆られた。」と語る福田進一が放つピアソラ・トリビュート・アルバム。今回スペシャルゲストとして、福田とは師弟関係でもある鈴木大介を迎えた。
ギターの福田進一(1955年生まれ) は、大阪市出身。関西大学商学部を中退した後、1977年6月よりパリに留学。エコール・ノルマル音楽院にてアルベルト・ポンセに師事し、同音楽院を首席で卒業。続いてイタリアのキジアーナ音楽院にてオスカー・ギリアに師事し、最優秀ディプロマを取得。1981年「パリ国際ギターコンクール」でグランプリ優勝。それ以降、ソリストとして世界各地で公演やマスタークラスを開催するとともに、様々なオーケストラと協演している。2003年、スペイン音楽第2集「セビリア風幻想曲」が第58回「文化庁芸術祭賞」優秀賞受賞。2007年、日本の優れた音楽文化を世界に紹介した功績により外務大臣表彰。2012年、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年7月11日
★ジョナサン・ノット指揮東京交響楽団のマーラー:交響曲 第1番「巨人」
マーラー:交響曲 第1番「巨人」
指揮:ジョナサン・ノット
管弦楽:東京交響楽団
CD:オクタヴィアレコード OVCL00758
指揮のジョナサン・ノット(1962年生れ)は、イギリス、ウェスト・ミッドランズ州出身。 ケンブリッジ大学で音楽学を専攻したのち、ロイヤル・ノーザン音楽大学で声楽とフルートを学ぶ。後に指揮に転向。フランクフルト歌劇場などでカペルマイスターを務めた後、2000年バンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。ベルリン・フィルなど欧州の主要オーケストラに客演。2014年東京交響楽団第3代音楽監督に任。2017年スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督に就任。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年7月07日
★巨匠90歳記念 ジョン・ウィリアムズとヨーヨー・マ、ニューヨーク・フィルの最新録音盤
ジョン・ウィリアムズ:チェロ協奏曲(2021改訂版)
「シンドラーのリスト」より3つの小品
I.テーマ II. 1941年冬、クラクフのユダヤ人街 III.追憶
ハイウッドの幽霊
「リンカーン」より誰に対しても悪意を抱かず
「ミュンヘン」より平和への祈り
チェロ:ヨーヨー・マ
指揮:ジョン・ウィリアムズ
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
ギター:パブロ・サインス=ビジェガス
ハープ:ジェシカ・ジョウ
CD:ソニーミュージック 1943998366-2
2022年2月8日に90歳となった映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズと現代最高のチェリスト=ヨーヨー・マ、そしてニューヨーク・フィルという顔合わせが実現。約20年ぶりの共演となるこの新盤では、ヨーヨー・マのために作曲されたチェロ協奏曲(ジョン・ウィリアムズにヨーヨー・マのための「協奏曲」を提案したのは小澤征爾であったという)を筆頭に、スピルバーグ監督による名作「シンドラーのリスト」などを収録し、作曲家ジョン・ウィリアムズの魅力を伝える。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年7月04日
★トゥガン・ソヒエフ指揮トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団のショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
指揮:トゥガン・ソヒエフ
管弦楽:トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
CD:ワーナーミュージック 9029.637771
2019年から始まったトゥガン・ソヒエフとトゥールーズ・カピトール国立管弦楽団によるショスタコーヴィチ交響曲シリーズ。交響曲第10番は、交響曲第8番でソビエト当局を困惑させ、交響曲第9番では壮大な交響曲を期待していたスターリンを激怒させた。1953年のスターリンの死までの間は、ショスタコーヴィチはソビエト当局のプロパガンダに沿った作品を作曲して非難を避けた。第9番から8年後のスターリンが死んだ1953年に発表されたのが交響曲第10番でああり、ショスタコーヴィチの”戦争三部作の完結編”。
指揮のトゥガン・ソヒエフ(1977年生れ)は、北オセチア共和国出身。サンクトペテルブルク音楽院で学ぶ。1999年第3回「プロコフィエフ国際コンクール」指揮部門で最高位(1位無しの2位2人)を受賞。2005年トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の首席客演指揮者・音楽顧問に就任し、2008年からは音楽監督も務めている。ベルリン・ドイツ交響楽団首席指揮者(2012年―2016年)、2014年ボリショイ劇場音楽監督に就任。
コメント/トラックバック投稿 »