2012年3月29日
★チェンバロ「小林道夫の芸術VII」~バッハ:小前奏曲集
バッハ:協奏曲 ヘ長調 BWV 978 (ヴィヴァルディ:調和の霊感 op.3-3による)
:初心者のための6つの小前奏曲 BWV 933~938
:小前奏曲集 (ヨハン・ペーター・ケルナーの楽譜集より BWV 939~943, 999)
:小前奏曲集 (ヴィルヘルム・フリーデマンの楽譜帳より BWV 924~928, 930)
:4つのデュエット (クラヴィーア練習曲集 第3巻より BWV 802~805)
:前奏曲とフゲッタ(平均律第 2巻の習作) BWV 899~902
:シュテルツェル氏のパルティア ト短調(J.S. バッハのメヌエット・トリオBWV929付き)
チェンバロ:小林道夫
CD:マイスター・ミュージック CD – 2012
チェンバロの小林道夫(1933年生まれ)は、1955年東京藝術大学卒業。1965年デトモルト音楽大学へ留学。 1970年、東京藝術大学の学生が結成した東京藝術大学バッハカンタータクラブの指揮者に就任し、日本のバッハ演奏の中心をなす演奏家の多くを指導、育成する。1970年第1回鳥井音楽賞(サントリー音楽賞)、1972年ザルツブルク国際財団モーツァルテウム記念メダル、1979年モービル音楽賞をそれぞれ受賞。 1998年より東京藝術大学客員教授。このCDは、これまでまとまった形でのレコーディングが無かった「小前奏曲」や、ヴィヴァルディの作品にテーマをとった協奏曲、「平均律」のスケッチともいえる小品など、興味深いバッハ・アルバム。
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2012年3月27日
★旧東独の名ピアニストのペーター・レーゼル、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集8
【DISC1】ピアノ・ソナタ第2番/第31番
【DISC2】 ピアノ・ソナタ第1番/第32番
ピアノ:ペーター・レーゼル
録音:2011年10月11日~12日、紀尾井ホール
CDキングレコード KICC-981~2
4年に及ぶ、世紀の企画「ペーター・レーゼル ベートーヴェンの真影」シリーズ。その全てのコンサートと連動して、ライヴ・レコーディング+セッション・レコーディングという方式で、レーゼルが演奏する“ベートーヴェンのピアノ・ソナタ”をCD化していくプロジェクト「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲集レコーディング」の最終回。ペーター・レーゼル(1945年生まれ)は、旧東独の名ピアニスト。ドレスデンに生まれ、ドレスデン音楽大学で学んだ後、モスクワに留学し、モスクワ音楽院で学ぶ。以後世界各地で演奏会を催す。現在はドレスデンに在住し、母校のドレスデン音楽大学で教えている。2009年、ドレスデン市芸術賞受賞。
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2012年3月22日
★フランスの俊英ロトが古楽器オーケストラでストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」 他を指揮
グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」 第2幕より サラセン人の入場/東洋の踊り
グラズノフ:バレエ音楽「四季」より 秋のバッカナール
シンディング (チャーリー・パイパー編):東洋舞曲 Op.32の5
アレンスキー:バレエ音楽「エジプトの夜」より エジプト女の踊り/蛇のシャルムーズ/ガジーの踊り
グリーグ (ブルーノ・マントヴァーニ編):小妖精 Op.71の3 (抒情小曲集より)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」 (1910年版全曲)
指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
管弦楽:レ・シエクル
録音:2010年10月2日、シテ・ド・ラ・ミュジーク (パリ)/2010年10月9日、ラン大聖堂 (ともにライヴ録音)
指揮者のフランソワ=グザヴィエ・ロトは1971年フランス生まれ。パリ音楽院で学ぶ。2000年、ロンドンのドナテッラ・フリック指揮コンクールで優勝。ガーディナーの助手を務めた後、2003年、パリ音楽院指揮科教授に就任。2003年に古楽器オーケストラ「レ・シエクル」を結成。抜群の統率力ときびきびした音楽運びが魅力の、最も期待される俊英の一人。2011年9月にバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者に就任。このCDでは、 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」などを古楽器で演奏している。
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2012年3月20日
★チョン・ミョンフン&ソウル・フィルのマーラー:交響曲第1番「巨人」
マーラー:交響曲第1番「巨人」
指揮:チョン・ミョンフン
管弦楽:ソウル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2010年11月3日 ソウル・アーツ・センター(ライヴ)
CD:ユニバーサル・ミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1566(国内盤のみSHM-CD仕様)
アジア楽壇を牽引する世界のマエストロ、チョン・ミョンフンと劇的な進化を遂げているソウル・フィルによるDGレーベル第2弾。日本で幾度もマーラーを振ってきたチョン・ミョンフン。その演奏のクオリティと燃焼度の高さは周知のことだが、遂に待望のディスクの登場となった。ソウル・フィルハーモニー管弦楽団は、1945年創立された韓国で最も古いオーケストラ。ソウル・フィルは、2005年に財団法人として独立、2006年にチョン・ミョンフンが音楽監督に就任すると同時に再建をはじめ、世界的規模のオーディションを行い、韓国人に限らない優秀な団員でメンバーを構成。ヨーロッパ、アジア・ツアーを行い、韓国のみならずアジアを代表するオーケストラとして飛躍を続けている。
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2012年3月16日
★小菅 優が挑むベートーヴェンの世界、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第1巻「出発」
ベートーヴェン:(ディスク:1)ピアノ・ソナタ 第1番/第2番/第3番
:(ディスク:2 )ピアノ・ソナタ 第16番/第17番 「テンペスト」/第18番
ピアノ:小菅 優
CD:ソニーミュージック SICC‐1016~7(SACDハイブリッド2枚組)
世界で活躍するピアニスト、小菅優の2年ぶりの新作は、「音楽の新約聖書」といわれるベートーヴェンのピアノ・ソナタ・チクルス。それぞれテーマを決めて全5集(各2枚組)を5年計画でリリースする、壮大な企画。まだ20代ながら、すでにその芸術は深い洞察を示している小菅優が、今でなければ表現できないベートーヴェン像を提示する。第1弾のテーマは「出発」。文字通りその出発点となった作品2の3曲と、有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いてからの最初のソナタである作品31の3曲という組み合わせも、小菅の深い洞察を感じさせるものとなっている。
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2012年3月13日
★ゲルハルト・ボッセ追悼盤、バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1~6番(ライヴ録音盤)
~ゲルハルト・ボッセ追悼盤 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1~6番~
<ディスク:1>
ブランデンブルク協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV1046
ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
<ディスク:2>
ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
指揮:ゲルハルト・ボッセ
管弦楽:神戸市室内合奏団
客演奏者:コンサートマスター: 白井圭 (vn)、平尾雅子&瀬田麗 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、花崎薫 (vc)、北谷直樹 (チェンバロ)、白尾彰 (fl)、古部賢一、森枝繭子&多田敦美 (ob)、岩佐雅美 (fg)、太田光子&宇治川朝政 (ブロックフレーテ)、垣本昌芳&永武靖子(hr)、高橋敦 (tr)
録音:2011年3月10日、神戸文化ホール 中ホール (ライヴ録音)
CD:キング・インターナショナル Altus ALT-227―8(2CD)
「これだけ客演奏者たちに恵まれ、彼らと、私の秘蔵っ子、神戸市室内合奏団の面々が一体となり、躍動感あふれるアンサンブルを創り出してくれた。この2011年の「ブランデンブルク協奏曲全6曲」は、私の日本での音楽活動の集大成であり、神戸市室内合奏団とのここ17年間で最高の演奏会となった。私の今までの音楽人生で何度も演奏し、録音もしてきた「ブランデンブルク」の最も良い演奏になったと自負している。この録音を聴くたび、あの日のことを思い出すだろう。愛する人を亡くし、家を失い、故郷まで失って傷ついた人々の心が、J.S. バッハの音楽家から何かを受け取ろうとする時、私たちの演奏が少しなりともその仲立ちになれるなら、これほどの喜びはない」 (ゲルハルト・ボッセ/ライナーノーツより)。大阪府高槻市在住のドイツ人指揮者、ヴァイオリニストのゲルハルト・ボッセが2012年2月1日、大腸癌のため死去した。享年90歳。
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2012年3月12日
★フランスが誇る現代最高のソプラノ、ナタリー・デセイの「ドビュッシー歌曲集」(未出版の歌曲4曲含む)
~ドビュッシー生誕150年記念企画~
ドビュッシー:歌曲集「月の光」
星の輝く夜
パントマイム
月の光
ピエロ
現われ
ひそやかに
艶なる宴
ロマンス/霧のように消える魂
鐘
中国風のロンデル
波・椰子・砂 (ソプラノ、ピアノとハープのための)
アリエルの恋歌
未練
海に落ちた水夫 (世界初録音)
死化粧
弓 (世界初録音)
ロマンス (世界初録音)
妖精たち (世界初録音)
選ばれた乙女 (ソプラノ、メゾ・ソプラノ、合唱とピアノのための)
ソプラノ:ナタリー・デセイ
ピアノ:フィリップ・カッサール
CD:TOCE-90219(国内盤HQCD)
ソプラノのナタリー・デセイ1965年4月19日、リヨン生まれ。ボルドーで成長し、バレリーナを夢見たものの歌への道に転向し、同地の音楽院に学ぶ。1990年にウィーンのモーツァルト・コンクールで優勝。1992年にはバスティーユで「ホフマン」のオランピアを歌って絶賛される。以後、ウィーン国立歌劇場やミラノ・スカラ座、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場に出演。2004年9月に初来日し、リサイタルを開催して満場の客席を唸らせた。2007年1月のロンドンにおける「連隊の娘」のマリー役では、英国のローレンス・オリヴィエ賞を受賞(2008年3月)。ピアノのカッサールは、2010年にドビュッシーの手書きの楽譜を目にする機会があり、今までに見たことのない4曲の楽譜を発見したが、今回、その4曲の録音にも挑戦。
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2012年3月08日
★都響の首席オーボエ奏者・広田智之のモーツァルト:オーボエ四重奏曲&五重奏曲
モーツァルト:オーボエ四重奏曲&五重奏曲
ブリテン:幻想曲
オーボエ:広田智之
矢部達哉(ヴァイオリン)/鈴木学(ヴィオラ)/古川展生(チェロ)/双紙正哉(ヴァイオリン)/
篠崎友美(ヴィオラ)/柳瀬省太(ヴィオラ)/田中雅弘(チェロ)
録音:2011年1月27、29日、10月4日、上野・石橋メモリアルホール
CD:オクタヴィア・レコード OVCC-00094
東京都交響楽団の首席オーボエ奏者であり、日本を代表するオーボエ奏者、広田智之の最新アルバム。広田にとっては初となるモーツァルト・アルバムとなる。モーツァルトが書いた2つの室内楽曲を中心に収録し、同編成であるブリテンも収録。日頃共にアンサンブルを作っている都響の中心メンバーたちとの華麗なアンサンブルを繰り広げる。
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2012年3月05日
★バロック奏法の研究を経てますます円熟味を深める和波孝禧の新録音
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ 全6曲 BWV1001~1006
ヴァイオリン:和波孝禧
録音:2011年4、6月 三重県総合文化センター大ホール
CD:ナミ・レコード WWCC-7689~90(2枚組)
和波孝禧は、1945年東京に生まれる。生来の全盲ハンディにもかかわらず、1962年、第31回日本音楽コンクールで第1位、特賞を受賞。さらに1965年ロン・ティボー国際コンクールで第4位、1970年カール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位を受賞。1993年モービル音楽賞、1994年サントリー音楽賞をそれぞれ受賞。今回の録音は、現時点での和波孝禧の集大成とも言うべきバッハの無伴奏を取り上げ、ピリオド楽器への挑戦から得た経験を最大限に注入したもの。
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2012年3月01日
★映画「はやぶさ 遥かなる帰還」オリジナル・サウンドトラック―辻井伸行―
作曲:辻井伸行
はやぶさ 遥かなる帰還 メイン・テーマ [ピアノ・ソロ版] 辻井伸行
長い旅の始まり
地球スイングバイ
作り手の想い
リアクションホイール
タッチダウン
はやぶさ 遥かなる帰還=葛藤=辻井伸行
リトライ
新たなトラブル
イオンエンジンを巡る葛藤
通信途絶
微かな声を信じて
山口の信念
微かな声
最後の賭け
帰還への加速
父の教え
地球へ 遥かなる帰還
はやぶさ 遥かなる帰還 メイン・テーマ 辻井伸行
演奏:辻井伸行(ピアノ)
篠崎正嗣ストリングス他
CD:エイベェックス・クラシックス AVCL-25751
東映60周年記念作品として主役に渡辺謙を向かえ完成させた超大作映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の音楽を辻井伸行が全面的に担当したCD。テーマ曲に加え、映画音楽全体を辻井伸行が担うのは初めて。航行距離60億km、7年間の苦難の日々を乗り越え、奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」の宇宙空間を疾走する映像、人生のすべてを賭けて「はやぶさ」帰還に挑む科学者や技術者たちの苦悩に、辻井伸行ならではの、まさに宇宙的な音楽が寄り添い、映画の感動をより深いものへと導く。
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