2012年3月16日
ベートーヴェン:(ディスク:1)ピアノ・ソナタ 第1番/第2番/第3番
:(ディスク:2 )ピアノ・ソナタ 第16番/第17番 「テンペスト」/第18番
ピアノ:小菅 優
CD:ソニーミュージック SICC‐1016~7(SACDハイブリッド2枚組)
世界で活躍するピアニスト、小菅優の2年ぶりの新作は、「音楽の新約聖書」といわれるベートーヴェンのピアノ・ソナタ・チクルス。それぞれテーマを決めて全5集(各2枚組)を5年計画でリリースする、壮大な企画。まだ20代ながら、すでにその芸術は深い洞察を示している小菅優が、今でなければ表現できないベートーヴェン像を提示する。第1弾のテーマは「出発」。文字通りその出発点となった作品2の3曲と、有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いてからの最初のソナタである作品31の3曲という組み合わせも、小菅の深い洞察を感じさせるものとなっている。