2011年11月29日
★インバルのブルックナー:交響曲第2番 荘厳に雄大に、ブルックナーの新たな真髄がここに宿る
ブルックナー:交響曲 第2番
指揮:エリアフ・インバル
管弦楽:東京都交響楽団
録音:2011年5月18日、東京文化会館にてライヴ収録
CD:オクタヴィア・レコード OVCL-00452
指揮のエリアフ・インバル(1936年生まれ)は、イスラエル出身の指揮者。パリ音楽院で学ぶ。1974年、フランクフルト放送交響楽団音楽監督に就任。2008年から東京都交響楽団のプリンシパル・コンダクターを、2009年からチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めている。大好評の2010年11月に演奏したブルックナー交響曲第6番に続き 2011年5月に演奏されたのはブルックナー交響曲第2番。一夜限りのライブ演奏とは思えない名演がここに蘇った。都響の誇る抜群のアンサンブル精度の高さに加え、常に新しい響きと新鮮さで聴衆を惹きつけるインバルの音楽スタイルにより、ここにまた一枚インバル・ファン必聴の一枚が加わった。
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2011年11月24日
★21世紀を担う美貌と実力を兼ね備えた大型強力新人ソプラノ歌手、ニーノ・マチャイゼデビュー盤
歌劇:「マノン」より「さようなら、私たちの小さなテーブル」
歌劇:「ロメオとジュリエット」より「私は夢に生きたい」
歌劇:「アデルソンとサルヴィーニ」より「暗い黒雲の後に」
歌劇:「イタリアのトルコ人」より「このわびしく質素な服が」
歌劇:「ロメオとジュリエット」より「神よ、何という戦慄が」
歌劇:「ランメルモールのルチア」より「静かなる夜」
歌劇:「連隊の娘」より「高い身分と豪勢な暮しに~フランス万歳!」
歌劇:「シャモニーのリンダ」より「この私の心の光」
歌劇:「夢遊病の女」より「ああ!彼が他の女性を祭壇に導く前に」
歌曲:「カディスの娘たち」 <日本盤ボーナス・トラック>
ソプラノ:ニーノ・マチャイゼ
CD: ソニー・ミュージック・ジャパン SICC-1469
世界が注目する絶世の美貌のソプラノ、ニーノ・マチャイゼのソロ・デビューCDが登場した。グルジア出身の28歳で、ミラノ・スカラ座養成所で研鑽を積んだ。2008年のザルツブルク楽祭でネトレプコの代役として大成功をおさめ一躍檜舞台に躍り出る。以後ヨーロッパの名門オペラハウスで次々と華々しいデビューを飾っている大躍進中のソプラノ。
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2011年11月21日
★現代最高のテノール、フアン・ディエゴ・フローレスによる初の宗教アリア集
フックス:アレルヤ(「プラウディーテ・ソナタ・トゥーバ」から)
フランク:天使のパン
アダン:ああ、聖なる夜
ベッリーニ:父の右に座したもう者よ(ミサ曲イ短調から)
ヘンデル:慰めよ、私の民を~すべての谷は身を起こし(「メサイア」から)
ロッシーニ:主なる神(「小ミサ・ソレムニス」から)
シューベルト:アヴェ・マリア
ロッシーニ:世の罪を除きたもう(「グローリア・ミサ」から)
ハイドン:威厳と気高さをそなえ(「天地創造」から)
ラミレス:キリエ(「ミサ・クリオージャ」から)
ロッシーニ:そして貴方に感謝する(「グローリア・ミサ」から)
ウェイド:神の御子は今宵しも
フローレス:サント
独唱:フアン・ディエゴ・フローレス(テノール)
指揮:ミケーレ・マリオッティ
管弦楽/合唱:ボローニャ歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:2010年1月、ボローニャ
CD:ユニバーサル ミュージック(デッカ) UCCD-1302(SHM-CD)
現代最高のテノールと絶賛されるフアン・ディエゴ・フローレスは、1973年ペルーのリマに生まれた。17歳でリマの国立音楽院に入学し、1990年より1993年までフィラデルフィアのカーチス音楽院で学ぶ。その後、イタリアへ渡る。パヴァロッティ亡きあと、「キング・オブ・ハイC」の称号を欲しいままにし、それより一音高い「ハイD」が出てくるオペラをも見事に歌いこなす。この超高音テノール、フローレスによる初の宗教アリア集。今までのソロ・アルバムといえば、彼の超絶歌唱が収録されたオペラ・アリア集ばかりであったが、同アルバムはシューベルトの「アヴェ・マリア」やフランクの「天使のパン」など、聖なるアリアを集めたアルバムであり、美しいメロディの数々をフローレスがしっとりと歌い上げている。
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2011年11月18日
★パーヴォ・ヤルヴィ&パリ管弦楽団来日記念盤 フォーレ:レクイエム
~フランスのエスプリ、パリ管弦楽団 来日記念盤~
フォーレ:レクイエム他
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:パリ管弦楽団
CT:フィリップ・ジャルスキー
バリトン:マティアス・ゲルネ
チェロ:エリック・ピカール
CD:EMIミュージックジャパン TOCE-90201
世界で最も多忙といわれる指揮者、パーヴォ・ヤルヴィがパリ管弦楽団の新音楽監督に2010年~11年シーズン(2010年9月15日~)より就任。そのコンビで今秋、初来日記念盤の第2弾がこのフォーレ:レクイエムのCD。フランスの最高峰オケによる最もフランス音楽らしいレパートリーで登場。フランスで絶大な人気を誇るカウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーも参加している。フォーレ:ラシーヌの雅歌/エレジー/パヴァーヌ/バビロンの流れのほとりで、も収録。
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2011年11月17日
★ロシア若手No.1のヴァイオリニスト ミハイル・シモニアンのバーバー&ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
バーバー:ヴァイオリン協奏曲/弦楽のためのアダージョ
ヴァイオリン:ミハイル・シモニアン
指揮:クリスチャン・ヤルヴィ
管弦楽:ロンドン交響楽団
CD:ユニバーサル ミュージック クラシック(ドイツグラモフォン) UM-UCCG1545
このCDは、ミハイル・シモニアンDG移籍の第1弾。「トゥー・ソウルズ」と名づけられたこの第1弾アルバムは、彼の体に流れるアルメニアの血(ハチャトゥリアン)と、若くして渡った彼の生活の場であるアメリカ(バーバー)を取り上げ、彼の2つの《魂》を象徴した内容となっている。ミハイル・シモニアンは、現在22歳。ロシア人とアルメニア人の両親のもと、シベリアのノヴォシビルスクに生まれ、5歳からヴァイオリンを習う。2002年にスラットキン指揮ナショナル交響楽団と本格的デビューを果たす。2004年、3年間のカーティス音楽院留学から母国ロシアへ戻る。これまで、シモニアンは、ペテルブルクでの全ロシア音楽コンクールで優勝、2000年度ペテルブルク・ヴィルティオーゾ賞、ユーディ・メニューイン財団賞などを獲得。また、2003年国立アカデミーから演奏芸術の業績を評価され表彰される。2005年9月、モスクワ国立交響楽団とモスクワ市制誕生記念日に、<赤の広場>で演奏した。現在、アメリカでヴィクター・ダンチェンコに師事してフィラデルフィアに住む
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2011年11月11日
★若手期待のピアニスト、ダヴィッド・フレイのモーツァルト:ピアノ協奏曲 第22番/第25番
~ヴァージンクラシックスが長期契約を結んだ28歳のピアニスト、ダヴィッド・フレイの2作目CD~
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第22番/第25番
ピアノ: ダヴィッド・フレイ
指揮: ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
CD:EMI MUSIC JAPAN EMI-TOCE90204
ピアノのダヴィッド・フレイは、1981年フランス生まれ。パリ音楽院で学ぶ。2004年のモントリオール国際音楽コンクールで第2位に入賞。「パリ2005」では、クリストフ・エッシェンバッハ指揮でラベルのピアノ協奏曲ト長調を演奏。2006年夏のドイツのルール・ピアノ・フェスティバルでヤング・タレント賞を受賞、第5回国際浜松コンクール奨励賞、「2010年フランス音楽大賞」で最優秀演奏家賞を受賞など、これまで多くの賞を受賞している。ヴァージン・クラシックスからリリースされた2作目のこのCDでモーツァルトの協奏曲第22番および第25番を選び、オーストリアおよびドイツのレパートリーへのこだわりを示す。前作のソロアルバムでも「華麗で洗練され、最高水準のピアノ演奏」高く評価されたフレイ。来日公演でファン拡大が期待されている。
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2011年11月10日
★古典四重奏団のバルトーク:弦楽四重奏曲全集(第1番~第6番)
バルトーク:弦楽四重奏曲全集(第1番~第6番)
[1](1)弦楽四重奏曲第1番op.7 BB52 Sz40
(2)弦楽四重奏曲第2番op.17 BB75 Sz67
(3)弦楽四重奏曲第3番BB93 Sz85
[2](1)弦楽四重奏曲第4番BB95 Sz91
(2)弦楽四重奏曲第5番BB110 Sz102
(3)弦楽四重奏曲第6番BB119 Sz114
[3](1)「古典四重奏団から見たバルトーク」(解説)
弦楽四重奏:古典四重奏団
(第1ヴァイオリン:川原千真/第2ヴァイオリン:花崎淳生/ヴィオラ:三輪真樹/チェロ:田崎瑞博)
CD:レグルス(レーベル:クレアシオン) CRT-2100 3枚
古典四重奏団は、1986年東京藝術大学および同大学院卒業生により結成。1997年、村松賞受賞。1999年、ギリシャ公演。2004年、文化庁芸術祭大賞受賞(モーツァルト)。2005年、ドイツ公演。2007年、文化庁芸術祭賞受賞(ショスタコーヴィチ)。今回発売のバルトーク:弦楽四重奏曲全集(第1番~第6番)では、チェロの田崎瑞博構成によるレクチャーCDも付いおり、バルトークの弦楽四重奏曲を演奏例付きでわかりやすく解説してある。
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2011年11月08日
★アンネ=ゾフィー・ムター、現代音楽を弾く
1.ヴォルフガング・リーム:ヴァイオリンと小オーケストラのための〈夏の曲〉「光の戯れ」
2.クシシュトフ・ペンデレツキ:ヴァイオリンとコントラバスのための「協奏的二重奏」
3.ヴォルフガング・リーム:ヴァイオリンとコントラバスのための「ダイアド」
4.セナスチャン・カリアー:ヴァイオリンとオーケストラのための「タイム・マシン」
ヴァイオリン:アンネ=ゾフィー・ムター
指揮:マイケル・フランシス(1)/アラン・ギルバート(4)
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック(1,4)
コントラバス:ロマン・パトコロ(2,3)
CD:ユニヴァーサル・ミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1550
伝統的なレパートリーと同様にムターが常に情熱を傾けているのが現代作品。2010年11月にこの録音と同じ顔ぶれで世界初演されたリームの「光の戯れ」、2011年6月に世界初演された7楽章からなる協奏曲カリアーの「タイム・マシン」。そして、1982年スロヴァキア生まれのコントラバスの名手、ロマン・パトコロとの二重奏といった多彩な内容となっている。
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2011年11月07日
★イラン出身の新鋭ラミン・バーバラによるバッハ:ピアノ協奏曲全集(第1番―第5番)
バッハ:ピアノ協奏曲全集(第1番―第5番)
ピアノ:ラミン・バーバラ
指揮:リッカルド・シャイー
管弦楽:ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団
録音:2009年5月、ケヴァントハウス
CD: ユニバーサル ミュージック クラシック UM-UCCD1301
1976年イランのテヘランで生まれたピアニスト、ラミン・バーラミは、異色の存在ながらバッハ演奏で高い評価を得ている。このCDは、ラミン・バーラミによる待望の新譜、バッハのピアノ協奏曲全集。精緻でダイナミックなシャイー指揮ゲヴァントハウス管弦楽団の伴奏。大胆にペダルを使用して饒舌に歌うバッハの協奏曲の新境地を聴くことができそう。
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2011年11月03日
★インキネン&日フィル、交響曲第1番「巨人」(ライヴ録音)
マーラー 交響曲第1番「巨人」
指揮:ピエタリ・インキネン
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
録音:2010年12月10日、11日サントリーホール(ライブ録音)
CD:日フィル自主レーベル JPOV-3003
指揮のピエタリ・インキネン(1980年生まれ)は、フィンランド出身のヴァイオリニスト、指揮者。シベリウス音楽院、ケルン音楽大学で学ぶ。第9回クオピオ・ヴァイオリン・コンクール第1位(2000年)など、ヴァイオリニストとしての活動を行うと同時に、指揮者として北欧のオーケストラ中心に多数共演。同時にオペラの指揮活動も行い、フィンランド国立オペラに定期出演のほか2006年にモネ劇場で「春の祭典」を指揮する。2008年、ニュージーランド交響楽団音楽監督に就任。さらに2009年から日本フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者に就任している。
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