クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2017年 10月

2017年10月30日

★ロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぐ名手 コンスタンチン・リフシッツのベートーベン:3大ピアノソナタ集


リフシツ

ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番/第31番/第32番

ピアノ:コンスタンチン・リフシッツ

録音:2013年2月9日、所沢市民文化センター ミューズ「アークホール」(ライヴ録音)

CD:若林工房 WKLC-7023

 ピアノのコンスタンチン・リフシッツ(1976年生れ)は、ロシア出身。モスクワのグネーシン音楽大学で学ぶ。18歳の卒業記念リサイタルのときに録音されたバッハのゴールドベルク変奏曲が絶賛されグラミー賞にノミネートされた。2004年にはロンドンの王立音楽院のフェローとなった。このCDは、2013年来日公演ライヴ録音。

 

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2017年10月26日

★単身でヨーロッパに渡り、大活躍中の若手ソプラノ 田中彩子の“ウィーンの調べ 華麗なるコロラトゥーラ2”


田中彩子

ヨハン・シュトラウス2世:美しく青きドナウ
               皇帝円舞曲
               ウィーンの森の物語
モーツァルト:聖母マリアより御体を受け(ハ短調ミサ曲 K.427より)
         アレルヤ(モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」より)
         アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618(ピアノ伴奏版)
フリース(伝モーツァルト):子守歌
シューベルト:子守歌 D.498
ブラームス:子守歌 作品49の4
シューベルト:アヴェ・マリア D.839
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618(弦楽伴奏版)
ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック
       エーデルワイス(日本語詞)

ソプラノ:田中彩子

ピアノ:加藤昌則
弦楽四重奏 (編曲:山下康介):杉田せつ子(第1ヴァイオリン)/俣野賢仁(第2ヴァイオリン)/
                    柳原有弥(ヴィオラ)/西山健一(チェロ)

録音:2017年4月、岐阜、サラマンカホール

CD:エイヴェックス・クラシックス AVCL‐25942

 田中彩子は、現在、ヨーロッパを中心に活動するウィーン在住のソプラノ歌手。京都府出身。10代から単身ウィーンにて声楽を学ぶ。22歳で日本史上最年少でスイスの首都ベルン市立劇場にて、ダニエル・インバル指揮のフィガロの結婚で代役なしでのソリストデビューを飾る(ソリストとしては日本人初、かつ同劇場史上最年少での歌劇場デビュー)。国際ベルベデーレオペラ・オペレッタコンクールにオーストリア代表として本選出場を果たし、ウィーン・フォルクスオーパーとオペラ「ホフマン物語」のオランピア役で契約する。 その後、コンサート・ソリストとしてヨーロッパ、南米各地のオーケストラ定期公演に出演している。日本ではTBSのテレビ番組「情熱大陸」で取り上げられ、一躍脚光を浴びる。このCDは約3年ぶりとなるアルバム。

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2017年10月23日

★今年80歳を迎えたアシュケナージによる2017年録音のバッハ:フランス組曲全曲


アシュケナージ

バッハ:フランス組曲 第1番/第2番/第3番/第4番/第5番/第6番

ピアノ:ウラディーミル・アシュケナージ

CD:ユニバーサルミュージック(Decca) UCCD1448

 アシュケナージは、ピアニストとして、1955年「ショパン国際ピアノコンクール」第2位、1956年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」優勝、1962年「チャイコフスキー国際コンクール」優勝。指揮者として、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ベルリン・ドイツ交響楽団首席指揮者、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、EUユース管弦楽団音楽監督、シドニー交響楽団首席指揮者、NHK交響楽団音楽監督(現在、桂冠指揮者)を歴任。このCDは、今年80歳を迎えたアシュケナージによる、2017年録音のバッハのフランス組曲全曲。

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2017年10月19日

★小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団とマルタ・アルゲリッチの“夢の共演”(ライヴ録音)


マルタ・アルゲリッチ

ベートーヴェン:交響曲第1番
          ピアノ協奏曲第1番

ピアノ:マルタ・アルゲリッチ

指揮:小澤征爾

管弦楽:水戸室内管弦楽団

録音:2017年1月13日、15日(交響曲第1番)/同年5月12日、14日(ピアノ協奏曲第1番)、水戸芸術館(ライヴ録音)

CD:ユニバーサル ミュージック UCCD‐1452(Blu-specCD2仕様)

 2017年5月、水戸芸術館で行われた水戸室内管弦楽団「第99回定期演奏会」は、マルタ・アルゲリッチがゲストに招かれ、小澤征爾指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を演奏した。このCDは、小澤征爾&水戸室内管弦楽団ベートーヴェン・シリーズ第4弾。

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2017年10月16日

★宗教改革500年記念 俊英指揮者ヤニック・ネゼ=セガンのメンデルスゾーン:交響曲全集


ヤニック・ネゼ=セガン2

<CD 1>

メンデルスゾーン:交響曲第1番
         交響曲第3番「スコットランド」

<CD 2>

メンデルスゾーン:交響曲第2番(交響カンタータ)「讃歌」

<CD 3>

メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
         交響曲第5番「宗教改革」

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン

管弦楽:ヨーロッパ室内管弦楽団

ソプラノ:カリーナ・ゴーヴァン/レグラ・ミューレマン

テノール:ダニエル・ベーレ

合唱:RIAS室内合唱団

録音:2016年2月、フィルハーモニー・ド・パリ、メンデルスゾーン音楽祭におけるライヴ録音

CD:ユニバーサルミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG1769~71

 指揮のヤニック・ネゼ=セガン(1975年生れ)は、カナダ出身。2000年モントリオール・オペラの音楽アドバイザーとグラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団の首席指揮者並びに芸術監督に就任。その後、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を歴任し、現在、フィラデルフィア管弦楽団音楽監督とメトロポリタン歌劇場音楽監督を務めている。このCDは、ルターの宗教改革から500年、交響曲第5番「宗教改革」のホグウッド校訂の新版による録音(メジャー初録音)を含む交響曲全集。

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2017年10月12日

★オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団のシベリウス:クレルヴォ交響曲/交響詩 「フィンランディア」


クレルヴォ交響曲

シベリウス : クレルヴォ交響曲
コルテカンガス:「移住者たち」
シベリウス : 交響詩 「フィンランディア」

指揮:オスモ・ヴァンスカ

管弦楽:ミネソタ管弦楽団

独唱:リッリ・パーシキヴィ (メゾソプラノ)
トンミ・ハカラ (バリトン)

合唱:ヘルシンキ大学男声合唱団 (YL)

<Disc 1>

シベリウス : クレルヴォ交響曲 Op.7~メゾソプラノ、バリトン、男声合唱と管弦楽のための~

<Disc 2>

コルテカンガス:「移住者たち」~メゾソプラノ、男声合唱と管弦楽のための (2014)~
シベリウス : 交響詩 「フィンランディア」 Op.26~合唱と管弦楽のための~

録音 : 2016年2月4日~6日、米国ミネソタ州ミネアポリス、オーケストラホール(ライヴ録音)

CD:キングインターナショナル(BIS) KKC5754~5

 指揮のオスモ・ヴァンスカ(1953年生れ)は、フィンランド出身。クラリネット奏者としてヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団で活動した後、シベリウス・アカデミーで学び、「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝し、指揮者としての活動を本格的に開始。1985年ラハティ交響楽団の首席客演指揮者に就任し、同楽団を世界的なオーケストラに育て上げた。2003年からミネソタ管弦楽団音楽監督兼首席指揮者を務めている。このCDは、スモ・ヴァンスカとミネソタ管弦楽団による、フィンランドから北アメリカへの移住が始まって150周年を記念するコンサートのライヴ録音。

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2017年10月09日

★左手のピアニスト 舘野 泉の“サムライ・海鳴り”


舘野泉

梶谷修:祈り
光永浩一郎:サムライ
吉松隆:NHK大河ドラマ「平清盛」より 遊びをせんとや(2014年録音版)/海鳴り
近藤浩平:海辺の雪~震災と津波の犠牲者への追悼
シサスク:エイヴェレの星たち~第2番 エイヴェレの惑星
ゴドフスキ:エレジー
マグヌッソン:アイスランドの風景
         第1楽章 東部の小川の滝
         第2楽章 鳥の目から見た高
         第3楽章 オーロラの舞
         第4楽章 うららかなひと時、夏至の深夜の煌々と明るい夜に
         第5楽章 大河ラーガルフリョゥトのほとりを歩く
三宅榛名:思い出せなかったこと

ピアノ:舘野 泉

CD:avex CLASSICS AVCL25870

 ピアノの舘野 泉(1936年生れ)は東京都出身。東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。1964年よりヘルシンキに在住し、シベリウスをはじめ、フィンランドの近現代作曲家の作品に取り組む。1968年「メシアン・コンクール」第2位。同年より国立シベリウス・アカデミーの教授を務め、1981年以来フィンランド政府より芸術家年金を与えられる。2002年フィンランド、タンペレでのリサイタル中に脳溢血で倒れ、その後遺症として右半身に麻痺が残る。以後、左手のピアニストとして演奏活動を継続。2012年「東燃ゼネラル音楽賞」を受賞。左手のための委嘱作品を充実させることを目的とした「左手の文庫」を設立。

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2017年10月05日

★今年5月に亡くなった名指揮者イルジー・ビエロフラーヴェクのドヴォルザーク:スターバト・マーテル


ドボルザーク

ドヴォルザーク:スターバト・マーテル

指揮:イルジー・ビエロフラーヴェク

管弦楽:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

独唱:中村恵理(ソプラノ)
    エリザベス・クールマン(メッゾ・ソプラノ)
    マイケル・スパイアーズ(テナー)
    パク・ジョンミン(バス)

合唱:プラハ・フィルハーモニー合唱団

録音:プラハ、ドヴォルザーク・ホール

CD:ユニバーサル ミュージック UCCD1446~7

 今年5月に亡くなった指揮のイルジー・ビエロフラーヴェク(1946年-2017年)はチェコ出身。プラハ音楽院で学ぶ。セルジュ・チェリビダッケの下で研鑽を積む。1970年「オムロツ指揮者コンクール」で第1位を獲得、同年からチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者となり、1973年までヴァーツラフ・ノイマンのアシスタントを務めた。1973年ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任。1977年プラハ交響楽団の首席指揮者、1990年チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督兼首席指揮者に就任。2006年BBC交響楽団の首席指揮者を務めていたが、2012年から再度チェコ・フィルの首席指揮者に返り咲いた。1985年からは日本フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者を務めていた。

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2017年10月02日

★キーシンのベートーヴェン:ピアノ作品ライヴ録音集


キーシン

<ディスク:1>

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第3番
          創作主題による32の変奏曲
          ピアノ・ソナタ 第14番「月光」

<ディスク:2>

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番「熱情」
          ピアノ・ソナタ「告別」
          ピアノ・ソナタ 第32番

ピアノ:エフゲニー・キーシン

CD:ユニバーサルミュージック UCCG‐1772~3(2枚組)(ライヴ録音)

 ピアノのエフゲニー・キーシン(1971年生れ)はロシア出身。モスクワ市立グネーシン記念音楽専門学校で学び、10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を弾いてデビュー。12歳の時、ショパンのピアノ協奏曲が発売され、世界中の注目を浴びる。コンクール入賞歴こそほとんどないが、国際的ピアニストとして世界各地で演奏、録音活動を展開。このCDは、過去10年にわたるベートーヴェンのライヴ演奏からのセレクション。

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