クラシック音楽 新譜CD情報


2022年6月23日

★小菅 優、藤倉 大の華麗な協奏曲とラヴェルのト長調を弾く


藤倉 大:ピアノ協奏曲第3番「インパルス」
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
藤倉 大:WHIM

ピアノ:小菅 優

指揮:ライアン・ウィグルスワース

管弦楽:BBC交響楽団

CD:ソニーミュジック SICX10016

 藤倉 大のピアノ協奏曲第3番「インパルス」は、モンテカルロ・フィル、読売日本交響楽団とスイス・ロマンド管弦楽団の共同委嘱作品で、小菅 優に献呈された。3つのオーケストラの初演全てにおいて小菅 優はソロを務め、大きな話題となった。同じ藤倉大の「WHIM」は、「インパルス」の日本初演時のリハーサル中に、藤倉 大と指揮者の山田和樹に「カデンツァを聞いてほしい」と言って小菅 優が弾いてみせたことから藤倉が思いつき、カデンツァパートだけをソロ・ピアノ作品として独立して出版することにしたというユニークな出自を持つ小品。

 ピアノの小菅 優(1983年生れ)は、東京都出身。1993年よりヨーロッパに在住。現在はヨーロッパを中心に世界各地で活動している。小菅の場合コンクール歴はなく、演奏活動のみで国際的な舞台まで登りつめた、めずらしいタイプのピアニスト。2014年「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズ」により「芸術選奨新人賞」音楽部門受賞。

 指揮のウィグルスワースは、オックスフォード大学、ニューカレッジ、ギルドホール音楽演劇学校で学ぶ。2013年から2015年まで、クリーヴランド管弦楽団の作曲家を務める。2015年から2018年までハレ管弦楽団の首席客演指揮者。2022年BBCスコティッシュ交響楽団首席指揮者に就任。

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2022年6月20日

★寺神戸亮とファビオ・ボニッツォーニのバッハ : ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集<第1集>


バッハ : ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集<第1集>

       第1番 ロ短調 BWV1014
       第2番 イ長調 BWV1015
       第3番 ホ長調 BWV1016

ヴァイオリン:寺神戸亮

チェンバロ:ファビオ・ボニッツォーニ

CD:キングインターナショナル  KKC-6466

 ヴァイオリンの寺神戸亮(1961年生まれ)は、ボリヴィア出身。ヨーロッパを代表する古楽器アンサンブル奏者/リーダーとして活躍。2006年から最近になり復元されたヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを用いた演奏活動を行い、2008年にCD「バッハ:無伴奏チェロ組曲」をリリースし、「レコード・アカデミー賞」を受賞し話題となる。日本で最もバロック・オペラに精通した存在として注目を集めている。デン・ハーグ王立音楽院教授、桐朋学園音楽大学特任教授。現在、ベルギー・ブリュッセル在住。このCDから1996年以来の再録音となるバッハのヴァイオリン・ソナタをリリース開始。

 チェンバロのファビオ・ボニッツォーニは、コープマンに学んだイタリアのオルガン、チェンバロ奏者。名だたる古楽オーケストラと共演するほか、自らのアンサンブル「ラ・リゾナンツァ」を結成し、活躍中。寺神戸亮とはハーグ王立音楽院の同僚として知り合い、2019年に初共演した。

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2022年6月16日

★ラハフ・シャニ指揮ロッテルダム・フィルのヴァイル:交響曲第2番/ショスタコーヴィチ:交響曲第5番


ヴァイル:交響曲第2番(交響的幻想曲)
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 Op.47

指揮:ラハフ・シャニ

管弦楽:ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団

CD:ワーナーミュージック 9029.547834

 指揮のラハフ・シャニ(1989年生まれ)は、イスラエル、テルアビブ出身。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンで指揮とピアノを学ぶ。同大学在学中、シャニはダニエル・バレンボイムに師事。2010年、ズービン・メータのもとでイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者。2013年「グスタフ・マーラー国際指揮者コンクール」優勝。2018年よりロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2020年よりイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督を務める。2016年4月初来日。

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2022年6月13日

★横山幸雄のショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ


<ディスク: 1>

ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 作品21
     アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22

<ディスク: 2>

ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 作品11

ピアノ:横山幸雄

指揮:大友直人

管弦楽:東京都交響楽団

録音:2022年1月12日、 サントリーホール(ライヴ録音)

CD:ソニーミュージック SICX‐10014~5

 1990年当時日本人として最年少の19歳で「ショパン国際ピアノコンクール」3位入賞してから32年、大友直人指揮東京都交響楽団の強力サポートを得て、サントリーホールで30周年記念コンサートを開催した日本を代表するピアニスト横山幸雄。デビューコンサートと同じプログラムのショパンのピアノ協奏曲第1番&第2番を演奏、そして、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズも披露した。「ショパン国際ピアノコンクール」本選で披露した第2番は初録音になる。

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2022年6月09日

★2024年のブルックナー生誕200周年に向けロト指揮ギュルツェニヒ管の交響曲全集シリーズ第1弾「交響曲7番」


ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版。2003年第3改訂版)

指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト

管弦楽:ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

録音:2019年12月、ケルン・フィルハーモニー(ライヴ録音)

CD:キングインターナショナル KKC-6449

 指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロト(1971年生まれ)は、フランス、パリ出身。パリ音楽院でフルートと指揮法を学ぶ。 2000年「ドナテッラ・フリック国際指揮者コンクール」優勝。その後、ロンドン交響楽団に補助指揮者として在籍して指揮者としての経験を積む。2003年に革新的オーケストラ「レ・シエクル」(フランス語で全世紀の意味)を結成してその指揮者を務める。2011年から2016年までバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者を務めた後、現在、ロンドン交響楽団首席客演指揮者、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団首席指揮者およびケルン市音楽総監督を務めている。

 このCDは、2024年のブルックナー生誕200周年に向けた、ロト指揮ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団のブルックナー交響曲全集シリーズの第1弾で、まず第7番をとり上げた。

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2022年6月06日

★モディリアーニ弦楽四重奏団のシューベルトの弦楽四重奏曲全集(第1番~第15番)


シューベルト:弦楽四重奏曲全集

[CD1]~ハーモニー

・弦楽四重奏曲第1番 D18
・弦楽四重奏曲第4番 ハ長調 D46
・弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D804「ロザムンデ」

[CD2]~歌の技法

・弦楽四重奏曲第2番 ハ長調 D32
・弦楽四重奏曲第6番 ニ長調 D74
・弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 D87

[CD3]~古典派の精神

・弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 D36
・弦楽四重奏曲第8番 変ロ長調 D112
・弦楽四重奏曲第11番 ホ長調 D353

[CD4]~魂の感傷

・弦楽四重奏曲第5番 変ロ長調 D68
・弦楽四重奏曲第9番 ト短調 D173
・弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D810「死と乙女」

[CD5]~光と影

・弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 D703「四重奏断章」
・弦楽四重奏曲第7番 ニ長調 D94
・弦楽四重奏曲第15番 ト長調 D887

弦楽四重奏:モディリアーニ弦楽四重奏団

        アムリ・コエイトー(ヴァイオリン)
        ロイック・リョー(ヴァイオイン)
        ローラン・マルフェング(ヴィオラ)
        フランソワ・キエフェル(チェロ)

CD:キングインターナショナル KKC-6469

 モディリアーニ弦楽四重奏団は、パリ国立高等音楽・舞踊学校に在校していた4人の学生により2003年に結成された。4人は同コンセルヴァトワールでイザイエ弦楽四重奏団に師事。2004年アイントホーフェンで開催された「フリッツ・フィリップス国際弦楽四重奏コンクール」入賞。2005年にはベルリン芸術大学に招かれ、アルテミス弦楽四重奏団と共同制作を行った。また、同年にフィレンツェの「ヴィットリオ・リンボッティ・コンクール」入賞。2006年にはニューヨークの「ヤング・コンサート・アーティスツ・オーディションズ」で優勝を果たした。2008年ハイドンの弦楽四重奏曲集の録音がアカデミー・シャルル=クロスの「ディスク・グランプリ賞」を受賞。2009年には批評家協会から新人賞を受賞。2014年エヴィアン音楽祭の芸術監督に就任。

 

 

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2022年6月02日

★「エリザベート王妃国際音楽コンクール」優勝者 戸田弥生のバッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全集


<Disc 1>

バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
    無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
    無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003

<Disc 2>

バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
    無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
    無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006

ヴァイオリン:戸田弥生

妙音舎:MClassics MYCL-00021(2枚組)

 このCDアルバム(2枚組)は、戸田弥生、20年ぶりの再録音。

 ヴァイオリンの戸田弥生(1968年生まれ)は、福井市出身。桐朋女子高等学校音楽科に入学し、江藤俊哉に師事。1985年第54回「日本音楽コンクール」第1位。1986年桐朋学園大学に入学。1992年アムステルダムのスウェーリンク音楽院に留学。1993年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」第1位。1994年第4回「出光音楽賞」受賞。1996年ジュリアード音楽院に留学し、ドロシー・ディレイに師事。1997年ニューヨークデビューを果たした。ジュリアード留学後、日本とアムステルダムを拠点としながら、演奏活動を行う。

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2022年5月30日

★アレクサンドル・カントロフのサン=サーンス:ピアノ協奏曲第3~5番


サン=サーンス:ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op.29
        ピアノ協奏曲第4番 ハ短調 Op.44
        ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 「エジプト風」Op.103

ピアノ:アレクサンドル・カントロフ

指揮:ジャン=ジャック・カントロフ

管弦楽:タピオラ・シンフォニエッタ

CD:キングインターナショナル KKC-6501

 ピアノのアレクサンドル・カントロフ (1997年生まれ)は、フランス出身。父はヴァイオリニストのジャン=ジャック・カントロフ。2013年にパリ国立高等音楽・舞踊学校(CNSMDP)に入学、2017年にマスター課程を首席で卒業。卒業後はエコール・ノルマル音楽院で学ぶ。2019年「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門において優勝。これはフランス人初のピアノ部門の優勝であり、チャイコフスキーの協奏曲第2番を弾いて優勝したのも初めてのケースである。

 このCDで指揮をするヴァイオリンのジャン=ジャック・カントロフ(1945年生まれ)は、フランス、カンヌ出身。ニース音楽院を経てパリ音楽院に学んだ。1962年「カール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール」第1位、1964年第11回「パガニーニ国際コンクール」第1位、1967年第12回「ロン=ティボー国際コンクール」第4位。パリ管弦楽団の首席コンサート・マスターも務めた。実に繊細で、豊かな感情表現に富んだヴァイオリン演奏を行い、世界のトップクラスに位置づけられる演奏家。

 

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2022年5月26日

★アンスネス、絶頂期のモーツァルトの真価を描き出す ”モーツァルト・モメンタム 1786″


<CD1>

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K 488[カデンツァ:モーツァルト]
       レチタティーヴォとアリア(ロンド)
          「あなたのことを忘れろと?~恐れないで、愛する人よ」 K 505
       ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 K 493

<CD2>

モーツァルト:ピアノのためのロンド ニ長調 K 485
       ピアノ三重奏曲 第3番 変ロ長調 K 502
       ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K 491[カデンツァ:不詳]

ピアノ・指揮:レイフ・オヴェ・アンスネス

管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ

ソプラノ:クリスティアーネ・カルク
ヴァイオリン:マシュー・トラスコット
ヴィオラ:ジョエル・ハンター
チェロ:フランク=ミヒャエル・グートマン

CD:ソニーミュージック SICC30597~8

 ピアノのレイフ・オヴェ・アンスネス(1970年生まれ)は、ノルウェー出身。ベルゲン・グリーグ音楽院で学び、1987年にオスロにてデビュー。その後はアムステルダムやボローニャ、ロンドン、ミュンヘンなどでリサイタルを行う。1987年「フランクフルト・ヒンデミット・コンクール」優勝。これまでに、ノルウェー批評家賞、ロサンジェルス・ドロシー・チャンドラー賞、ドイツ・レコード批評家賞(1997年)、ロイヤル・フィルハーモニー協会賞(2000年)、グラモフォン・アワード最優秀器楽曲賞(2002年)などを受賞。室内楽奏者としても名高く、リソル室内楽フェスティバルの芸術監督に就任している。現在、北欧を代表する実力派ピアニストの一人として高い評価を得ている。

 このCDは、モーツァルトのウィーン時代の頂点である1785年と86年の2年間に書かれたピアノ協奏曲第20番~第24番の5曲を軸にした傑作群を演奏・録音する、レイフ・オヴェ・アンスネスとマーラー・チェンバー・オーケストラによるプロジェクト「モーツァルト・モメンタム」の完結編

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2022年5月23日

★全盛期のカール・ベームがベルリン・フィルを指揮した”ザルツブルク音楽祭”のライヴ録音盤<国内初出>


<CD1>

モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
マーラー:亡き子をしのぶ歌*

<CD2>

R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』

指揮:カール・ベーム

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

コンサートマスター:ミシェル・シュヴァルベ

バリトン:ディートリヒ=フィッシャー・ディースカウ

録音:1962年8月19日、オーストリア、ザルツブルク、祝祭大劇場”ザルツブルク音楽祭”のライヴ録音(モノラル)

CD:キングインターナショナル KKC-6479~80(2枚組)

 全盛期のカール・ベームが1962年のザルツブルク音楽祭で、モーツァルト、マーラー、R.シュトラウスを振った伝説のライヴ録音盤。この頃ベームはベルリン・フィル(BPO)と40番は61~2年、「亡き子」は63年、「ツァラ」は58年にドイツ・グラモフォン(DGG)に録音しているが、この録音は、ライヴにみせる一夜のドキュメント盤。

 指揮のカール・ベーム(1894年―1981年)は、オーストリア・グラーツ出身。グラーツ大学で法律を学んだというから当初から音楽家を目指していたわけではなかったようだ。個人的レッスンで音楽を学び、1917年にグラーツ市立歌劇場で指揮者デビューを飾る。1921年からはバイエルン国立歌劇場の指揮者に転任。この頃、ベームは巨匠ワルターからモーツァルトを伝授され、以後、モーツァルトの権威者としての道を歩むことになる。1927年ダルムシュタット市立歌劇場音楽監督、1931年ハンブルク国立歌劇場音楽監督、1934年ドレスデン国立歌劇場総監督に就任。そして、1943年にはウィーン国立歌劇場総監督に就任した。第二次世界大戦後の1962年には、バイロイト音楽祭にも登場。さらに1967年、ウィーン・フィル創立125周年を記念し、特にベームのために創設された「名誉指揮者」の称号を授けられており、当時、カール・ベームは、文字通り世界の頂点を極めた大指揮者だった。初来日したは1963年。その後、1975年、1977年、1980年にも来日したが、2007年が最後に来日公演となった。作品の内容を掘り下げた、その重厚な指揮ぶりは、当時の日本のファンの心を魅了した。

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