クラシック音楽 新譜CD情報


2023年4月20日

★第7回「仙台国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門最高位記念 シャノン・リー ヴァイオリン・リサイタル


バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Sz76
武満 徹:妖精の距離
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第5番ト長調
リスト(ミルシュタイン編曲):コンソレーション(慰め)第3番 変ニ長調 S172-3
エルンスト:シューベルトの「魔王」による大奇想曲 op.26
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 op.100

ヴァイオリン:シャノン・リー

ピアノ:ジェシカ・オズボーン

収録:2022年9月15~16日 仙台市宮城野区文化センターパトナホール

CD:フォンテック FOCD9877

 通例「仙台国際音楽コンクール」の受賞記念リサイタルおよび記念レコーディングは、翌年おこなわれるが、2019年6月に開催された第7回「仙台国際音楽コンクール」は、コロナ禍のため数回の延期を重ね、2022年9月に実現した。ヴァイオリン部門最高位入賞者(第2位)シャノン・リーは、東京・仙台でのリサイタルを前にレコーディングを行い、演奏至難な独奏曲を含む超絶技巧プログラムを収録した。21世紀におけるヴァイオリン演奏の可能性を示す、新たなスターの登場である。

 ヴァイオリンのシャノン・リーは、カナダ、トロント出身。父親は香港出身で、母親はカナダのモントリオール出身。父の仕事の関係で、2歳で米国テキサスに移住。スズキ・メソッドのヴァイオリン教室で学ぶ。12歳の時、ダラス交響楽団との共演でソリストデビュー。2008年には、パメラ・ミア・ポール(ピアノ)との共演で19~20世紀の作品を収録した CD “Introducing Shannon Lee” を、テラーク・インターナショナルより発売。その後、クリーヴランド音楽院、カーティス音楽院(フィラデルフィア)で学び、コロンビア大学でコンピュータ科学の学士号も取得。2019年第7回「仙台国際音楽コンクール」最高位(第2位)及び聴衆賞、「エリーザベト王妃国際音楽コンクール」第4位、「上海アイザック・スターンコンクール」優勝(同位)、「ナウムバーグ国際ヴァイオリンコンクール」第2位、「インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール」入賞及びイザイソナタ賞など数々の国際コンクールで入賞。現在、アムステルダム音楽院のアーティスト課程に在籍。

 

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2023年4月17日

★風に…波に…鳥に… 舘野泉 86歳。ピアノが語りかける、生命のつづら折り。


一柳 慧:ファンタジア ―左手のピアノのための
パブロ・エスカンデ:音の絵 ―3手連弾のために ※
光永 浩一郎:海と沈黙
吉松 隆:アイノラ抒情曲集 ―ピアノ(左手)のために 作品95 より
      第1曲 「ロマンス」
      第5曲 「モーツァルティーノ」
      第3曲 「バラード」
     タピオラ幻景 作品92 より 第3曲「水のパヴァーヌ」
ミシェル・ルグラン/吉松 隆 編曲:シェルブールの雨傘 ―3手連弾 ※
梶谷 修:祈り
      土曜日の森
      風に・・・波に・・・鳥に・・・
山田 耕筰/梶谷修 編曲:赤とんぼ
ウラディーミル・ヴァヴィロフ/吉松 隆 編曲:カッチーニのアヴェ・マリア

ピアノ:舘野泉、藤田真央※

 舘野泉、86歳の新録音。プログラムのほとんどが舘野に献呈された作品群で構成され、ゲストに藤田真央を迎えている。2022年11月7-9日、南相馬市民文化会館「ゆめはっと」にて収録。

 ピアノの舘野 泉(1936年生れ)は東京都出身。東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。1964年よりヘルシンキに在住し、シベリウスをはじめ、フィンランドの近現代作曲家の作品に取り組む。1968年「メシアン・コンクール」第2位。同年より国立シベリウス・アカデミーの教授を務め、1981年以来フィンランド政府より芸術家年金を与えられる。2002年フィンランド、タンペレでのリサイタル中に脳溢血で倒れ、その後遺症として右半身に麻痺が残る。以後、左手のピアニストとして演奏活動を継続。2012年「東燃ゼネラル音楽賞」を受賞。左手のための委嘱作品を充実させることを目的とした「左手の文庫」を設立。

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2023年4月13日

★ベルチャ弦楽四重奏団 ”ワーナー・クラシックス録音集”(2000年~2009年)


<CD1>

ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
デュティユー:夜はかくの如し
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調

<CD2>

シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調 Op.29-1, D.804「ロザムンデ」
       弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 D.703「四重奏断章」
       弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.125-1, D.87

<CD3>

ブラームス:弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 Op.51-1
      弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111
[共演]トーマス・カクシュカ (ヴィオラ)

<CD4-5>

ブリテン:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.25
     弦楽四重奏曲第2番 ハ長調 Op.36
     弦楽四重奏曲第3番 Op.94
     3つのディヴェルティメント
フォーレ:やさしき歌 Op.61 (声楽、ピアノと弦楽五重奏版)
[共演]イアン・ボストリッジ(テノール), ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
レオン・ボッシュ (コントラバス)

バーバー:ドーヴァー・ビーチ Op.3
バターワース:風吹くが如き愛
[共演]ジョナサン・レマル(バス・バリトン)、マルコム・マルティノー(ピアノ)

<CD6>

シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667, Op.114 「ます」
[共演]トーマス・アデス(ピアノ)、コリン・ロング(コントラバス)

<CD7>

モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465「不協和音」
       弦楽四重奏曲第20番 ニ長調 K.499「ホフマイスター」

<CD8-9>

バルトーク:弦楽四重奏曲第1番 Op.7, BB 52
      弦楽四重奏曲第3番 BB 93
      弦楽四重奏曲第5番 BB 110
      弦楽四重奏曲第2番 Op.17, BB 75
      弦楽四重奏曲第4番 BB 95
      弦楽四重奏曲第6番 BB 119

<CD10-11>

シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163, D.956
       弦楽四重奏曲第15番 ト長調 Op.161, D.887
       弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D. 810「死と乙女」
[共演]ヴァレンティン・エルベン(チェロ)

弦楽四重奏:ベルチャ弦楽四重奏団

         コリーナ・ベルチャ(ヴァイオリン)
         ローラ・サミュエル (ヴァイオリン)
         クシシュトフ・ホジェルスキー(ヴィオラ)
         アラスデア・テイト (チェロ)
         アントワーヌ・レデルラン (チェロ)

録音:2000年~2009年

CD:ワーナーミュージックジャパン WJ5419.721143

 磨き抜かれた美音と究極の解釈で高い評価を得るベルチャ弦楽四重奏団。旧EMIに在籍していた2000~2009年の録音を全収録。

 ベルチャ弦楽四重奏団は、1994年、ルーマニアのコリーナ・ベルチャ(ヴァイオリン)、ポーランドのクシシュトフ・ホジェルスキー(ヴィオラ)らにより英国王立音楽大学在学中に結成された。アルバン・ベルク四重奏団やアマデウス四重奏団に師事。伝統的なことに捉われず、様々な文化的背景に裏打ちされたダイナミックで自由な音楽解釈を持つ。その後、フランスのアクセル・シャハー(ヴァイオリン)とアントワーヌ・レデルラン(チェロ)が加わり、より多様性のある弦楽四重奏団へと成長を遂げた。この多様性がベルチャ四重奏団の幅広いレパートリーを可能にしており、古典派やロマン派の作品を得意とする一方で、多くの現代作品の世界初演を行っている。近年は新たなプロジェクト「ベルチャ・カルテット・トラスト」を立ち上げ、若い弦楽四重奏団に指導を行うほか、時代を牽引する優れた作曲家への委嘱をサポートしている。2001年のデビューCD「ドビュッシー、ラヴェル、デュティユー:弦楽四重奏曲集」でグラモフォン賞を受賞。ブリテンとバルトークの弦楽四重奏曲全集のほか、シューベルト、ブラームス、モーツァルト、ドビュッシー、ラヴェル、デュティユーの作品をリリース。「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集」と「シェーンベルク&ベルク&ヴェーベルン:室内楽曲集」は「エコー・クラシック賞」を、また、「ブラームス:弦楽四重奏曲全集」は「ディアパソン・ドール賞」を受賞した。

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2023年4月10日

★ヴィオラ演奏集団「SDA48」のセカンドアルバム”ヴィオラ・インフィニティ”


ロッシーニ(飯田 香編):歌劇『ウィリアム・テル』序曲
ジェイコブ:8つのヴィオラのための組曲
ボウエン:4つのヴィオラのためのファンタジー
チャイコフスキー(飯田 香編):バレエ音楽『くるみ割り人形』より
ハチャトゥリアン(飯田 香編):バレエ音楽『ガイーヌ』より『剣の舞』
モーツァルト(ロナルド・ディッシンガー編):アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618

ヴィオラ:ヴィオラ演奏集団「SDA48」

       須田祥子
       大島 亮
       加藤大輔
       長石篤志
       飯田 香
       小中澤基道
       平野幸世
       古屋聡見
       諫山翔一
       高木真由子
       羽藤尚子
       松本有理

CD:SDA48ーSDVA10001

 ヴィオラ演奏集団「SDA48」は、「ヴィオラという楽器の認知度を上げ、聴き手も弾き手も心から楽しめる音楽を」というコンセプトで、東京フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ首席奏者、日本センチュリー交響楽団ヴィオラ首席客演奏者である須田祥子を中心に2013年に立ち上げられた。このアルバム制作のためのクラウドファンディングにも成功し、コロナ禍を経て満を持してセカンドアルバムをリリース。選りすぐりの12人のメンバーによる総数48本の弦のヴィオラのみのアンサンブル演奏。

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2023年4月06日

★ラファウ・ブレハッチのショパン:ピアノ・ソナタ第2番・第3番、夜想曲、舟歌


 

ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35《葬送》
     夜想曲 嬰ヘ短調 作品48の2
     ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
     舟歌 嬰ヘ長調 作品60

ピアノ:ラファウ・ブレハッチ

CD:ユニバーサルミュージック UCCG45070

 ピアノのラファウ・ブレハッチ(1985年生まれ)は、ポーランド出身。幼い時から教会のオルガンを弾くようになり、教会牧師の勧めで4歳からオルガンを、5歳からピアノを始めた。ルービンシュタイン音楽学校、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽大学で学ぶ。「青少年のためのポーランド・ショパンコンクール」第2位(1999年)、「アルトゥール・ルービンシュタイン国際青少年ピアノ・コンクール」第2位(2002年)などを経て、2003年第5回「浜松国際ピアノコンクール」で初めて国際コンクールに参加し、1位該当なしの2位に入賞する。そして2005年第15回「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝と同時に、マズルカ賞(ポーランド放送)・ポロネーズ賞(ポーランド・ショパン協会)・コンチェルト賞(ワルシャワ管弦楽団)・ソナタ賞(クリスティアン・ツィマーマン)も併せて受賞した。ポーランド人の優勝者は、1975年第9回の同コンクールを制したツィマーマン以来4人目となった。ブレハッチはショパン・コンクール優勝後、度々来日公演を行っている。

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2023年4月03日

★第16回「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者アヴデーエワ 復活の力 音楽に込めた混迷社会を克服する希望


シュピルマン:マズルカ
シュピルマン:組曲「機械の生活」
ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第1番Op.12
ヴァインベルク:ピアノ・ソナタ第4番ロ短調Op.56
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調Op.84

ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ

CD:キングインターナショナル KKPT-2001

 2010年第16回「ショパン国際コンクール」優勝者ユリアンナ・アヴデーエワの最新アルバムは、社会的災害とその克服への希望というメッセージ性の強いもの。

 ピアノのユリアンナ・アヴデーエワ(1985年生れ)は、ロシア出身。5歳でピアノを始め、グネーシン音楽学校(モスクワ)にてエレーナ・イワノヴァに師事。その後、チューリヒ音楽大学に留学。並行してモスクワ・グネーシン音楽院のトロップのもとでも学んだ。2008年に両校を卒業後、W.G.ナボレ主催のコモ湖国際ピアノ・アカデミーにて学ぶ。2006年「ジュネーヴ国際音楽コンクール」で1位なしの第2位。2007年「パデレフスキー国際ピアノコンクール」で第2位。そして2010年第1位、合わせて、最優秀ソナタ演奏賞も受賞。マルタ・アルゲリッチ以来、45年ぶりの女性ピアニストの優勝者として注目を浴びた。同年の12月に来日し、NHK交響楽団と共演。東日本を支援するため、2011年秋にチャリティCD「ショパン:ソナタ第2番『葬送』/英雄&幻想ポロネーズ」をリリースした。

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2023年3月30日

★オランダの鬼才 ヤン・ヴィレム・デ・フリーント指揮京都市交響楽団のシューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」 


シューベルト:交響曲第8(9)番 ハ長調 D944 「ザ・グレイト」

指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリーント

管弦楽:京都市交響楽団

録音:2022年5月21日、京都コンサートホール(ライヴ録音)

 指揮のヤン・ヴィレム・デ・フリーント (1962年生まれ)は、オランダ出身。1982年に古楽レパートリーを得意とする合奏団「コンバッティメント・コンソート・アムステルダム」を設立。デ・フリーント自ら同楽団の音楽監督、コンサートマスター、指揮者に就任。オランダ国内外で多くの演奏会を開催し、CDも多数リリース。2006年から2017年までエンスヘデのオルケスト・ファン・ヘット・オーステン(2011年にオランダ交響楽団と改称)の音楽監督を務めた。 2013年以降は指揮者としての活動に専念。2014年ハーグ・レジデンティ管弦楽団常任指揮者に就任。現在、バルセロナ交響楽団、リール国立管弦楽団、シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を務めるほか、世界中のオーケストラに客演。2024年4月から京都市交響楽団首席客演指揮者に就任予定。

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2023年3月27日

★アラベラ・美歩・シュタインバッハーの”バッハとペルト”


ペルト:フラトレス~ヴァイオリン、弦楽オーケストラと打楽器のための
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ペルト:鏡の中の鏡

ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー

管弦楽:シュトゥットガルト室内管弦楽団(コンサートマスター:ラヴァー・スコウ・ラーセン)

ヴァイオリン:クリストフ・コンツ

ピアノ:ピーター・フォン・ヴァインハルト

CD:キングインターナショナル KKC-6633

 このCDのバッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 のアラベラ・美歩・シュタインバッハーの共演はクリストフ・コンツ。コンツといえばアカデミー賞を受賞したカナダ映画「レッド・ヴァイオリン」の神童カスパー・ワイス役(当時9歳)を演じたことでも知られるヴァイオリニスト。現在はウィーン・フィルの第2ヴァイオリン首席奏者をつとめる傍ら、ソロ活動も積極的に展開している。

 また、このCDでアラベラ・美歩・シュタインバッハーは、エストニア出身の作曲家アルヴォ・ペルト(1935年生まれ)の作品を、冒頭に「フラトレス」、最後に「鏡の中の鏡」を、まるでプロローグとエピローグのように据えている。ペルトの2作は現代のヴァイオリニストの必須レパートリーともいえる作品で、ことに「フラトレス」は頻繁に演奏される。

 ヴァイオリンのアラベラ・美歩・シュタインバッハーは、ドイツ、ミュンヘン出身。ミュンヘン音楽大学で学んだほか、ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスに師事。2000年にハノーファーで開催された「ヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクール」で入賞。2004年にはチョン・キョンファのキャンセルにより急遽パリでネヴィル・マリナー指揮するフランス国立放送フィルへのデビューが決まり、そこで演奏したベートーヴェンのコンチェルトの演奏により一躍、注目を集めるようになった。

 

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2023年3月23日

★大野和士指揮東京都交響楽団 2019年「幻想交響曲」ライヴ録音盤


ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

指揮:大野和士

管弦楽:東京都交響楽団

録音:2019年4月20日、東京芸術劇場コンサートホール

CD:ALTUS ALT-523

 東京都交響楽団と音楽監督・大野和士によるALTUSライヴシリーズ、マーラー「巨人」(ALT-522)に続く第2弾。ベルリオーズ没後150年にあたる2019年に演奏された「幻想交響曲」を収録。

 指揮の大野和士(1960年生れ)は、東京都出身。東京芸術大学指揮科に入学。大学卒業後、25歳の時欧州に渡る。1987年「アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクール」で優勝。1988年ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者・音楽監督に就任。その後、カールスルーエ・バーデン州立歌劇場の音楽総監督、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務めた。2008年フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者、2012年アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者に就任。2015年東京都交響楽団の音楽監督、また同年バルセロナ交響楽団の音楽監督就任。2018年より新国立劇場のオペラ部門の芸術監督に就任。2010年「日本芸術院賞」恩賜賞受賞、「サントリー音楽賞」受賞、文化功労者に選ばれる。2017年フランス共和国より芸術文化勲章「オフィシエ」を受勲。同時にリヨン市からリヨン市特別メダル授与された。

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2023年3月20日

★小倉貴久子 フォルテピアノによる ベートーヴェン:クラヴィーア・ソナタ 作品109、110、111


ベートーヴェン:クラヴィーア・ソナタ ホ長調 作品109(第30番)
        クラヴィーア・ソナタ 変イ長調 作品110(第31番)
        クラヴィーア・ソナタ ハ短調 作品111(第32番)

フォルテピアノ:小倉貴久子

使用楽器:J.B.シュトライヒャー(ウィーン 1845年)

CD:ALM RECRDS(コジマ録音) ALCD-1216

 フォルテピノの小倉貴久子は、東京都出身。東京藝術大学を経て同大学大学院修了。アムステルダム音楽院を特別栄誉賞つき首席卒業。「日本モーツァルトコンクール」ピアノ部門第1位。1995年「ブルージュ国際古楽コンクール」フォルテピアノ部門において第1位と聴衆賞を受賞。平成24年度「文化庁芸術祭」レコード部門〈大賞〉(CD「イギリス・ソナタ」)受賞。「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」クラシック部門【独奏・独唱部門賞】、「ENEOS音楽賞」洋楽部門奨励賞受賞、「下總皖一音楽賞」受賞。著書に「カラー図解ピアノの歴史」(河出書房新社)、校訂楽譜「ジュスティーニ:12のソナタ集」「バロック名曲集」(カワイ出版)、「ソナチネ音楽帳」(音楽之友社)。TV、ラジオへの出演も多い。フォルテピアノ・アカデミーSACLA主宰。東京藝術大学及び、東京音楽大学講師。

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