クラシック音楽 新譜CD情報


2025年5月26日

★アンブル天下統一(長原幸太/鈴木康浩/中木健二)のベートーヴェン:弦楽三重奏曲全集


<DISC 1>

ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 変ホ長調 作品3
        ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのセレナーデ ニ長調 作品8

<DISC 2>

ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 ト長調 作品9-1
        弦楽三重奏曲 ニ長調 作品9-2
        弦楽三重奏曲 ハ短調 作品9-3

弦楽三重奏:アンサンブル天下統一

        長原幸太(ヴァイオリン)
        鈴木康浩(ヴィオラ)
        中木健二(チェロ)

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00875

 「アンサンブル天下統一」 は、2013年に愛知県の岡崎市シビックセンター コンサートホール コロネットのレジデント・アンサンブルとして結成された。NHK交響楽団第1コンサートマスターの長原幸太、読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者の鈴木康浩、東京藝術大学准教授の中木健二という、日本の楽壇を代表する3名により、今回、弦楽三重奏曲全集が完成。

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2025年5月22日

★クァルテット・インテグラのハイドン&ベートーヴェン


ハイドン 弦楽四重奏曲「5度」
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第3番
ハイドン:弦楽四重奏曲第61番 ニ短調「5度」作品76-2, Hob.III:76
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 作品18-3

弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ

        三澤響果(vn)
        菊野凜太郎(vn)
        山本一輝(va)
        パク・イェウン(vc)

CD:ナミレコード WWCC-8030

 今、最も話題の弦楽四重奏団「クァルテット・インテグラ」、早くもCD第4弾リリース。ハイドンの絶頂期の名作とベートーヴェンの若き創作意欲の発露の結晶。

 弦楽四重奏団のクァルテット・インテグラは、2015年桐朋学園に在学中のメンバーによりに結成された、メンバーの年齢が全員二十代という若いカルテットである。2021年「バルトーク国際コンクール」弦楽四重奏部門第1位。2022年「ARDミュンヘン国際音楽コンクール」弦楽四重奏部門第2位、併せて、聴衆賞を受賞。第8回「秋吉台音楽コンクール」弦楽四重奏部門第1位、併せて、ベートーヴェン賞、山口県知事賞を受賞。キジアーナ音楽院夏期マスタークラスにて最も優秀な弦楽四重奏団に贈られる「Banca Monte dei Paschi di Siena賞」を受賞。クライブ・グリーンスミス氏、ギュンター・ピヒラー氏の指導を受ける。第41回霧島国際音楽祭に出演し、「堤剛音楽監督賞」及びに「霧島国際音楽祭賞」を受賞。NHK「クラシック倶楽部」、「リサイタル・パッシオ」、「ららら♪クラシック」等に出演。サントリーホール室内楽アカデミー第5,6期フェロー。磯村和英、山崎伸子、原田幸一郎、池田菊衛、花田和加子、堤剛、毛利伯郎、練木繁夫各氏に師事。公益財団法人松尾学術振興財団より助成を受ける。2022年秋よりロサンゼルスのコルバーンスクールにレジデンスアーティストとして在籍。現在、クライブ・グリーンスミス氏、マーティン・ビーヴァー氏に師事。

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2025年5月19日

★ジョナサン・ノット指揮東京交響楽団のベートーヴェン:交響曲 第6番「田園」/交響曲 第1番(ライヴ録音)


ベートーヴェン:交響曲 第6番「田園」
        交響曲 第1番

指揮:ジョナサン・ノット

管弦楽:東京交響楽団

録音:2019年7月27日、2023年11月11日(ライヴ録音)

CD:オクタヴィアレコード Exton OVCL-00876

 指揮のジョナサン・ノット(1962年生れ)は、イギリス、ウェスト・ミッドランズ州出身。 ケンブリッジ大学で音楽学を専攻したのち、ロイヤル・ノーザン音楽大学で声楽とフルートを学ぶ。後に指揮に転向。フランクフルト歌劇場などでカペルマイスターを務めた後、2000年バンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。ベルリン・フィルなど欧州の主要オーケストラに客演。2014年東京交響楽団第3代音楽監督に就任。2017年スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督に就任。

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2025年5月15日

★ヤーノシュ・シュタルケルの芸術~コダーイ: 無伴奏チェロ・ソナタ ほか


<DISC1>

ボタームント-シュタルケル編:パガニーニの主題による変奏曲
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ 作品8
ボタームント-シュタルケル編:パガニーニの主題による変奏曲
                 (ビクタースタジオ録音)
ボタームント-シュタルケル編:パガニーニの主題による変奏曲
                    (杉並公会堂録音)

<DISC2>

シューベルト:チェロ・ソナタ イ短調 「アルペジョーネ」 D.821
フランク:チェロ・ソナタ イ長調

チェロ:ヤーノシュ・シュタルケル

ピアノ:岩崎 淑
    ジェルジ・シェベック

録音:1970年12月4日 ビクタースタジオ/1970年12月5日 杉並公会堂/1971年1月23日 ミラノ

CD:タワーレコード VICTOR X TOWER RECORDS NCS88034

 チェロのヤーノシュ・シュタルケル(1924年―2013年)は、ハンガリー出身。7歳でブダペスト音楽院に入学を許され、幼いときから神童ぶりを発揮していた。11歳でソロ・デビューを果たす。1945年、ブダペスト国立歌劇場管弦楽団およびブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者に就任。同時に、ピアニストのジェルジ・シェベック(1922年―1999年)らとピアノ・トリオを結成した。その後、ヨーロッパ各地で演奏活動を展開し、この時、フランスで録音したもの中に、後にシュタルケルの名を世界的に知らしめることになる、コダーイの無伴奏チェロソナタが含まれる。この録音は、1948年のディスク大賞を受賞した。1948年、アンタル・ドラティの招きでダラス交響楽団の首席チェリストに就任。以後、アメリカを拠点に演奏活動を展開することになる。1949年にはフリッツ・ライナーの招きを受けて、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席チェリストに就任。さらに、ライナーに従いシカゴ交響楽団に移籍した。1950年、コダーイの無伴奏チェロソナタを再録音したが、これがセンセーションを巻き起こし、一躍その名を世界中に轟かせることになる。晩年は、インディアナ大学の教授に就任するなど後輩の教育に力を入れた。

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2025年5月12日

★パリ国立オペラ座管弦楽団のヴァイオリニスト大島莉紗のプロコフィエフ: ヴァイオリン・ソナタ集


プロコフィエフ:2台のヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Op.56
        ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94a
        無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115

ヴァイオリン:大島莉紗
       トーマス・ツェートマイアー

ピアノ:シュテファン・シュトロイッスニク

CD:Quartz(海外盤)

 長年、パリ・オペラ座管のヴァイオリニストを務める大島莉紗。待望のプロコフィエフ・アルバム第2弾は、ヴァイオリンのトーマ・ツェートマイアー、ピアノのシュテファン・シュトロイッスニクとの共演盤。

 ヴァイオリンの大島莉紗は、東京出身。桐朋女子高校音楽科を卒業。1997年より渡英。英国国立音楽大学大学院に留学し、フェリックス・アンドリエフスキー氏、トーマス・ツェートマイアー氏に師事する。同大学院修士課程を過去最高点・首席で卒業。2002年ドイツ・ラインランドファルツフィルハーモニー管弦楽団に入団。2003年、パリ国立オペラ座管弦楽団入団。以来、パリ・オペラ座を拠点に、ヨーロッパ各地で、ソリスト・室内楽奏者として多彩な活動を展開している。第18回「リピツァー賞国際ヴァイオリンコンクール」入賞、第9回「ポスタッチーニ国際ヴァイオリンコンクール」入賞、「ヤマハ・ヨーロッパファウンデーションコンクール」優勝を始め、数々のコンクールに入賞。ブログ「パリ・オペラ座からの便り」(https://lisaoshima.exblog.jp/14466277/)。

 ヴァイオリンのトマス・ツェートマイアー(1961年生まれ)は、オーストリア、ザルツブルク出身。地元ザルツブルク・モーツァルテウム大学に学ぶ。1977年にザルツブルク音楽祭でデビューを果たし、1978年に「モーツァルト国際コンクール」にて優勝。翌年にはウィーン楽友協会音楽ホールにデビューした。その後は国際的な主要なオーケストラや指揮者と共演を重ねている。古典派音楽やロマン派音楽のレパートリーの演奏だけでなく、現代音楽の解釈にも活動の重点を置いている。ソリストとしての活動のほかに、室内楽奏者や指揮者としての活動にも携わるようになった。1994年にはツェートマイアー四重奏団を結成。指揮者としては、シュトゥットガルト室内管弦楽団、フランス国立オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ管弦楽団、アイルランド室内管弦楽団の首席指揮者および、ノーザン・シンフォニアの桂冠指揮者を務めている。

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2025年5月08日

カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲 第5番「運命」/第7番


ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
        交響曲 第7番 イ長調 作品92

指揮:カルロス・クライバー

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1974年3月、4月、1975年11月、1976年1月、ウィーン

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-46027

 このCDは、伝説の巨匠カルロス・クライバーが名門ウィーン・フィルを指揮した、ベートーヴェンの2大人気交響曲の黄金カップリング盤。今も両曲のベスト録音を選ぶ際には真っ先に挙げられる名盤中の名盤。

 指揮のカルロス・クライバー(1930年―2004年)は、ドイツ生まれ(後にオーストリア国籍取得)の名指揮者であり、父は世界的名指揮者として名高かかったエーリッヒ・クライバー(1890年―1956年)。息子のカルロス・クライバーは、そんな偉大な父親の七光りで有名になった指揮者であったわけではなく、毛並みに加え実力も兼ね備えた指揮者であった。アルゼンチンのブエノスアイレルで育ったカルロスは、1954年に指揮者デヴューを果たす。1968年にバイエルン国立歌劇場の指揮者となると、独力で指揮者としての地位を確固としたものにした。1974年にはバイロイト音楽祭にもデビューを果たしている。さらに1987年には、シカゴ交響楽団を指揮し米国へも進出した。その後クライバーは、一般の指揮者がたどるような特定のオーケストラの音楽監督に就任することはなかった。

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2025年5月05日

★ベルトラン・シャマユのラヴェル生誕150年記念CDアルバム


モーリス・ラヴェル

 3羽の美しい極楽鳥( 「3つのシャンソン」より)
 ダフニスの優雅で軽やかな踊り

ホアキン・ニン(1879-1949)

 ラヴェルへのメッセージ(「一連のワルツ」より)

モーリス・ラヴェル

 花嫁の歌(「5つのギリシャ民謡」より)

サルヴァトーレ・シャリーノ(1947- )

 夜の

モーリス・ラヴェル

 ダフニスとクロエからの交響的断章
   夜想曲―間奏曲―戦いの踊り

アレクサンデル・タンスマン(1897-1986)

 前奏曲 第5番( モーリス・ラヴェルへのオマージュ)

モーリス・ラヴェル

 ハバネラ形式のヴォカリーズ

フレデリック・デュリユー(1959- )

 すべての倒れる者たちのために(モーリス・ラヴェルへのオマージュ)

モーリス・ラヴェル

 ラ・ヴァルス

リカルド・ビニェス(1875-1943)

 メヌエット・スペクトラル(モーリス・ラヴェルを偲んで)

ハビエル・モンサルバーチェ(1912-2002)

 モーリス・ラヴェルへの哀歌

ベッツィ・ジョラス(1926- )

 しおり紐(モーリス・ラヴェル讃)

アルテュール・オネゲル(1892-1955)

 ラヴェルへのオマージュ(「3つの小品」より)

モーリス・ラヴェル

 ダフニスとクロエの情景

ピアノ:ベルトラン・シャマユ

CD:ワーナーミュージック 2173.260123

 このCDは、ラヴェル作品に対してお互いに向き合い、ラヴェルに敬意を表した作品を組み合わせた、これまでのアルバムが世界的に高い評価を得ているベルトラン・シャマユによる、ラヴェル生誕150年記念アルバム。

 ベルトラン・シャマユ(1981年生まれ)は、フランス、トゥールーズ出身。ロマン派音楽を中心に、ラヴェルや現代音楽の演奏でも知られる。わずか1ヶ月足らずで楽譜が読めるようになった幼少時のシャマユは、しかしとくに執拗な練習をするということはなく、自作曲を自宅のアップライト・ピアノで試奏するなどして過ごしていた。トゥールーズ音楽院のクロディーヌ・ウィロースに、さらにパリ音楽院のジャン=フランソワ・エッセールに師事し、15歳でパリ音楽院に入学。その後、ロンドンにてマリア・クルチオから個人的な指導を受けたほか、レオン・フライシャー、ドミトリー・バシキーロフからも薫陶を受け、マレイ・ペライアからは最大の影響を受けた。2001年「ロン=ティボー国際コンクール」第4位などの受賞歴を持つ。その後世界各国の主要な管弦楽団との共演、音楽祭への出演、室内楽の演奏などを行うほか、ナイーヴ、ソニー・クラシカル、エラート/ワーナー・クラシックスといったレーベルから多くの録音を発表。ロマン派音楽を中心的なレパートリーとするほか、アンリ・デュティユー、ピエール・ブーレーズ、エサ=ペッカ・サロネンといった現代の作曲家の新作の演奏においても存在感を発揮。2015年には芸術文化勲章「シュヴァリエ」を授与されたほか、クラシック音楽「ヴィクトワール賞」を唯一3度受賞している。

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2025年5月01日

★ベアトリーチェ・ラナのバッハ:ピアノ協奏曲集(第1番〜第3番/第5番)


バッハ:ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052
    ピアノ協奏曲第2番ホ長調BWV1053
    ピアノ協奏曲第3番ニ長調BWV1054
    ピアノ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056

ピアノ:ベアトリーチェ・ラナ

管弦楽:アムステルダム・シンフォニエッタ

      (コンサートマスター:キャンディーダ・トンプソン)

CD:ワーナーミュージック WPCS-13875

 このCDは、世界的に高く評価されるピアニスト、ベアトリーチェ・ラナの最新アルバムで、J.S.バッハの鍵盤協奏曲のBWV 1052、1053、1054、1056を収録。アムステルダム・シンフォニエッタのコンサートマスターを務めるキャンディーダ・トンプソンが共演し、2022年4月に10公演のツアー後に録音されたもの。既発CDのバッハ:ゴルトベルク変奏曲」に続くバッハの名協奏曲集。

 ピアノのベアトリーチェ・ラナ(1993年生まれ)はイタリア、コペルティーノ出身。4歳でピアノの勉強を始め、 9歳でバッハのピアノ協奏曲ヘ短調を演奏してオーケストラ・デビューを果たす。 モノポリのニーノ・ロータ音楽院でベネデット・ルポに、ドイツのハノーバーにあるハノーバー音楽演劇団のハノーバー音楽演劇でアリエ・ヴァルディに師事。2011年「モントリオール国際ピアノコンクール」優勝および特別審査員賞受賞。2013年「ヴァンクリバーン国際ピアノコンクール」銀賞受賞。2018年、バッハのゴルトベルク変奏曲の録音で「年間最優秀女性アーティスト」部門のクラシックブリットアワードにノミネートされた。現在、ワーナークラシックの専属レコーディングアーティスト。

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2025年4月28日

★元イ・ムジチ合奏団コンサート・マスター フェデリコ・アゴスティーニのバッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ BWV 1001~1003


バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ BWV 1001~1003

ヴァイオリン:フェデリコ・アゴスティーニ

CD:マイスター・ミュージック MM-4540

 ヴァイオリンのフェデリコ・アゴスティーニ(1959年生まれ)は、イタリア、トリエステ出身。故郷のトリエステ音楽院でヴァイオリンを学び、その後ヴェネツィアでヴァイオリンを学び、さらにその後、シエナのアカデミア・キジアーナでヴァイオリンを学ぶ。サルヴァトーレ・アッカルドとフランコ・グリは彼の教師のであった。16歳でソリストとしてデビューし、故カルロ・ゼッキの指揮でモーツァルトを演奏。以来、リサイタリスト、オーケストラのソリスト、イタリア・アンサンブル「イ・ムジチ」のコンサートマスターとして、世界中で演奏活動を行っている。ヨーロッパ、アメリカ、日本のさまざまな国際音楽祭に出演し、ブルーノ・ジュランナ、ハイメ・ラレド、ジョセフ・シルヴァースタイン、ヤーノシュ・シュタルカーなどの多くの著名なアーティストや、アメリカ、エマーソン、ファインアーツ、東京、グァルネリの各カルテットのメンバーと室内楽を演奏してきた。 ヴァイオリニストの川崎洋介氏(現オタワ国立芸術センター管弦楽団コンサートマスター)、ジェームズ・クワイツ氏(元アカデミカ弦楽四重奏団ヴィオラ奏者)、原田貞夫氏(元チェロ奏者で東京弦楽四重奏団創設者)とともに、フェデリコ・アゴスティーニ氏とともにダミーチ弦楽四重奏団を設立し、2004年から活動を開始した。2002年から2012年までブルーミントンのインディアナ大学ジェイコブス音楽院で教鞭をとり、2012年、ニューヨーク州ロチェスターのイーストマン音楽院でヴァイオリン科の教授に任命された。愛知県立芸術大学、及び洗足学園音楽大学の客員教授を務める。現在はアメリカに在住。

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2025年4月24日

★ヨーヨー・マとアンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団のショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番/第2番


ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 作品107
          チェロ協奏曲 第2番 ト長調 作品126

チェロ:ヨーヨー・マ

指揮:アンドリス・ネルソンス

管弦楽:ボストン交響楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45121

 このCDは、アンドリス・ネルソンスとボストン交響楽団が10年にわたり取り組んできたショスタコーヴィチ・プロジェクトの一環であり、2025年、ショスタコーヴィチの没後50周年を記念して、2つのチェロ協奏曲を新たに収録。ソリストには、現代を代表するチェリスト、ヨーヨー・マを迎えてた。

 チェロのヨーヨー・マ(1955年生まれ)は、フランス、パリ出身の中国系アメリカ人。古典派から現代音楽までの幅広いレパートリーを持ち、デビュー当時、「テクニックは世界最高」といわれた。父は、中国寧波生まれでオーケストラ指揮者・作曲家。母は、香港生まれで南京国立中央大学出身の声楽家。ヨーヨー・マの両親は中国を離れパリに渡りその後、彼が7歳の時にニューヨークに移り住んだ。5歳にしてすでに観衆を前に演奏を行い、7歳の時にはジョン・F・ケネディの前で演奏、また、8歳でレナード・バーンスタインが行ったコンサートでアメリカのテレビに出演した。1976年ハーバード大学を卒業、人類学の学位を取得。1982年に、バッハの無伴奏チェロ組曲を録音する。1994年から1997年にかけて同曲の再録音を行う。室内楽にも熱心であり、ジュリアード音楽院時代から親密にしていたピアニストであるエマニュエル・アックスなどと共演。1991年に、ハーバード大学から名誉博士号を授与される。2000年、テレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」に本人役で出演。「グラミー賞」および「エミー賞」受賞。2010年「大統領自由勲章」が授与された。

 指揮のアンドリス・ネルソンス(1978年生れ)は、ラトビア、リガ出身。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者を務め、マリス・ヤンソンス(1943年―2019年)などより指揮を学ぶ。2003年ラトビア国立歌劇場首席指揮者、2006年北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2006年北⻄ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2008年バーミンガム市交響楽団首席指揮者・音楽監督を歴任。そして2014年ボストン交響楽団音楽監督に就任し一躍世界の注目を集める。2018年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターに就任。ボストン響とはショスタコーヴィチの交響曲全曲および歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を録音しており、このツィクルスは「最優秀オーケストラパフォーマンス賞」、「最優秀アルバム技術賞」、クラシック部門を含む4つの「グラミー賞」に輝いている。また、ゲヴァントハウス管とは好評のブルックナー交響曲ツィクルスを継続。2019年にはベートーヴェン生誕250周年を記念したウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲全曲録音をリリース。

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