クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2025年11月13日

2025年11月13日

★藤倉 大の2025年作品集「ルミナス」


藤倉 大:ルミナス~ティンパニのための
      ジョゼフ・ペレイラ(ティンパニ)

     ジャック~ハープシコードのための
      染田真実子(ハープシコード)

     ウェイファインダー…ヴィオラ協奏曲~管弦楽版
      レイレフア・ランツィロッティ(ヴィオラ)
      松井慶太(指揮)名古屋フィルハーモニー交響楽団

     トロンボーン協奏曲(ヴァスト・オーシャンII)
      中川英二郎(トロンボーン)秋山和慶(指揮)広島交響楽団

     シークレット・リーヴス~ファゴットのための
      中ガワヒデ鷹(ファゴット)

     もみじ~尺八と箏のための
      藤原道山(尺八)LEO(筝)

     ビーイング・アズ・ワン~ソプラノ、バスクラリネット、チェロのための
      アンバー・エヴァンス(ソプラノ)
      タイラー・ニーダーマイヤー(バスクラリネット)
      ジョーダン・バートウ(チェロ)

     ドランクン・マスター~ベックメッサー・ハープのための
      松村衣里(ベックメッサー・ハープ)

     世界に向けた私の手紙~ソプラノとアンサンブルのための
      小林沙羅(ソプラノ)佐藤紀夫(指揮)アンサンブル・ノマド

     リビングルームのメタモルフォーシス~7人の演奏者による音楽劇
           (チェルフィッチュと藤倉大によるコラボレーション)
      アンサンブル・ノマド 川崎麻里子、矢澤誠(ヴォイス)
      岡田利規(テキスト)

作曲: 藤倉 大

演奏者: ジョセフ・ペレイラ(ティンパニ)
     チェンバロ: 染田真実子
     ヴィオラ: レイレフア・ランツィロッティ
     指揮: 松井慶太 、 秋山和慶
     管弦楽: 名古屋フィルハーモニー交響楽団 、 広島交響楽団
     トロンボーン: 中川英二郎

CD:ソニー・ミュージック SICX-10025~6(2枚組)

 このCDは、『マナヤチャナ』(2014)、『世界にあてた私の手紙』(2016)、『チャンス・モンスーン』(2017)、『ダイヤモンド・ダスト』(2018)、『ざわざわ』(2019/2019年度レコード・アカデミー賞現代曲部門賞受賞作品)、『タートル・トーテム』(2020)、『グローリアス・クラウズ』(2021)、『アクエリアス』(2022)、『ウェイファインダー』(2023)、『ウェイヴァリング・ワールド』(2024)と、毎年1作の快調ペースでリリースを続けてきたロンドン在住の作曲家・藤倉 大の2025年作品集「ルミナス」。

 作曲の藤倉 大(1977年生まれ)は、大阪府出身。小学2年生だった7、8歳の頃から作曲を開始。中学1年生の夏休みに、単身でイギリスへ語学留学。13歳で「僕は作曲家になる」と宣言。15歳になった中学3年生の夏休みに、ロンドン北西部ハーロウ区とオックスフォードの語学サマースクールに行き、イギリスの高校を受験し、2つの高校に奨学金付きで合格。後に進学する、イギリスの寄宿学校であるドーバー・カレッジでは、自作の曲とベートーヴェンのソナタを弾いての合格であった。1993年摂津市立第三中学校を卒業し、15歳で単身イギリスに渡る。イギリスでも成績が良かったため、ドーバー・カレッジでは校長に直談判して、1年飛び級させてもらった。ドーバー・カレッジ卒業後、トリニティ・カレッジ・オブ・ミュージックでダリル・ランズウィックに師事。大学3年生くらいの頃には、藤倉の名前をBBCなどのオーケストラがよく目にするようになった影響で、演奏された藤倉の曲がラジオで放送されるようになった。イギリスのハダースフィールド国際現代音楽祭でオランダのオルケスト・デル・ヴォルハーディングによって作品が初演され、後にロンドン・シンフォニエッタによりロンドン初演される。2000年9月、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック大学院の修士課程にピー・アール・エス奨学生として入学し、エドウィン・ロックスバラに師事。活動の場は、イギリスからヨーロッパ大陸や世界へと広がる。2005年28歳のときルツェルン音楽祭でピエール・ブーレーズ指揮により「ストリーム・ステート」が演奏された。2009年3月以降は、イギリスのロンドンに在住し活動している。1998年「カジミェシュ・セロツキ国際作曲コンクール」史上最年少第1位および最年少出場者特別賞(ポーランド)、「ハダースフィールド国際作曲コンクール」優勝(イギリス)、2017年「ヴェネツィア・ビエンナーレ 音楽部門銀獅子賞」(イタリア)、2019年「芸術選奨文部科学大臣新人賞」音楽部門、「レコード・アカデミー賞 現代曲部門、2020年第43回「日本アカデミー賞音楽賞」優秀賞、「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」、2023年「尾高賞」など受賞多数。

コメント/トラックバック投稿 »