2012年1月31日
★今注目のコロラトゥーラ・ソプラノ ディアナ・ダムラウが歌うリスト歌曲集
リスト:歌曲集
漁師の娘
ラインの美しき流れのほとり
ローレライ
三人のジプシー
昔テューレに王がいた
汝マーリングの鐘
山々に憩いあり
汝天上にある者
3つのペトラルカのソネットー平和は見いだせず
3つのペトラルカのソネットーその日までいつくしみくださる
3つのペトラルカのソネットー地上の天使のような姿
喜びに満ち、悲しみに満ち (バージョン1)
私の歌は毒されている
喜びに満ち、悲しみに満ち (バージョン2)
風はそよぐ
もの静かなすいれん
あなたはそよ風のように柔らかく
なんとも驚き入ったことだ
おお、愛しうる限り愛せ
ソプラノ:ディアナ・ダムラウ
ピアノ:ヘルムート・ドイチュ
CD:EMIミュージック・ジャパン TOCE-90216(国内盤はHQCD仕様)
コロラトゥーラ・ソプラノのディアナ・ダムラウは、1971年ドイツのギュンツブルグ生まれ。ヴュルツブルク音楽大学で学ぶ。モーツァルトのオペラ「魔笛」の難パート「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」を得意とする。このパートを綺麗に歌い上げることができる歌手は現在世界に20人ほどしかいないと言われる。2002年にザルツブルク音楽祭に「夜の女王」役でデビュー。2004年にはスカラ座の新装オープン公演にてサリエリの「見出されたヨーロッパ」のタイトル・ロールを、リッカルド・ムーティ指揮のもと歌う。2007年10月には再度スカラ座に登場、リサイタルでサリエリ、ヴェルディそしてリヒャルト・シュトラウスの歌曲を披露した。ピアノで知られるリストだが、45年にわたり約70曲もの歌曲を作曲した。このアルバムには、ゲーテ、ハイネ、ペトラルカなどの大文豪の詩に曲をつけた、繊細で魅惑的な歌の世界が収録されている。
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2012年1月27日
★ピアノ伴奏による島根 恵のモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番/第4番/第5番(トルコ風)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番/第4番/第5番(トルコ風)
ヴァイオリン:島根 恵(使用楽器:Marcello Ive Guarneri del Gesu model 2003)
ピアノ:碓井俊樹
録音:2011年6月20日-22日、稲城市立プラザ
CD:コジマ録音 ALCD-9111
ヴァイオリン・作曲家の島根 恵は、東京藝術大学器楽科を卒業後、桐朋音楽大学研究生を修了。1981年第8回ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールに入賞。1987年第2回日本モーツァルト音楽コンクール・ヴァイオリン部門優勝。現在、教育活動にも力を入れている。また、これまで世界的に音源の少ない曲をCDに収録して、ヴァイオリンの学習者やリスナーにとって新たな美の世界を拓く活動に力を入れているが、このほどピアノ伴奏によるモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番/第4番/第5番(トルコ風)をリリースした。
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2012年1月24日
★クラウディオ・アバドのモーツァルト:協奏交響曲&フルートとハープのための協奏曲
モーツァルト:オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンと管弦楽のための協奏交響曲
フルートとハープのための協奏曲
指揮:クラウディオ・アバド
管弦楽団:モーツァルト管弦楽団
演奏:ルーカス・マシアス・ナヴァッロ(オーボエ)、アレッサンドロ・カルボナーレ(クラリネット)、ギヨーム・サンタナ(ファゴット)、アレッシオ・アレグリーニ(ホルン) ジャック・ズーン(フルート)、レティツィア・ベルモンド(ハープ)
録音:2008年5-6月、ボローニャ
CD:ユニバーサル ミュージック(ドイツ・グラモフォン)UCCG-1558 (日本盤のみSHM-CD)
アバド&モーツァルト管弦楽団によるモーツァルト管楽器のための協奏曲シリーズの第2弾。今回は協奏交響曲とフルートとハープのための協奏曲。指揮のクラウディオ・アバド(1933年生まれ)は、これまでウィーン国立歌劇場音楽監督、ベルリン・フィル芸術監督などを務めた。現在は、自身が組織した若手中心のオーケストラであるマーラー室内管弦楽団、モーツァルト管弦楽団なと活動することが多いという。今回、そのアバドが現代を代表する名手を揃えて、モーツァルトの協奏曲を録音した。
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2012年1月23日
★黒沼ユリ子の愛弟子 アドリアン・ユストゥスのライヴ盤登場
シェリング:古典的前奏曲(ヴァイオリンとピアノのための)
イザイ:ソナタ第2番(無伴奏ヴァイオリンのための)
ポンセ:ソナタ・ブレーヴェ(ヴァイオリンとピアノのための)
パガニーニ:カプリス集 作品1(無伴奏ヴァイオリンのための)より21番、6番、17番
パガニーニ:ラ・カンパネラ(オリジナル版)
ポンセ:小さな星(エストレジータ)
サラサーテ:サパテアード
ドヴォルジャーク(クライスラー編):スラブ舞曲第2番
ヴァイオリン:アドリアン・ユストゥス
ピアノ:ラファエル・ゲーラ
CD:オフィス・アミーチ AJ1001(CD+DVD)
ヴァイオリンのアドリアン・ユストゥスは、メキシコ・シティー生まれ。11歳より「アカデミア・ユリコ・クロヌマ」で黒沼ユリ子に師事。ロチェスター大学で学んだ後、ズッカーマンの下で研鑽を積む。第1回国際ヘンリック・シェリング・コンクールで優勝するなど多くの国際的コンクールで受賞している。師の黒沼ユリ子はアドリアン・ユストゥスについて「私はアドリアンを“歌うヴァイオリスト”と呼びたい。彼にとっての音楽とは歌そのものであり、どんなに超絶技巧なパッセージを弾いても、そこには必ず彼の歌う心同席しているからだ。・・・今や彼は私にとって二人目の息子以上の存在であり、メキシコが誇る宝物のひとつでもある」と高く評している。そのアドリアン・ユストゥスの2011年1月、聴衆を魅了した紀尾井ホールでの演奏会のライヴ盤が、多くの要望に応えついに登場。 当日の同時収録のLive DVDが付いている。
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2012年1月19日
★フォーレ四重奏団のメンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第2番/第3番
メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第2番/第3番
弦楽四重奏:フォーレ四重奏団
エリカ・ゲルトゼッツァー(ヴァイオリン)、サーシャ・フレンブリング(ヴィオラ)、コンスタンティン・ハイドリヒ(チェロ)、ディルク・モメルツ(ピアノ)
録音:2009年7月、ベルリン、テルデックス・スタジオ
CD:ユニバーサル ミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1559
メンデルスゾーンが、1823年(第2番)、1825年(第3番)に作曲した2曲のピアノ四重奏曲は、とても10代半ばの少年による作品とは思えない輝きを放っている。フォーレ四重奏団は、アルゲリッチに「フォーレ・カルテットを聞いたら、誰でも、もう一度聞きたくなる」と言わしめた常設のピアノ・カルテット。ピアノ四重奏の魅力を、従来とは違う次元で伝えてくれる。
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2012年1月17日
★2012年「ニューイヤーコンサート」指揮者マリス・ヤンソンスのマーラー:交響曲 第3番
マーラー:交響曲 第3番(カール・ハインツ・フュッスル校訂版)
指揮: マリス・ヤンソンス
管弦楽: ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
独唱:ベルナルダ・フィンク (メゾソプラノ)
合唱:オランダ放送女声合唱団、ブレダ・サクラメント児童合唱団、ラインモンド児童合唱団
録音:2010年2月、アムステルダム・コンセルトヘボウ (ライヴ録音)
CD:キング・インターナショナル(RCO-10004) KKC-5172~3(SACDハイブリッド盤)
指揮のマリス・ヤンソンス(1943年生まれ)は、ラトビア出身の指揮者。父は、レニングラード・フィルの指揮者を務めたアルヴィド・ヤンソンス。レニングラード音楽院およびウィーン国立音楽アカデミーに学ぶ。2003年からバイエルン放送交響楽団音楽監督、2004年からロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団首席指揮者を務めている。2006年に続き2度目の登場となる2012年の「ニューイヤーコンサート」指揮者を務めた。このCDは、2010年2月、アムステルダム・コンセルトヘボウ でのライヴ録音。独唱はヤーコプスの古楽オペラの主役で有名なベルナルダ・フィンク。ノン・ヴィブラートの透明な声質で説得力がある。アムステルダム・コンセルトヘボウの豊かな響きを余すところなく堪能できる。
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2012年1月16日
★カルロ・マリア・ジュリーニ指揮のロッシーニの「セビリアの理髪師」(1960年のライヴ録音盤)
ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」全曲
独唱:フィガロ=ローランド・パネライ(バリトン)/ロジーナ=テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)/アルマヴィーヴァ伯爵=ルイージ・アルヴァ(テノール)/バルトロ=フェルナンド・コレナ(バリトン)/ドン・バジーリオ=イーヴォ・ヴィンコ(バス)/フィオレッロ=ロナルド・ルイス(バス)/ベルタ=ジョセフィーヌ・ヴィージー(メゾ・ソプラノ)
合唱:コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
合唱指揮:ダグラス・ロビンソン
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
管弦楽: コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
録音:1960年5月21日、ロンドンロイヤル・オペラ・ハウス(ライヴ録音/MONO)
CD: ICA CLASSICS NJ‐ICAC5026(2CD)
カルロ・マリア・ジュリーニ(1914年-2005年)指揮のロッシーニの「セビリアの理髪師」は、1954年,1956年,1962年,1965年の4種類の音源が知られているが、このコヴェントガーデンにおける1960年の演奏は初出となるもの。この演奏は、当時24歳、デビューして間もないテレサ・ベルガンサと、アルマヴィーヴァ伯爵を得意役としていたルイージ・アルヴァの2人をフィーチャーしたライヴ録音盤。ジュリーニが指揮したオペラの中でも貴重な記録。
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2012年1月13日
★巨匠ザンデルリング追悼ライヴ録音盤
モーツァルト:交響曲第39番
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
指揮:クルト・ザンデルリング
管弦楽:ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:1991年12月2日、シャウシュピールハウス、ベルリン(現コンツェルトハウス),ライヴ録音
CD:東武ランドシステム SSS0101 2
クルト・ザンデルリング(1912年―2011年)は、旧東独の名指揮者で、1965年のザルツブルク音楽祭でのデビュー以後、西側でも活躍した。今回のCDは、モーツァルトの第39番(初出レパートリー)と巨匠の愛奏曲とも言えるベートーヴェンの「田園」のライヴ録音盤。「田園」は1997年にも再度取上げている。ベルリン・ドイツ響とは、ほぼ毎年客演し良好な関係であった。
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2012年1月10日
★漆原啓子&練木繁夫によるベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ全集、ついに完成
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
ヴァイオリン・ソナタ第10番
ヴァイオリン:漆原啓子
ピアノ:練木繁夫
録音:2011年5月24日~27日、笠懸野文化ホールPALL
CD:日本アコースティックレコーズ NARD-5024
ヴァイオリンの漆原啓子は、1981年にヴィエニャフスキー国際コンクールで最年少で優勝して以来、わが国のトップ奏者として活動してきた。デビュー30周年を迎えた2011年、2009年から取り組むベートーヴェンのヴァイオリンソナタの録音を、今回のソナタ第9番「クロイツェル」と第10番の発売でついに完成させた。ピアノは2008年からデュオを組んでいる練木繁夫で、気心が知れた2人の演奏は、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全曲録音に新たな1ページを加えることになろう。
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2012年1月09日
★ティーレマン&ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲全集(ライヴ録音盤)
ベートーヴェン:交響曲全集(第1番~第9番)
指揮:クリスティアン・ティーレマン
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD:ソニー・ミュージック・ジャパン S-SICC20140~46 6CD+1DVD(完全生産限定盤)
同アルバムは、2008年12月から2010年4月まで4回に分けて開催されたティーレマン&ウィーン・フィルによるベートーヴェン・チクルスの模様を完全収録したもの。両者は、現在ヨーロッパで最も注目を集める指揮者と名門オケという新鮮な組み合わせで高い評価を得ており、地元ウィーンのみならずパリとベルリンでも演奏されて絶賛された。2002年のラトル盤以来、ウィーン・フィルにとっては6組目の全集となる。ティーレマンは、ヴァイオリン両翼型の正統的なオーケストラ配置を採用、楽譜も旧来のブライトコプフ版を使用することで、まさに時代の趨勢に逆行し、この名門オーケストラを現代に鮮烈によみがえらせた。
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