クラシック音楽 新譜CD情報


2025年6月12日

★工藤重典のJ.S. バッハ:フルート・ソナタ集

J.S. バッハ:フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030
       フルート・ソナタ ハ長調 BWV1033
       フルート・ソナタ ホ短調 BWV1034
       フルート・ソナタ ホ長調 BWV1035

フルート:工藤重典

チェンバロ:リチャード・シーゲル

CD:マイスターミュージック MM-4541

 ジャン=ピエール・ランパル(1922年―2000年)の衣鉢を継ぐフルーティストとして世界で高く評価される工藤重典が、朋友リチャード・シーゲルと共に32年振りにバッハ:フルート・ソナタ集をレコーディング。

 フルートの工藤重典(1954年生まれ)は、1979年にパリ国立高等音楽院を一等賞で卒業。恩師ジャン=ピエール・ランパル(1922年―2000年)に認められ世界各地で演奏活動を行う。1979年フランス国立リール管弦楽団に入団し、首席フルート奏者となる。1979年パリ音楽院修了。1987年にリール管弦楽団を退団後、活動の比重をソロへ移すと共に、パリ・エコール・ノルマル音楽院教授就任。1978年第2回「パリ国際フルートコンクール」第1位、「フランス独奏家協議会賞」、1980年第1回「ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール」第1位、「フランス共和国大統領賞」。シャンゼリゼ劇場、サル・プレイエル、ウィーン楽友協会、ミラノ・スカラ座、サントリーホールなど世界の百数十都市でソリストとして演奏してきた。1992年よりサイトウキネン・オーケストラと水戸室内管弦楽団で首席奏者、オーケストラ・アンサンブル金沢で特任首席奏者を歴任。東京音楽大学教授、昭和音楽大学客員教授として後進の指導にもあたっている。文化庁芸術祭賞、京都芸術祭賞、村松賞、仏オベルネ名誉市民賞などの受賞の他、2024年イタリアフルート協会より生涯功労賞を受賞した。

 チェンバロのリチャード・シーゲル(1949年生まれ)は、アメリカ、ミネアポリス出身。ミネソタ大学卒業後、1971年にパリ国立高等音楽院に留学し、1975年にチェンバロ科、1976年に室内楽科をそれぞれ一等賞で卒業。1977年「パリ国際チェンバロ・コンクール」通奏低音部門で一等賞を受賞。 以来、ソリストやオーケストラとの共演など国際的なキャリア積み、ヨーロッパ、日本、アメリカなどでフランス室内合奏団、水戸室内管弦楽団、パイヤール室内管弦楽団と共に多くのコンサートを開催。多くの著名なソリストの伴奏を行い34枚以上のCDを録音。ソリストとして多数の著名アンサンブルと協奏曲を演奏、また多くの現代作品の演奏、初演を行う。40年以上にわたり、パリ国立音楽院、サン・モールとショワジー・ル・ロワの地方音楽院で後進の指導に当たる。2002年「フランス財団賞」受賞。

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