2020年7月09日
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲より
第7番 「ラズモフスキー 第1番 Op.59の1(サン=サーンス編曲)~ 第2楽章
第6番 Op.18の6(サン=サーンス編曲) ~ 第2楽章
第8番 「ラズモフスキー第2番 」Op.59の2(バラキレフ編曲) ~ 第3楽章
第13番 Op.130(バラキレフ編曲) ~ 第5楽章
第16番 Op.135(ムソルグスキー編曲) ~ 第2楽章
第16番 Op.135(ムソルグスキー編曲) ~ 第3楽章
モーツァルト (ベートーヴェン編曲): クラリネット五重奏曲 K.581 ~ 第4楽章
ピアノ: 児玉麻里
録音: 2019年10月、オランダ、ヒルフェルムス、MCOスタジオ1
CD:キングインターナショナル KKC-6152
ピアノの児玉麻里(1967年生れ)は、大阪府出身。6歳の時に家族とともに渡欧。14歳の時にパリ音楽院に入学。同音楽院修了後、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共演で本格的な演奏活動を開始。ピアニストの児玉桃は妹、夫は指揮者のケント・ナガノ。
児玉麻里は、これまでベートーヴェンのピアノ・ソナタとピアノ協奏曲全曲を録音し高い評価を受けてきた。今回のCDは、その補巻ともいうべきものであり、サン=サーンス、バラキレフ、ムソルグスキーの編曲によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲のピアノ版。原曲をただピアノに置き換えるのではなく、それぞれのピアニズムを反映させつつ完全なピアノ曲にしていることが聴きどころ。特に、ムソルグスキー編曲による第16番は、楽譜が極めて入手困難なため、ムソルグスキー研究家の間でも伝説となっていた。それがついに音になった。