2021年6月17日
①ジャック・イベール: 「物語 」
金の亀を引く女
小さな白いロバ
年老いた乞食
「おてんば娘」
悲しみの家で
廃墟の宮殿
テーブルの下で
水晶の籠
清水を売る女
女王バルキスの行列
②フローラン・シュミット: 「小さな眠りの精の一週間 (またはヤルマーの夢)」 Op.58
ハツカネズミの婚礼
疲れたコウノトリ
眠りの精の馬
お人形ベルタの結婚式
不揃いな文字のロンド
絵の中の散歩道
中国の傘
③ダリウス・ミヨー:「 ボヴァリー夫人のアルバム」
~映画「ボヴァリー夫人」(1934年、ジャン・ルノワール監督)の音楽~
エマ
牧歌
悲しみ
歌
空想
二人乗り馬車
ロマンス戯れ
肉筆
聖フーベルトゥス、狩人の守護聖人
ため息
森で
散歩
思い
喪失感
舟歌
最後のページ
朗読: 青柳いづみこ
原作: ギュスターヴ・フローベール
脚色: マドレーヌ・ミヨー
翻訳: 高橋悠治
ピアノ独奏・連弾:青柳いづみこ
高橋悠治
CD:コジマ録音 ALCD-7261
ピアノの青柳いづみこは、東京都出身。東京芸術大学音楽学部卒業後、フランスに留学し、国立マルセイユ音楽院首席卒業。1980年に帰国し、東京で初めてのリサイタルを開く。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」によって音楽学博士。1990年「文化庁芸術祭賞」受賞。1999年「翼のはえた指」で吉田秀和賞受賞、2001年「青柳瑞穂の生涯」で日本エッセイストクラブ賞受賞。2009年「六本指のゴルトベルグ」で講談社エッセイ賞受賞。日本ショパン協会理事、日本演奏連盟理事、日本ピアノ教育連盟評議員。大阪音楽大学名誉教授、神戸女学院大学講師。
ピアノの高橋悠治(1938年生まれ)は、東京都出身。1962年フォード財団助成を得てドイツのベルリンに留学、ヤニス・クセナキスに師事。1966年ロックフェラーⅢ世財団の奨学金を得てニューヨークに渡り、コンピュータによる作曲を研究する一方、欧米各地で演奏活動を行う。1972年帰国。1973年には一柳慧、柴田南雄、武満徹、林光、松平頼暁、湯浅譲二とともにグループ「トランソニック」を組織、1976年まで季刊誌の編集などの活動を行う。1976年から画家の富山妙子とスライドで絵と音楽による物語作品を製作。1978年にはタイの抵抗歌を日本に紹介するために水牛楽団を組織、アジアの歌を演奏する活動を行う。1999年演奏集団「糸」を結成。著作に「たたかう音楽」「きっかけの音楽」など。