クラシック音楽 新譜CD情報


2022年5月23日

★全盛期のカール・ベームがベルリン・フィルを指揮した”ザルツブルク音楽祭”のライヴ録音盤<国内初出>

<CD1>

モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
マーラー:亡き子をしのぶ歌*

<CD2>

R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』

指揮:カール・ベーム

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

コンサートマスター:ミシェル・シュヴァルベ

バリトン:ディートリヒ=フィッシャー・ディースカウ

録音:1962年8月19日、オーストリア、ザルツブルク、祝祭大劇場”ザルツブルク音楽祭”のライヴ録音(モノラル)

CD:キングインターナショナル KKC-6479~80(2枚組)

 全盛期のカール・ベームが1962年のザルツブルク音楽祭で、モーツァルト、マーラー、R.シュトラウスを振った伝説のライヴ録音盤。この頃ベームはベルリン・フィル(BPO)と40番は61~2年、「亡き子」は63年、「ツァラ」は58年にドイツ・グラモフォン(DGG)に録音しているが、この録音は、ライヴにみせる一夜のドキュメント盤。

 指揮のカール・ベーム(1894年―1981年)は、オーストリア・グラーツ出身。グラーツ大学で法律を学んだというから当初から音楽家を目指していたわけではなかったようだ。個人的レッスンで音楽を学び、1917年にグラーツ市立歌劇場で指揮者デビューを飾る。1921年からはバイエルン国立歌劇場の指揮者に転任。この頃、ベームは巨匠ワルターからモーツァルトを伝授され、以後、モーツァルトの権威者としての道を歩むことになる。1927年ダルムシュタット市立歌劇場音楽監督、1931年ハンブルク国立歌劇場音楽監督、1934年ドレスデン国立歌劇場総監督に就任。そして、1943年にはウィーン国立歌劇場総監督に就任した。第二次世界大戦後の1962年には、バイロイト音楽祭にも登場。さらに1967年、ウィーン・フィル創立125周年を記念し、特にベームのために創設された「名誉指揮者」の称号を授けられており、当時、カール・ベームは、文字通り世界の頂点を極めた大指揮者だった。初来日したは1963年。その後、1975年、1977年、1980年にも来日したが、2007年が最後に来日公演となった。作品の内容を掘り下げた、その重厚な指揮ぶりは、当時の日本のファンの心を魅了した。

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