クラシック音楽 新譜CD情報


2022年10月10日

★伝説のピアニスト アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの ”ラヴェル、ラフマニノフ、ハイドン:ピアノ協奏曲集”

<DISC1>
1. ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
2. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40

<DISC2>
3. ハイドン:ピアノ協奏曲 第11番 ニ長調
4. ハイドン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調

ピアノ:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ

指揮:エットーレ・グラチス (1,2)
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団 (1,2)

指揮:エドモン・ド・シュトウツ(3,4)
管弦楽:チューリッヒ室内管弦楽団 (3,4)

録音:1957年3月7、8、10日 Abbey Road Studio, London (1,2)
   1975年1月22~24日 Church of St. Johann, Thun, Switzerland (3,4)

CD:タワーレコード TDSA215(2枚組)

 このCDは、ミケランンジェリの愛奏曲であるラヴェルのピアノ協奏曲と由来あるラフマニノフの同第4番という永遠の名盤に加え、1975年に収録された知られざる名曲、ハイドンのピアノ協奏曲2曲をSACDハイブリッドで復刻。オリジナルの2Chのアナログ・マスターテープから、192kHz/24bitでデジタル化を行ったフラットマスターを使用し最新機能でマスタリングを行っている。

 ピアノのアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920年―1995年)は、イタリア出身。10歳でミラノ音楽院に入学。1938年、18歳で国際イザイ音楽祭に参加。翌1939年「ジュネーヴ国際音楽コンクール」で優勝し、審査員長のアルフレッド・コルトーから”リストの再来”と賞賛された。第二次世界大戦中はファシズムに対するレジスタンス運動で活躍。戦後間もなくして楽壇に復帰。世界中でコンサートを開き、その圧倒的なテクニックと比類のない美しいピアノの音色で瞬く間に名声を確立した。また、「ミケランジェリ国際ピアノマスタークラス」を母開催し、多くの弟子を育成したことでも知られる。非常に強い完璧主義からコンサートのキャンセルを頻発するいわゆる”キャンセル魔”としても有名になり、次第に年間に演奏会が10回に満たないという例も珍しくなくなっていった。しかし、その貴重な演奏会が逆に評判を呼び、一層ミケランジェリというピアニストを伝説に押し上げて行った。初来日は1965年で、日本の音楽界に衝撃を与える。以降も数度来日している。生涯最後の演奏会は、1993年5月7日、ハンブルクにおいて行われた。

TrackBack URL :

コメント記入欄

*