クラシック音楽 新譜CD情報


2023年10月23日

★クリスティアン・テツラフ &ターニャ・テツラフによるブラームス:二重協奏曲/ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲/ドヴォルザーク:森の静けさ

ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op. 102
ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番 イ短調
ドヴォルザーク:森の静けさ Op. 68 No. 5

ヴァイオリン:クリスティアン・テツラフ

チェロ:ターニャ・テツラフ

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

管弦楽:ベルリン・ドイツ交響楽団

CD:Ondine NYCX-10424

 このCDアルバムは、ピアニストであったラルス・フォークト(1970-2022)と共演を重ねてきたクリスティアン・テツラフとターニャ・テツラフが、フォークトとの友情を記念すべく企画したもの。フォークトが敬愛していたブラームスと、彼を取り巻く友情をヒントに組まれたプログラム。

 ラルス・フォークト(1970年―2022年)は、ピアニスト、指揮者。ブラームスの解釈で注目され、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする主要なオーケストラと共演。パリ室内管弦楽団の音楽監督を務め、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアの音楽監督も務めた。1998年からは室内楽フェスティヴァル「シュパヌンゲン」を主宰した。

 ヴァイオリンのクリスチャン・テツラフ(1966年生まれ)は、ドイツ、ハンブルク出身。リューベック音楽院とシンシナティ音楽院学ぶ。バッハ、ベートーヴェン、ブラームスといった古典/ロマン派のレパートリーと、ベルク、リゲティ、シェーンベルク、ショスタコーヴィチといった20世紀音楽の両方を得意としている。ドホナーニ、チェリビダッケ、ギーレンといった指揮者にこぞってその才能を認められた。室内楽の分野では、ピアニストのレイフ・オヴェ・アンスネスおよびラルス・フォークトと長期にわたってコンサート、録音の双方で共演を繰り広げている。最近では、妹でチェリストのターニャ・テツラフらと弦楽四重奏団を組んでいる。毎年、ラルス・フォークトが主宰している「シュパニュンゲン」ハイムバッハ室内楽音楽祭の主要メンバーとして出演。

 チェロのターニャ・テツラフ(1973年生まれ)は、ドイツ、ハンブルク出身。兄はヴァイオリニストのクリスティアン・テツラフ。1994年「ARDミュンヘン国際音楽コンクール」チェロ部門で優勝。ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団のソロチェリストを務める。ピアニストのラルス・フォークトやグニラ・シュッスマン、ラウマ・スクリデ、レイフ・オヴェ・アンスネス、アレクサンダー・ロンクヴィッヒ、ヴァイオリニストのアンティエ・ヴァイトハース、バイバ・スクリデらと定期的に共演している。

 指揮のパーヴォ・ヤルヴィ(1962年生まれ)は、エストニア出身(現在の国籍はアメリカ合衆国)。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインなどに学ぶ。2001年にシンシナティ交響楽団首席指揮者に就任。1995年の初来日以来、日本での演奏回数も多い。hr交響楽団首席指揮者、パリ管弦楽団首席指揮者、NHK交響楽団首席指揮者(現在名誉指揮者)を歴任。2004年からドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、2019年からチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者兼音楽監督を務めている。

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