クラシック音楽 新譜CD情報


2023年10月19日

★永遠の名盤、トスカニーニのレスピーギの”ローマ3部作” 最新リマスターで登場

レスピーギ:交響詩「ローマの松」
      交響詩「ローマの噴水」
      交響詩「ローマの祭」
      リハーサル風景(「ローマの噴水」より)

指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ

管弦楽:NBC交響楽団

録音:1953年3月17日、1951年12月17日、1949年12月12日、1950年/ニューヨーク、カーネギー・ホール

録音方式:モノラル(録音セッション)

CD:キングインターナショナル GS-2299

 指揮のアルトゥーロ・トスカニーニ(1867年―1957年)は、イタリア出身。スカラ座やメトロポリタン等の音楽監督を歴任した、20世紀前半を代表する指揮者。ロマン主義のスタイルを脱却した演奏法は音楽演奏における新即物主義に分類され、ライバルのフルトヴェングラーと対極をなした。速く正確なテンポ、統一したアンサンブル等は戦後の演奏法の規範となった。徹底した楽譜至上主義ともいわれているが、しばしば部分的にオーケストレーションを改編することもあった。楽譜至上主義・即物主義的スタイルは、カラヤンをはじめ多くの指揮者に多大な影響を与えた。1886年トリノ、カリニャーノ劇場でプロ指揮者としてデビュー。1895年トリノ、レージョ劇場の首席指揮者に就任。ワーグナーの「神々の黄昏」をイタリア初演。1913年メトロポリタン歌劇場にて管弦楽指揮者としての米国デビュー。1927年ニューヨーク・フィルハーモニックの常任指揮者に就任。1935年BBC交響楽団を指揮し、英国デビュー。同年ザルツブルク音楽祭で初指揮。1937年アメリカのNBC交響楽団首席指揮者としてラジオ演奏会を開始。1954年カーネギー・ホールでNBC響と最終演奏会を行い、68年間に及ぶ指揮者人生を終える

 【制作者より】 永遠の名盤、トスカニーニ指揮、NBC交響楽団によるレスピーギの「ローマ3部作」は当シリーズでも2016年にGS-2143として発売しました。今回は高品質のテープを使用した2トラック、38センチのオープンリール・テープを新規に取り寄せ、マスタリングの全工程をプロ用の機器で行い、最善を尽くしました。本編も目の覚めるような音ですが、短いながらも最後のリハーサルも聴き物です。解説書にはサミュエル・アンテックの著した「This was TOSCANINI」(The Vanguard Press)の一部を翻訳して掲載しています。アンテックは1937年から1954年までNBC交響楽団のヴァイオリニストとして活躍しており、その内容はトスカニーニの身近にいた人でなければ書けない、まことに鮮烈で生々しい証言です。これを読むと、この「ローマ3部作」の演奏がますます好きになってしまいます。(平林 直哉)

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