クラシック音楽 新譜CD情報


2025年3月20日

★ギター界屈指の名手 福田進一 & エドゥアルド・フエルナンデス ギター二重奏曲集

ソル:幻想曲「二人の友」作品41
スカルラッティ(フェルナンデス編):ソナタ K. 213/K. 492
バッハ(福田進編):協奏曲 ニ短調 BWV 974
サントルソラ:ソナタ・ア・デュオ 第1番
バッハ(福田進一編):協奏曲 ニ短調 BWV 974
ヒナステラ(バルボサ=リマ編):サンバとガト
ピアソラ(エストラダ編):来るべきもの

ギター:福田進一
    エドゥアルド・フェルナンデス

CD:マイスターミュージック MM-4537

 1995年以来、30年に亘りデュオの演奏会を世界各地で断続的に行ってきた福田とフェルナンデス。このCDは、その難易度の高さゆえか録音が希少なF.ソルとG.サントルソラのオリジナル2作品に、奏者二人がそれぞれ編曲したバロック4作品を軸に編まれた、他では聴けないプログラムを収録。

 ギターの福田進一(1955年生まれ) は、大阪市出身。関西大学商学部を中退した後、1977年6月よりパリに留学。エコール・ノルマル音楽院にてアルベルト・ポンセに師事し、同音楽院を首席で卒業。続いてイタリアのキジアーナ音楽院にてオスカー・ギリアに師事し、最優秀ディプロマを取得。1981年「パリ国際ギターコンクール」でグランプリ優勝。それ以降、ソリストとして世界各地で公演やマスタークラスを開催するとともに、様々なオーケストラと協演している。教育活動にも力を注ぎ、その門下から鈴木大介、村治佳織、大萩康司といったギター界の実力派スターたちを輩出。それに続く新人たちにも強い影響を与えている。現在は、世界各地の音楽大学でマスタークラスを開催、上海音楽院(中国)、大阪音楽大学、広島エリザベト音楽大学、アリカンテ大学(スペイン)において客員教授を務めている。2003年、スペイン音楽第2集「セビリア風幻想曲」が第58回「文化庁芸術祭賞」優秀賞受賞。2007年、日本の優れた音楽文化を世界に紹介した功績により外務大臣表彰。平成23年度(2012年)芸術選奨・文部科学大臣賞をギタリストとして初めて受賞した。公益社団法人日本ギター連盟名誉理事。

 ギターのエドゥアルド・フェルナンデス(1952年生まれ)は、ウルグアイ出身。現代のギター界をリードする存在として世界的に認められている。7才からギターを学び始め、演奏をA. カルレバーロ、作曲と理論をG. サントルソラ、そしてH. トサールに師事したのち、その圧倒的な技術と音楽性によって、72年「ポルト・アレグレ」(ブラジル)、75年「ラジオ・フランス」(パリ)、77年「アンドレス・セゴビア」(マジョルカ島/スペイン)など数々の国際ギター・コンクールに入優勝を果たし、頭角を現した。「最高級のギタリスト!…これは稀に見る、あらゆる楽器を超越した印象的なデビューだ」と評された77年のニューヨーク・デビュー以来、その世界的活動は止む所を知らない。83年のロンドン・デビューも聴衆に大きな衝撃を与え、名門デッカ・レコードと契約。さらに、世界各国での教育活動にも力を入れている。また、「ギター演奏理論」「バッハのリュート音楽に関するエッセイ集」などを執筆。日本でも出版(現代ギター社刊)されている。

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