クラシック音楽 新譜CD情報


2021年8月02日

★メゾ・ソプラノ加納悦子のアルバン・ベルク: 歌曲集「若き日の歌」


アルバン・ベルク: 歌曲集「若き日の歌」

       聖なる天空 Heiliger Himmel
       秋の想い Herbstgefuhl
       リンデの樹の下で Unter der Linde
       愛の歌 Liebeslied
       キバナフジの咲くところ Wo der Goldregen steht
       人間の限界 Grenzen der Menschheit
       憧憬 I Sehnsucht I
       影の生 Schattenleben
       遥かなる歌 Ferne Lieder
       愛しの美しい女(ひと) Geliebte Schone
       夜の歌 Nachtgesang
       過ぎ去って! Voruber
       夢 Traum
       墓碑銘 Grabschrift
       お針子 Die Naherin
       シュプーク Spuk
       昼夜を問わず Uber Nacht und Tag
       冬 Winter
       切なる憧憬 Tiefe Sehnsucht
       彼は嘆く、春の盛りはなんとも短いと Er klagt, dass der Fruhling so kortz bluht
       山々を越えて Uber den Bergen
       ぼくときみ Ich und Du
       敬虔に Fromm
       笛を吹く娘 Flotenspielerin
       逍遥 Spaziergang
       生命 Leben
       酒の歌 Trinklied
       私の両眼を閉じてください Schließe mir die Augen beide
       ミニョン Mignon
       心配性な人々 Die Sorglichen
       ロイコン Leukon

メゾソプラノ:加納悦子

ピアノ:井出德彦

CD:ALMRECORDS ALCD-7264

 メゾ・ソプラノの加納悦子は、東京藝術大学大学院を終了後、ドイツ国立ケルン音楽大学で学ぶ。1994年から同歌劇場専属歌手契約を結び、40以上の演目に出演し、好評を博す。以来、ドイツをはじめヨーロッパ各地の歌劇場に出演する。国内では、新国立劇場などで活躍。2019年のリサイタルでは、ドイツのバロック歌曲によるプログラムで、その年の「芸術選奨文部科学大臣賞」に選出された。

 このCDアルバムのアルバン・ベルクの初期歌曲集「若き日の歌」は、「メアリ・スチュアート女王の詩 シューマン後期歌曲集」(2013年度第51回レコード・アカデミー賞[声楽曲部門])に続く、メゾ・ソプラノ加納悦子の2枚目のアルバム。

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2021年7月29日

★アンスネスのピアノ・指揮マーラー・チェンバー・オーケストラによるモーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番~第22番他


<DISC 1>

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K 466
       ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K 467

<DISC 2>

モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K 475(ピアノ・ソロ)
       ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K 478
       フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K 477 (K 479a)(オーケストラ)
       ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K 482

ピアノ・指揮:レイフ・オヴェ・アンスネス

管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ

ヴァイオリン:マシュー・トラスコット
ヴィオラ:ジョエル・ハンター
チェロ:フランク=ミヒャエル・グートマン

CD:ソニーミュージック SICC30579~80

 レイフ・オヴェ・アンスネス(1970年生まれ)は、ノルウェー出身のピアニスト。ベルゲン・グリーグ音楽院で学び、1987年にオスロにおいてデビュー。1987年「フランクフルト・ヒンデミット・コンクール」で優勝。これまでにノルウェー批評家賞、ロサンジェルス・ドロシー・チャンドラー賞、ドイツ・レコード批評家賞、ロイヤル・フィルハーモニー協会賞、グラモフォン・アワード最優秀器楽曲賞などを受賞。北欧を代表する実力派ピアニストの一人。

 

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2021年7月26日

★東京交響楽団正指揮者に就任した原田慶太楼指揮NHK交響楽団の”ダンスのリズム” 


バーンスタイン:「オン・ザ・タウン」から「3つのダンス・エピソード」
ウォーカー:弦楽のための叙情詩
ピアソラ:タンガーソ「ブエノスアイレス変奏曲」
コープランド:バレエ組曲「アパラチアの春」
マルケス:ダンソン第2番

指揮:原田慶太楼

管弦楽:NHK交響楽団

CD:日本コロムビア COCO85527

 指揮の原田慶太楼(1985年生まれ)は、東京都品川区出身。2004年イリノイ大学に入学、2006年マーサー大学に入学。2006年メーコン交響楽団のアシスタント・コンダクターに就任。アメリカジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督、アリゾナ・オペラ団アソシエイト・コンダクター、リッチモンド交響楽団アソシエイト・コンダクター、フェニックス・ユース・シンフォニー音楽監督、ツーソン交響楽団「TSOロック・ザ・FOX」首席客演指揮者、シエラ・ビスタ交響楽団首席客演指揮者などを歴任。2015年シンシナティ交響楽団アソシエイトコンダクター、2017年サヴァンナ・フィルハーモニック音楽&芸術監督、2021年東京交響楽団正指揮者に就任。

 

 

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2021年7月22日

★フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクルのベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」


ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」
メユール: 歌劇「アマゾネス」序曲

指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト

管弦楽:レ・シエクル

CD:キングインターナショナル KKC6371

 指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロト(1971年生まれ)はフランス、パリ出身。現在、ヨーロッパでもっとも熱い注目を集める指揮者の一人。当初、フルート奏者として活動。2000年「ドナテルラ・フリック指揮コンクール」第1位となり、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタントを務め、ロンドン交響楽団などを指揮。2003年に革新的なオーケストラ「レ・シエクル」を創設し、時代楽器とモダン楽器を使い分け、多彩なプログラムを展開している。2011年南西ドイツ放送交響楽団首席指揮者、2015年ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団音楽監督、2017年ロンドン交響楽団首席客演指揮者に就任。

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2021年7月19日

★ヴァイオリンの周防亮介と飯森範親指揮日本センチュリー交響楽団の共演盤


チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲

ヴァイオリン:周防亮介

指揮:飯森 範親

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00749

 ヴァイオリンの周防亮介(1995年生まれ)は、京都府出身。東京音楽大学特別特待奨学生としてアーティスト・ディプロマコース修了。 2016年「ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール」入賞および審査員特別賞受賞。2009年「クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクール」第1位及び2つの特別賞受賞。2010年「ダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリンコンクール」最高位及びスポンサー特別賞を受賞。また2011年「東京音楽コンクール」第1位及び聴衆賞、2012年「日本音楽コンクール」第2位及び聴衆賞を受賞するなど、数々のコンクールで優勝や入賞の実績を持つ。日本の主要オーケストラのほか、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、シュトゥットガルト室内管弦楽団など海外のオーケストラとも多数共演。2015年第25回「出光音楽賞」、2016年第25回「青山音楽賞」新人賞、2018年「大阪文化祭奨励賞」を受賞。

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2021年7月15日

★没後20年、遺されていた巨匠 朝比奈 隆 の名演発掘


シベリウス:交響曲 第2番

指揮:朝比奈 隆

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00753(ライヴ録音)

 このCDは、1999年7月に行われた大阪フィル330回定期演奏会の記録。朝比奈のシベリウス第2番は、70年代の録音が残されているが、これは亡くなる2年前巨匠91歳時の録音。1999年7月30日 大阪、フェスティバルホールにおけるライヴ収録。

 指揮の朝比奈 隆(1908年―2001年)は、大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽総監督を長年にわたり務めたが、生まれは東京。1928年京都帝国大学法学部に入学。同大学の交響楽団に参加し、ヴィオラとヴァイオリンを担当すると同時に、指揮をメッテルに師事した。一旦就職した後、再び京都帝国大学文学部哲学科に入学し、1937年に卒業。1940年新交響楽団を指揮してプロデビューを果たす。1942年大阪放送管弦楽団の首席指揮者に就任。1943年中国大陸に渡り、上海交響楽団などを指揮。1946年中国から引き揚げる。1947年関西交響楽団(大阪フィルの母体)を結成。1950年代からはベルリン・フィルなどヨーロッパの主要なオーケストラにも招かれるようになる。1960年に関西交響楽団を大阪フィルハーモニー交響楽団に改称し、以後朝比奈 隆は、同楽団の指揮者を54年間にわたり務めることになる。1975年には大阪フィルを率いてヨーロッパ演奏旅行を行い絶賛を博す。1996年、シカゴ交響楽団を指揮し北米デビューを果たす。主な受賞歴は、文化功労者、文化勲章(没後従三位)、日本芸術院賞、ドイツ連邦共和国功勲章大功労十字賞、オーストリア連邦共和国一等十字勲章など。

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2021年7月12日

★若手ヴァイオニストのホープ 服部百音のプロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番他


プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
エルンスト:夏の名残のバラ
シマノフスキ:ノクターンとタランテラ 作品28
ショーソン:詩曲 作品25 (ヴァイオリンとピアノ編)
ラヴェル :ツィガーヌ

ヴァイオリン:服部百音

ピアノ:江口 玲

CD:avex CLASSICS

 ヴァイオリンの服部百音(1999年生まれ)は、6歳で桐朋学園附属子供のための音楽教室に入室。8歳でオーケストラと初共演。2015年「ボリス・ゴールドシュタイン国際ヴァイオリン・コンクール」(スイス)でグランプリを受賞。2016年デビューCD「ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番、ワックスマン:カルメン幻想曲」をリリース。第27回「新日鐵住金音楽賞」(フレッシュアーティスト賞)、第30回(2019年度)「出光音楽賞」、第21回「ホテルオークラ音楽賞」受賞。

 ピアノの江口 玲は、東京都出身。東京芸大附属音楽高校を経て東京芸術大学音楽学部作曲科を卒業、その後同校にて助手を務めた後、ジュリアード音楽院のピアノ科大学院修士課程、及びプロフェッショナルスタディーを修了。2011年5月までニューヨーク市立大学ブルックリン校にて教鞭を執る。洗足学園音楽大学大学院客員教授、東京芸藝術大学ピアノ科准教授。

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2021年7月08日

★アンドラーシュ・シフの弾き振りによるブラームス:ピアノ協奏曲 第1番/第2番


ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番/第2番

ピアノ&指揮:アンドラーシュ・シフ

管弦楽:エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCE95~6

 ピアノのアンドラーシュ・シフ(1953年生まれ)は、ハンガリー出身。リスト・フェレンツ音楽大学で学ぶ。1975年「リーズ国際コンクール」第3位入賞。1991年「バルトーク賞」受賞。1996年ハンガリー最高の栄誉である「コシュート賞」受賞。1999年室内オーケストラ「カペラ・アンドレア・バルカ」を創設。夫人はヴァイオリニストの塩川悠子。2014年イギリスのエリザベス女王よりナイトの爵位を授与された。このCDでシフが使用したピアノは、ブリュートナー社により1859年頃制作されたオリジナル楽器。

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2021年7月05日

★”祝 アルゲリッチ80歳” アルゲリッチとバレンボイム  2人のレジェンドによるドビュッシー作品集


ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲

         マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
         指揮:ダニエル・バレンボイム
         管弦楽:シュターツカペレ・ベルリン

       ヴァイオリン・ソナタ ト短調

         マイケル・バレンボイム(ヴァイオリン)
         ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

       チェロ・ソナタ ニ短調

         キアン・ソルターニ(チェロ)
         ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

       交響詩「海」

         指揮:ダニエル・バレンボイム
         管弦楽:シュターツカペレ・ベルリン

CD:ユニバーサルミュージック UCCG45004

 これは2021年6月5日に80歳を迎えたアルゲリッチのアニバーサリーを祝うCD。1年違いでブエノスアイレスで生まれ、共に名教師スカラムッツァの許で学んだアルゲリッチとバレンボイムの二人は、1949年、アルゲリッチ8歳、バレンボイム7歳のとき初めて出会った。そして二人は現在もコラボレーションを続けている。ドビュッシーの「ピアノと管弦楽のための幻想曲」のソリストにアルゲリッチ、ヴァイオリンソナタはバレンボイムの親子共演、チェロソナタは気鋭の若手チェリスト、ソルターニ、そしてバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンによる交響詩「海」。これらはドビュッシー没後100年の2018年に録音された。

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2021年7月01日

★パブロ・エラス=カサド指揮パリ管弦楽団のストラヴィンスキー : バレエ音楽「春の祭典」/エトヴェシュ : ヴァイオリン協奏曲第3番「アルハンブラ」


ストラヴィンスキー : バレエ音楽「春の祭典」
エトヴェシュ : ヴァイオリン協奏曲第3番「アルハンブラ」

指揮:パブロ・エラス=カサド

管弦楽:パリ管弦楽団

ヴァイオリン:イザベル・ファウスト

CD:キングインターナショナル KKC-6367

録音: 2019年9月、グランド・サルル・ピエール・ブーレーズ、フィルハーモニー・ド・パリ

 指揮のパブロ・エラス=カサド(1977年生まれ)は、スペイン、グラナダ出身。2009年の「サントリー音楽祭」で来日。2011年ベルリン・フィルにデビュー。2012年ニューヨークのセント・ルークス管弦楽団首席指揮者に就任。シカゴ響、バイエルン放送響、コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルなどの名門オーケストラと共演し、メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク・フィルでのデビューも果たす。2020年12月来日し、NHKホールでベートーヴェン「第9」演奏会の指揮を執る。

 ヴァイオリンのイザベル・ファウストは、ドイツ出身。1987年アウグスブルクの「レオポルト・モーツァルト・コンクール」、1993年「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」で共に第1位。1997年には、バルトークのソナタのデビュー録音でグラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オ ブ・ザ・イヤー」を受賞した。古典作品に加え前衛的なレパートリーも持っており、世界初演も多い。室内楽奏者としても各地の音楽祭に定期的に出演。現在、世界を代表するヴァイオリニストの一人に数えられている。

 ペーテル・エトヴェシュのヴァイオリン協奏曲第3番「アルハンブラ」は、2019年7月12日にスペインのグラナダ音楽祭の委嘱作品として、イザベル・ファウスト、エラス=カサド指揮マーラー・チェンバー・オーケストラによって初演された。スペイン・グラナダにある有名なアルハンブラ宮殿に触発され作曲、そして初演者であるイザベル・ファウスト、エラス=カサドの二人に捧げられた。

 

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