クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2020年 4月

2020年4月30日

★2018年第1回「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」第2位 川口成彦が1842年製プレイエルで奏でるショパン


川口成彦

ショパン:春 ト短調 Op.74-2(遺作、作曲者自身によるピアノ独奏版)
     3つの新しい練習曲「モシュレスのメトードのための」
     夜想曲 第10番 変イ長調 Op.32-2
     夜想曲 第15番 へ短調 Op.55-1
     カンタービレ 変ロ長調 遺作
     夜想曲 第1番 変ロ短調 Op.9-1
     夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2(後年に補筆されたヴァリアントと共に)
     夜想曲 第3番 ロ長調 Op.9-3
     夜想曲 第9番 ロ長調 Op.32-1
     夜想曲 第19番 ホ短調 Op.72-1(遺作)
     前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
     レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ 嬰ハ短調 遺作
     夜想曲 第16番 変ホ長調 Op.55-2
     聖歌「神よ、ポーランドをお守りください」(ショパンによるハーモニゼーション)
     ラルゴ 変ロ短調(チェロ・ソナタ ト短調 Op.63 第3楽章、コルトー編曲)
     春 ト短調 Op.74-2(リスト編曲)

ピアノ:川口成彦(1842年製プレイエル・ピアノ)

録音:2019年6月5-7日/オランダ、ドープスヘジンデ教会

CD:キングインターナショナル(ACOUSTIC REVIVE) AR-1006

 ピアノ、フォルテピアノ、チェンバロ奏者の川口成彦(1989年生まれ)は、岩手県盛岡市出身、横浜育ち。東京藝術大学音楽学部楽理科を卒業。大学在学中に古楽器に出会い、先輩の勧めでフォルテピアノを中心とした古楽器による演奏活動を開始。その後、同大学院修士課程古楽科に進学し、大学院アカンサス賞を得て首席修了。アムステルダム音楽院古楽科修士課程を特別栄誉賞を得て首席修了。2016年「ブルージュ国際古楽コンクール」フォルテピアノ部門最高位(第2位、1位なし)。2018年第1回「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」第2位受賞により大きな注目を集めた。第46回「日本ショパン協会賞」受賞。 現在、オランダ、アムステルダム在住。

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2020年4月27日

★上岡敏之指揮新日本フィルのブルックナー:交響曲第7番(ライヴ録音盤)


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ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調 WAB107(ハース版)

指揮:上岡敏之(新日本フィル音楽監督)

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

録音:2019年9月5日、東京、サントリーホール/2019年9月8日、横浜みなとみらいホール(ライヴ収録)

CD:オクタヴィアレコード‐00721

 指揮の上岡敏之(1960年生れ)は東京都出身。1979年東京藝術大学に入学、在学中の1982年に安宅賞受賞。1984年ハンブルク音楽大学に留学。キール劇場で専属指揮者を務めた後、エッセンの市立アールト劇場第一専属指揮者、ヘッセン州立歌劇場音楽監督、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者に就任。2004年ヴッパータール交響楽団首席指揮者、2009年ザールラント州立劇場音楽総監督に就任。2016年9月に新日本フィルの音楽監督に就任。このCDは、上岡敏之と新日本フィルの公演の中でも、特に人気の高いブルックナーで、コンサートの後に多くの聴衆から絶賛の声の上がった交響曲第7番(ハース版)。

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2020年4月23日

★戸田弥生&エル=バシャ、「エリーザベト王妃国際コンクール」の覇者同士による渾身のデュオ・アルバム


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エネスク:ヴァイオリン・ソナタ 第3番「ルーマニアの民俗様式で」 イ短調 作品25
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Sz.75

ヴァイオリン:戸田弥生

ピアノ:アブデル=ラーマン・エル=バシャ

録音:2019年5月8~9日、埼玉県三芳町、文化会館 (コピスみよし)

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00717

 ヴァイオリンの戸田弥生(1968年生まれ)は、福井市出身。桐朋女子高等学校音楽科に入学し、江藤俊哉に師事。1985年第54回「日本音楽コンクール」第1位。1986年桐朋学園大学に入学。1992年アムステルダムのスウェーリンク音楽院に留学。1993年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」第1位。1994年第4回「出光音楽賞」受賞。1996年ジュリアード音楽院に留学し、ドロシー・ディレイに師事。1997年ニューヨークデビューを果たした。ジュリアード留学後、日本とアムステルダムを拠点としながら、演奏活動を行う

 ピアノのアブデル・ラーマン・エル=バシャ(1958年生まれ )は、レバノン、ベイルート出身。 パリ音楽院に入学。 1978年「国際エリザベト王妃コンクール」におい19歳にして全会一致で優勝。その後は、ヨーロッパ各地やロシア、日本(初来日は1980年)、中東、米国、中南米で演奏旅行を行なっている。作曲家でもあり、ピアノ曲が多数ある。ピアノ曲はアラブ的でも現代的でもなく、ラヴェルやダマーズを思わす近代フランス的で繊細な美しさに満ちている。

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2020年4月20日

★九州交響楽団 創立65周年記念 小泉和裕指揮九州交響楽団のマーラー:交響曲第3番(ライヴ録音盤)


小泉和裕

マーラー:交響曲第3番

指揮:小泉和裕(九州交響楽団音楽監督・首席指揮者)

管弦楽:九州交響楽団

アルト:清水華澄

合唱指揮:横田 諭

女声合唱:九響合唱団、RKB女声合唱団、多目的混声合唱団”Chor Solfa!”ほか
児童合唱:活水高等学校コーラス部 樟 Twinkle Stars、久留米児童合唱団

録音:2019年7月27日、アクロス福岡シンフォニーホール(ライヴ録音)

CD:フォンテック FOCD9831~2(2枚組)

 指揮の小泉和裕は、1949年京都市生まれ。東京芸術大学大学で山田一雄に師事。第3回「カラヤン国際指揮者コンクール」第1位。その後ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してベルリン・デビューを飾り、ベルリン・フィルの定期演奏会にも出演。また、米国でシカゴ交響楽団の定期演奏会に出演。2008年から日本センチュリー交響楽団音楽監督、2013年から九州交響楽団音楽監督・首席指揮者、2016年から名古屋フィルハーモニー交響楽団音楽監督を務めている。2014年から東京都交響楽団の終身名誉指揮者。このCDは、九州交響楽団 創立65周年を記念し演奏されたマーラー:交響曲 第8番のライヴ録音盤。

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2020年4月16日

★編曲の達人 前田憲男の魅力を凝縮したCD2枚組アルバム


前田憲男

<DISC-1>

1.クイズ面白ゼミナール オープニング〜エンディング
<テレビ/アニメ>『クイズ面白ゼミナール』(NHK)より
2.おしゃべり泥棒のテーマ / 中尾ミエ&森山良子
<テレビ/アニメ>『ミエと良子のおしゃべり泥棒』(TX)より
3.HOWマッチテーマ
<テレビ/アニメ>『世界まるごとHOWマッチ』(MBS/TBS系)より
4.オシャレ30・30テーマ / 高橋達也&東京ユニオン
<テレビ/アニメ>『オシャレ30・30』(NTV)より
5.ギミア・ぶれいく オープニング
<テレビ/アニメ>『ギミア・ぶれいく』(TBS)より
6.ギミア・ぶれいく エンディング
<テレビ/アニメ>『ギミア・ぶれいく』(TBS)より
7.MAIN TITLE クラッシャージョウのテーマ / 東京交響楽団
<テレビ/アニメ>劇場版アニメ『クラッシャージョウ』より
8.ドーン!やられちゃった節 / 高田純次
<テレビ/アニメ>TVアニメ『笑ゥせぇるすまん NEW』より
9.別れの朝 / ペドロ&カプリシャス
<ポップス/歌謡曲>
10.私の彼 / しばたはつみ
<ポップス/歌謡曲>
11.Mr.サマータイム / サーカス
<ポップス/歌謡曲>
12.冬のリヴィエラ / 森進一
<ポップス/歌謡曲>
13.霧笛(ショパン「華麗なるワルツ」より)★ / ホセ高沢
<ポップス/歌謡曲>
14.朝の都会には乾いた花がよく似合う / 岡沢章
<ポップス/歌謡曲>
15.アイ・ウィル・ギヴ・ユー・サンバ / ソウル・メディア
<ポップス/歌謡曲>
16.あ・かぺら / しばたはつみ
<ポップス/歌謡曲>
17.たとえば貝のように / 鹿内孝
<ポップス/歌謡曲>
18.約束 / 佐々木秀実
<ポップス/歌謡曲>
19.トーキョー・シック / 佐野元春&雪村いづみ
<ポップス/歌謡曲>
20.聖者の行進 / 森山良子
<ポップス/歌謡曲>

<DISC-2>

1.メジャー・ソウル / 原信夫とシャープス&フラッツ
<ジャズ>
2.ゴー・ゴー・ア・ゴー・ゴー / 前田憲男=稲垣次郎オール・スターズ
<ジャズ>
3.アルファ・レイ / 前田憲男トリオ
<ジャズ>
4.レイジー・レイジー / 宮間利之とニューハード
<ジャズ>
5.エイト・ミニッツ・エクスタシー / 日本ギター協会員
<ジャズ>
6.さくらさくら / 見砂直照と東京キューバン・ボーイズ
<ジャズ>
7.ヘルタースケルター / 猪俣猛とサウンド・リミテッド、ザ・サード
<ジャズ>
8.イパネマの娘 / 前田憲男とティン・パン・アレー
<ジャズ>
9.ストライク・アップ・ザ・バンド / トリプル・ピアノ(前田憲男、佐藤允彦、羽田健太郎)
<ジャズ>
10.講座編 〜音楽の歴史/枯葉を題材に〜 / 前田憲男&ウィンドブレイカーズ
<ボーナス・トラック>「アレンジ虎の穴」より
11.実践編 〜劇伴の現場で〜 / 前田憲男&ウィンドブレイカーズ
<ボーナス・トラック>「アレンジ虎の穴」より

編曲:前田憲男

CD:日本コロムビア COCB‐54291~2

 前田憲男(1934年―2018年)は、大阪出身。独学でピアノを習得。高校卒業と同時に関西のライブでプロ入りをする。1955年に上京。沢田駿吾とダブルビーツを始めとして、1957年から名門ウエスト・ライナーズに在籍する。徐々にアレンジャーとしての才能を発揮し、国内のジャズ、ポピュラーシンガーのステージ、レコーディング、TV番組等の幅広い分野で活躍。1975年から日本テレビの番組にレギュラー出演し、大橋巨泉とユニークなトークを展開、人気を博す。1977年からTBS「サウンドインS」の音楽監督を始めとし、テレビ東京「ポップス倶楽部」、フジテレビ「ミュージックフェア」、NHK「ザッツ・ミュージック」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等の音楽を担当し、長らく第一線で活躍した。1978年、「Mr.サマータイム」(サーカス)で日本レコード大賞編曲賞を受賞。1980年、日本最高のジャズメンを集めたウィンドブレイカーズを結成。1981年、東京音楽祭「最優秀編曲賞」受賞。1983年、ジャズ界の最高位に価する「南里文雄賞」受賞。2014年には「文化庁長官表彰」。

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2020年4月13日

★期待の新人 大江 馨、待望のデビュー・アルバム


大江 馨

ドボルザーク:ヴァイオリン協奏曲
       ヴァイオリン・ソナチネ
       母の教え給いし歌
       ユモレスク

ヴァイオリン:大江 馨

指揮:上岡敏之

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

ピアノ:山中淳史

CD:オクタヴィアレコード OVCL‐00718

 ヴァイオリンの大江 馨は、仙台市出身。桐朋学園大学ソリストディプロマコースに特待生として入学。慶應義塾大学法学部にて学び、卒業後、ドイツ・クロンベルクアカデミーを修了。2019年「レオポルトモーツァルト国際ヴァイオリンコンクール」第3位ならびに委嘱作品賞受賞、2019年「アントン・ルービンシュタイン国際コンクール」第2位、2013年「日本音楽コンクール」第1位、平成26年度「横浜文化賞芸術・文化奨励賞」受賞。このCDは、近年ますます活躍をみせている大江馨、待望のデビュー・アルバム。協奏曲はすみだトリフォニーホール主催の「すみだ平和祈念コンサート2018《すみだ×広島》」からのライヴ録音。

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2020年4月09日

★180㎝超えの美男声デュオ”SiriuS(シリウス)”デビュー盤


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1.天国への階段 〜巴里のアメリカ人
2.ラッキー・トゥ・ビー・ミー 〜オン・ザ・タウン
3.私のお気に入り 〜サウンド・オブ・ミュージック
4.魅惑の宵 〜南太平洋
5.チキ・チキ・バン・バン 〜チキ・チキ・バン・バン
6.僕がいる限りは 〜スウィーニー・トッド
7.雨に唄えば 〜雨に唄えば
8.セイリング 〜ニュー・ブレイン
9.一人きりじゃない 〜回転木馬
10.アンセム 〜チェス
11.ビー・マイ・ラヴ 〜ニューオリンズの美女
12.チーク・トゥ・チーク 〜トップ・ハット
13.ア・ミリオン・ドリームズ 〜グレイテスト・ショウマン
14.チキ・チキ・バン・バン 〜チキ・チキ・バン・バン(日本語歌唱)

歌:SiriuS(シリウス)

    テノール:大田翔
    バリトン:田中俊太郎

ピアノ:藤満健、木村トモカ、追川礼章

CD:日本コロムビア COCQ-85484

 共に東京藝術大学声楽科を卒業し、オペラやミュージカルの舞台で活躍しているテノールの大田翔とバリトンの田中俊太郎。二人が醸し出すハーモニーは、まるでシリウスAとシリウスBの二つの連星が重なった時に放つ、全天で最も明るい恒星シリウスの眩い輝きそのもの。コンサートではクラシック音楽はもちろん、懐かしいミュージカルから最新の映画音楽、ジャスナンバーまで私たちの思い出が詰まった名曲の数々を、確かな実力のSiriuSが、魅惑の煌めく世界に誘い、酔わせる。クラシカルな格調とエンタテインメント性を兼ね備えた、新たなスターの誕生。彼らの醸し出すハーモニーは、まるでシリウスAとシリウスBの二つの連星が重なった時に放つ、全天で最も明るい恒星シリウスの眩い輝き、そのものということでSiruSと命名。また、翔と俊太郎の頭文字もSということで、頭と後ろに大文字を使っている。

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2020年4月06日

★バロック・チェロの先駆者 アンナー・ビルスマ in 東京


アンナー・ビスマル

ボッケリーニ: チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調 G.4
メンデルスゾーン: 協奏的変奏曲 ニ長調 作品17
ベートーヴェン: チェロとピアノのためのソナタ 第4番 ハ長調 作品102-1
         チェロとピアノのためのソナタ 第3番 イ長調 作品69
メンデルスゾーン: チェロとピアノのための無言歌 ニ長調 作品109

チェロ:アンナー・ビルスマ

フォルテピアノ:渡邊順生

録音: 1999年10月15日、日本福音ルーテル東京教会(ライヴ録音)

CD:コジマ録音 ALCD-1196

 チェロのアンナー・ビルスマ(1934年―2019年)は、オランダ、ハーグ出身。バロック・チェロの先駆者かつ世界的な名手として知られた。ハーグ王立音楽院で学び、1957年に最優秀賞を得て卒業。1959年「パブロ・カザルス国際コンクール」で優勝。1962年から1968年までアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団首席チェロ奏者。この間、バロック・チェロ奏法を追究・確立する。1982年にハーヴァード大学で学究生活を送る。このCDは、1999年10月15日、前年の冬に59歳の若さで逝去した音楽評論家・佐々木節夫氏を偲ぶために、ビルスマが発案し、東京・新大久保の日本福音ルーテル東京教会で開催された「佐々木節夫メモリアル・コンサート」における曲目全曲を収録。共演は、ビルスマと深い親交があった渡邊順生。

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2020年4月02日

★巨匠ポリーニのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番/第31番/第32番


ポリーニ

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番/第31番/第32番

ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-40096

 マウリツィオ・ポリーニ(1942年生れ)は、イタリア、ミラノ出身。1957年15歳で「ジュネーブ国際コンクール第」2位。1960年18歳で第6回「ショパン国際ピアノコンクール」審査員全員一致で優勝。一躍国際的な名声を勝ち取る。その後10年近く、表だった演奏活動から遠ざかる。1968年に演奏活動に復帰。現役では最も高い評価を受けているピアニストの一人。 2014年に完成したポリーニによるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集は、全集の完成までに39年を要した。そして近年、ベートーヴェンの再録音に取り組んだ。

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