2023年5月25日

ドビュッシー:アラベスク第1番
ブラームス:ワルツ第15番 作品39-15
スカルラッティ:ソナタK.1
メンデルスゾーン:無言歌 作品67-2
ラフマニノフ:前奏曲 作品32-10
バッハ:シンフォニア第15番BWV801
スクリャービン:3つの小品作品45-1
シューベルト:楽興の時第3番 D780-3
ショパン:夜想曲第1番 作品9-1
スカルラッティ:ソナタK.35
バッハ:シンフォニア第11番BWV797
<ボーナス・トラック>
バッハ:シンフォニア第11番BWV797(別テイク)
ピアノ(1895年製スタインウェイ):小山実稚恵
録音:2022年12月20~22日、東京
CD:ソニーミュージック SICC19068
このCD(アルバム名「モノローグ」)は、1890年代製のスタインウェイで演奏した小山実稚恵の最新アルバム(2022年12月録音)で、スカルラッティからラフマニノフまで選び抜かれた究極のレパートリー全12曲を収録。
ピアノの小山実稚恵は、宮城県仙台市出身。東京芸術大学卒。1982年「チャイコフスキー国際コンクール」第3位、1985年「ショパン国際ピアノコンクール」第4位(女性では最高位)と、二大国際コンクールの両方に入賞した日本人で唯一のピアニスト。また「ショパン国際ピアノコンクール」など数々の国際コンクールの審査員を務める。東日本大震災以降、被災地でも演奏を行い、仙台では被災地活動の一環として自ら企画立案した「こどもの夢ひろば“ボレロ”」を毎年開催。2005年「文化庁芸術祭」音楽部門大賞、2005年第7回「ホテルオークラ音楽賞」、2013年第43回「東燃ゼネラル音楽賞」洋楽部門本賞、2015年第35回 NHK交響楽団「有馬賞」、2015年「文化庁芸術祭音楽部門優秀賞」、第28回「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」、2016年度「芸術選奨音楽部門文部科学大臣賞」、2018年度「大阪市市民表彰」をそれぞれ受賞。2017年度「紫綬褒章」受章。
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2023年5月22日

バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)<BWV 846~869>
チェンバロ:アンドレアス・シュタイアー
CD:キングインターナショナル KKC-6678
アンドレアス・シュタイアーによるバッハの平均律は、第2巻が先に発売された(KKC-6440)が、今回は第1巻の登場。平均律クラヴィーア曲集第1巻には、バッハによる「・・・音楽を学ぶ意欲のある若者たちの役に立つように、また、この勉強にすでに熟達した人たちには、格別の時のすさび(遊び、なぐさみ)になるように・・・」という序文が書かれている。
チェンバロのアンドレアス・シュタイアー(1955年生まれ)は、ドイツ、ゲッティンゲン出身。ハノーファー音楽大学で学ぶ。卒業後にアムステルダムでトン・コープマンに師事。1983年から1986年まで、ムジカ・アンティクヮ・ケルンの一員として室内楽演奏を行う。1986年からレ・ザデューの客演フォルテピアノ奏者として、室内楽演奏やリートの伴奏者として活動を開始。さらに1987年から1996年までバーゼル・スコラ・カントルムのチェンバロ講師を務めた。独奏者として、コンチェルト・ケルンやフライブルク・バロックオーケストラ、ベルリン古楽アカデミー、パリ・シャンゼリゼ管弦楽団といった古楽器オーケストラのほか、クリストフ・プレガルディエン、アンナー・ビルスマ、ファビオ・ビオンディらと共演を続けている。2002年「ドイツ・レコード批評家賞」受賞。
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2023年5月18日

ドビュッシーの墓にささげる讃歌 (マヌエル・デ・ファリャ)
涙の讃美 (フランツ・シューベルト/ヨハン・カスパール・メルツ編)
セレナーデ (フランツ・シューベルト/ヨハン・カスパール・メルツ編)
ギター・ソナタ イ長調 Op.29 第2番 (アントン・ディアベリ/ジュリアン・ブリーム編)
前奏曲第2番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
前奏曲第3番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
ショーロス第1番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
エチュード第12番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
ギター・ソナタ Op.47 (アルベルト・ヒナステラ)
ギター:朴 葵姫(パク・キュヒ)
録音:2022年12月4,6,7日 JCCアートセンター(韓国・ソウル)<ライヴ録音>
CD:日本コロムビア COCQ-85605
このCDは、2022年12月に韓国で開催されたリサイタルのライヴ録音盤。朴が“いま惹かれているギター作品を選んだ”という今回のプログラムは、ステージだからこそ披露したい楽曲が集められ、それをライヴ録音という形で収めた朴の現在地がわかる1枚。
ギターの朴 葵姫(パク・キュヒ)は、1985年韓国生まれ。日本と韓国で育つ。東京音楽大学を経て、2014年ウィーン国立音楽大学を首席で卒業。2016年アリカンテクラシックギターマスターコースを首席で卒業。2007年「ハインツベルグ国際ギターコンクール」第1位及び聴衆賞、ベルギーの「ギターの春2008」第1位(コンクール史上アジア人そして女性として初めて)、「リヒテンシュタイン国際ギターコンクール」第1位、2012年「アルハンブラ国際ギターコンクール」第1位&聴衆賞、2014年ポーランドの「Jan Edmund Jurkowski記念ギターコンクール」第1位。
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2023年5月15日

<DISC1>
ベートーヴェン:①ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 作品2-1
②ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 作品2-3
<DISK2>
ベートーヴェン:①ピアノ・ソナタ第2番イ長調 作品2-2
②ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 作品28「田園」
ピアノ:グレン・グールド
録音:197411月9日(DISC1-①)、1976年8月13日&1979年8月5日(DISC1-②)
1976年7月10日(DISC2-①)、1979年6月13日&7月13日(DISC2-②)
トロント、イートン・オーディトリアム
CD:ソニーミュージック SICC-30680~30681
このCDは、残念ながら全集録音は叶わなかったが、グールドの盤暦の中でも重要な作曲家のひとりであるベートーヴェンのピアノ作品を集めた貴重な録音。
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2023年5月11日

モーツァルト:弦楽五重奏曲第3&4番
弦楽四重奏:エベーヌ弦楽四重奏団
ピエール・コロンベ(ヴァイオリン)
ガブリエル・ル・マガデュール(ヴァイオリン)
マリー・シレム(ヴィオラ)
ラファエル・メルラン(チェロ)
ヴィオラ:アントワン・タメスティ
CD:ワーナーミュージックジャパン WJ-5419.721332(日本語解説書付き)
エベーヌ四重奏団は、フランスで1999年にブローニュ=ビヤンクール地方音楽院在学中の4人によって結成された。エベーヌとは黒檀を意味しており、弦楽器や、管楽器、民族楽器において、指板やフィッティングに使われている、クラシックのみならず広く音楽に関心を寄せる、という意味を込めて名乗っている。2004年に超難関で知られる「ミュンヘン国際音楽コンクール」で優勝し、併せて聴衆賞、2つのベスト・パフォーマンス賞、カール・クリンガー財団賞を受賞。その音楽に対する柔軟な姿勢が国際的な評価を得ている。幅広い音楽性で知られ、新しい発見や即興的な志向を持ち、洗練されたダイナミックな音楽性と冒険的で創造的なアプローチを特徴とする。それによって古典派音楽の作品、現代作品そしてジャズにまでも取り組む。中でも、モーツァルトの音楽に傾注しているという。これまでに数々の世界中の有名ホールで演奏をこなしており、2006年、2007年に「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」において来日した。
ヴィオラのアントワン・タメスティは、フランス出身。2004年「ミュンヘン国際音楽コンクール」で優勝し、世界的な注目を集めた。現在はパリ国立高等音楽院教授を務める。今井信子によって「ヴィオラスペース」に招かれ、現在は、演奏だけでなく、共同ディレクターの一人としてプログラミングにも参加している。
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2023年5月08日

プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」全曲
指揮:アントニオ・パッパーノ
管弦楽:サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
ソンドラ・ラドヴァノフスキ(ソプラノ)(トゥーランドット姫)
エルモネラ・ヤオ(ソプラノ)(リュウ)
ヨナス・カウフマン(テノール)(無名の王子【王子カラフ】)
マイケル・スパイアーズ(テノール)(皇帝アルトウム)
グレゴリー・ボンファッティ(テノール)(パン)
シアボンガ・マクンゴ(テノール)(ポン)
マッティア・オリヴィエリ(バリトン)(ピン)
ミケーレ・ペルトゥーシ(バス)(ティムール)
マイケル・モフィディアン(バリトン)(役人)
フランチェスコ・トーマ(テノール)(ペルシアの王子)
ヴァレンティーナ・イアノッタ(ソプラノ)(トゥーランドットの第1の侍女)
ラクーシャ・ラメザーニ・メラー二(ソプラノ)(トゥーランドットの第2の侍女)
合唱指揮:ピエロ・モンティ
合唱:サンタ・チェチーリア国立アカデミー合唱団、児童合唱団
録音:2022年2月28~3月8日、Parco della Musica, Roma
CD:ワーナーミュージックジャパン WPCS-13842~3
歌劇作品での評価がとりわけ高い現代を代表するトップ指揮者、パッパーノによる「トゥーランドット」。主役テノールにカウフマンを迎えた新録音。アルファーノ補作初稿を使用し、トスカニーニによる削除部分も復元しての世界初・完全全曲録音。日本国内盤のみSACDハイブリッド仕様。さらにボーナス・トラック「誰も寝てはならぬ」のシングル・エディションー単独のアリアとして歌われる場合のエンディングヴァージョンを別トラックとして収録。
指揮のアントニオ・パッパーノ(1959年生まれ)は、イタリア出身。アメリカに渡りピアノや作曲を学んだ後、各地の歌劇場で研鑽を積む。1987年にノルウェー歌劇場にデビューし、1990年からは音楽監督に就任。1992年ベルギー・ブリュッセルにあるベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督に就任。1999年バイロイト音楽祭に楽劇「ローエングリン」を振ってデビュー。2002年からイギリスのロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督、さらに2005年からはイタリアのローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団の音楽監督を務めている。そして、サイモン・ラトルの後任として2023年9月からロンドン交響楽団 (LSO) の首席指揮者に就任予定。イタリア共和国功労勲章、エリザベス女王よりナイトに叙せられている。
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2023年5月04日

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」/「火の鳥」
指揮:クラウス・マケラ
管弦楽:パリ管弦楽団
CD:ユニバーサルミュージック UCCD-45023
指揮のクラウス・マケラ(1996年生まれ)は、フィンランド出身。シベリウス・アカデミーで指揮とチェロを学ぶ。チェリストとして数々のオーケストラと共演しつつ、10代の頃から指揮者としても頭角を現し、これまでにフィンランド放送響、ヘルシンキ・フィル、ライプツィヒ放送響など、世界の一流オーケストラを指揮し、「数十年に一度の天才指揮者の登場」とも評される大成功を収めている。さらにチェリストとしてフィンランドの主要オーケストラと共演。2020年24歳でオスロ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者に就任。2021年パリ管弦楽団の音楽監督に就任。また、2027年からロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者に就任することが発表された。
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2023年5月01日

ラヴェル:クープランの墓
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」
ラ・ヴァルス
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:パリ管弦楽団
CD:ソニーミュージック SICC-19060
このCDは、パーヴォ・ヤルヴィがパリ管弦楽団と残したフランス音楽の粋ともいうべきラヴェル・アルバム。ヤルヴィは、パリ管音楽監督在任中(2010年~2016年)にフォーレ、ビゼー、プーランク、デュティユーなどののフランスの作曲家の録音を行い、高く評価されていた。今回、このコンビによるラヴェルの作品集が編まれた。
指揮のパーヴォ・ヤルヴィ(1962年生まれ)は、エストニア出身(現在の国籍はアメリカ合衆国)。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインなどに学ぶ。2001年にシンシナティ交響楽団首席指揮者に就任。1995年の初来日以来、日本での演奏回数も多い。hr交響楽団首席指揮者、パリ管弦楽団首席指揮者、NHK交響楽団首席指揮者を歴任。2004年からドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、2019年からチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者兼音楽監督を務めている。
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2023年4月27日

<CD 1>
ニールセン:交響曲 第1番 ト短調 作品7
交響曲 第2番 作品16《四つの気質》
<CD 2>
ニールセン:交響曲 第3番 作品27《広がり》
交響曲 第4番 作品29《不滅》
<CD 3>
ニールセン:交響曲 第5番 作品50
交響曲 第6番《素朴な交響曲》
ソプラノ:ファトマ・サイード(第3番)
バリトン:パレ・クヌーセン(第3番)
指揮:ファビオ・ルイージ
管弦楽:デンマーク国立交響楽団(DR放送交響楽団)
CD:ユニバーサルミュージック 486-3471(ドイツグラモフォン)
指揮のファビオ・ルイージ(1959年生れ)は、イタリア、ジェノヴァ出身。パガニーニ音楽院およびグラーツ音楽院で学ぶ。1984年グラーツ歌劇場で指揮活動を始め開始。1990年グラーツ交響楽団を創設し、1995年まで芸術監督を務めた。その後、ライプツィヒ放送交響楽団芸術監督、スイス・ロマンド管弦楽団首席指揮者、ウィーン交響楽団首席指揮者、シュターツカペレ・ドレスデン音楽監督、メトロポリタン歌劇場首席指揮者、チューリッヒ歌劇場音楽総監督、ダラス交響楽団音楽監督、デンマーク国立管弦楽団首席指揮者を歴任。 2013年メトロポリタン歌劇場とのワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」の録音によりグラミー賞を受賞。 2017年デンマーク国立交響楽団首席指揮者、2019年フィレンツェ五月音楽祭音楽監督に就任。2022年9月NHK交響楽団首席指揮者に就任。
デンマーク国立交響楽団(DR放送交響楽団)は、デンマークの首都コペンハーゲンに本拠を置く、デンマーク放送協会(DR)専属のオーケストラでデンマーク放送交響楽団としても知られる。設立は1925年。本拠地はDRコンサートホール。歴代の指揮者として、ニコライ・マルコ、フリッツ・ブッシュ、ヘルベルト・ブロムシュテット、ランベルト・ガルデルリ、レイフ・セーゲルスタム、ウルフ・シルマー、ゲルト・アルブレヒト、トーマス・ダウスゴーらが首席指揮者を務め、2012年からはラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスが首席指揮者を務めていたが、フリューベックの体調悪化にともなう引退により空席となり、2017年からファビオ・ルイージが首席指揮者に就任。
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2023年4月24日

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
ピアノ・ソナタ第19番ト短調Op.49の1
ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調Op.22
ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27の1
ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
ピアノ:野島 稔
指揮:山田一雄
管弦楽:札幌交響楽団
録音:<ライヴ録音>1989年11月20日、北海道厚生年金会館大ホール(ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」)/2008年11月1日、厚木文化会館(ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ)
CD:キングインターナショナル KKC-095~6
ピアノの野島 稔(1945年―2022年)は、神奈川県横須賀市出身。桐朋学園大学で井口愛子に師事。高校3年の1963年第32回「日本音楽コンクール」第1位大賞受賞。1966年よりソビエト文化省の招きでモスクワ音楽院に留学し、レフ・オボーリンに入門。1968年「海外派遣コンクール」に優勝、1969年第3回「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」第2位。翌年、米国カーネギーホールにデビューし成功を収めた。それ以来、日本とアメリカを往復しながら自由な演奏活動を行った。1981年と1985年に「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」に審査員として招かれて以来、国内外の数多くのコンクールで審査員に名を連ねた。「仙台国際音楽コンクール」のピアノ部門では審査委員長を務めた。また、2006年には横須賀芸術劇場において「野島稔ピアノコンクール」を創設し、自ら審査委員長を務めた。2011年には東京音楽大学の学長(第12代)に就任し、亡くなるまで務めた。なお、藤田真央は、2010年「全日本学生音楽コンクール」小学生の部で優勝したが、この時、審査員を務めたのが野島 稔で、後に藤田真央は野島 稔に師事し、2019年第16回「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門第2位を獲得した。
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