クラシック音楽 新譜CD情報


2021年8月16日

★小林愛実のショパン:前奏曲集 op.28ほか


ショパン:前奏曲集 op.28
     
     前奏曲第25番 嬰ハ短調 op.45
     前奏曲第26番 変イ長調(遺作)
     幻想ポロネーズ変イ長調 op.61(ポロネーズ第7番)
     幻想即興曲 op.66(即興曲第4番 嬰ハ短調 遺作)

ピアノ:小林愛実

CD:ワーナーミュージック・ジャパン WPCS-13836

 ピアノの小林愛実(1995年生まれ)は、山口県宇部市出身。 2005年「全日本学生音楽コンクール」小学生部門で全国優勝。2009年「アジア太平洋国際ショパンピアノコンクール(韓国)」でJr部門優勝。2011年「ショパン国際コンクールin Asia」コンチェルトで金賞を受賞。第5回「福田靖子賞」受賞。2009年サントリーホールにおいてメジャー・デビュー記念コンサートを開催したが、同ホールソロとしては、日本人最年少記録、女性ピアニスト最年少記録。2011年桐朋女子高等学校音楽科に入学。2013年米国カーティス音楽院に留学。海外では、カーネギー・ホールへ出演。パリ、ポーランド、ブラジル等で演奏。2011年 カーネギー・ホールにおいて、小澤征爾が芸術監督を務めた日本フェスティヴァルにおいてソロ・リサイタルを行う。2012年「ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール」のヤングアーティスト部門で第3位入賞。2015年「ショパン国際ピアノコンクール」ファイナリスト。

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2021年8月12日

★小山実稚恵のベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番/第31番/第32番


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 op.109
        ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 op.110
        ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 op.111

ピアノ:小山実稚恵

CD:ソニーミュージック SICC19054

 このCDは、2020年の”ベートーヴェン生誕250年記念イヤー”に発売した、初のベートーヴェン:ピアノ・ソナタアルバム「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番/ピアノ・ソナタ第29番『ハンマークラヴィーア』」に続く、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第2弾となる小山実稚恵の最新アルバム。小山実稚恵は、2019年から後期の傑作「ピアノ・ソナタ第28・29・30・31・32番」を軸にした演奏会シリーズ「ベートーヴェン、そして・・・」を全国(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡)展開中。

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2021年8月09日

★ベルリン古楽アカデミーの精鋭によるモーツァルト:セレナード第11番 &セレナード第10番「グラン・パルティータ」


モーツァルト:セレナード第11番 変ホ長調 K.375
       セレナード第10番 変ロ長調「グラン・パルティータ」K.361

古楽器オーケストラ:ベルリン古楽アカデミー

            クセニア・レフラー(オーボエ)
            ミヒャエル・ボッシュ(オーボエ)
            エルンスト・シュラーダー(クラリネット/バセットホルン)
            マルクス・シュプリンガー(クラリネット)
            ベンヤミン・ライセンベルガー(クラリネット)
            フィリップ・カステホン(バセットホルン)
            エルヴィン・ヴィーリンガ(ホルン)
            ミロスラフ・ロヴェンスキ(ホルン)
            ヤナ・シュヴァドレンコヴァー(ホルン)
            ヴィクトリア・ハウアー(ホルン)
            ジェーン・ガワー(ファゴット)
            エクハルト・レンツィング(ファゴット)
            クリスティーネ・シュティハー(コントラバス)

CD:キングインターナショナル KKC-6378

 モーツァルトの「グラン・パルティータ」は、通常の八重奏(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット各2)にさらに管楽器4本とコントラバスを加えた13人という編成で、全7楽章演奏時間は約50分を要する大規模な作品。カップリングには、全5楽章モーツァルトが好んだ調性変ホ長調で書かれ、モーツァルトならではの瑞々しい色彩を持ち、各楽器の掛け合いが聴きもののセレナード第11番を収録。

 ベルリン古楽アカデミーは、1982年に東ベルリンに設立された古楽器オーケストラ。1994年よりハルモニア・ムンディ・フランス・レーベルに積極的な録音を行う。2006年にゲオルク・フィリップ・テレマンの「リコーダー協奏曲集」の録音に対し、数々の賞を受賞した。

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2021年8月05日

★三浦文彰のモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番・第5番「トルコ風」


モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
       ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」

指揮&ヴァイオリン:三浦文彰

管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢

CD:avex CLASSICS AVCL84120

 ヴァイオリンの三浦文彰(1993年生まれ)は、東京都出身。6歳から徳永二男氏に師事。その後、ウィーン私立音楽大学で学ぶ。2006年「ユーディ・メニューイン国際ヴァイオリンコンクール」第2位。そして2009年世界最難関とも言われる「ハノーファー国際コンクール」において、史上最年少の16歳で優勝。その後、モスクワ、ドイツ、スイスなどで開催される音楽祭に数多く出場。さらに北ドイツ放送交響楽団やウィーン室内管弦楽団などのオーケストラと共演するなど、国際的な活動を展開する。2009年度第20回「出光音楽賞」受賞。

 

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2021年8月02日

★メゾ・ソプラノ加納悦子のアルバン・ベルク: 歌曲集「若き日の歌」


アルバン・ベルク: 歌曲集「若き日の歌」

       聖なる天空 Heiliger Himmel
       秋の想い Herbstgefuhl
       リンデの樹の下で Unter der Linde
       愛の歌 Liebeslied
       キバナフジの咲くところ Wo der Goldregen steht
       人間の限界 Grenzen der Menschheit
       憧憬 I Sehnsucht I
       影の生 Schattenleben
       遥かなる歌 Ferne Lieder
       愛しの美しい女(ひと) Geliebte Schone
       夜の歌 Nachtgesang
       過ぎ去って! Voruber
       夢 Traum
       墓碑銘 Grabschrift
       お針子 Die Naherin
       シュプーク Spuk
       昼夜を問わず Uber Nacht und Tag
       冬 Winter
       切なる憧憬 Tiefe Sehnsucht
       彼は嘆く、春の盛りはなんとも短いと Er klagt, dass der Fruhling so kortz bluht
       山々を越えて Uber den Bergen
       ぼくときみ Ich und Du
       敬虔に Fromm
       笛を吹く娘 Flotenspielerin
       逍遥 Spaziergang
       生命 Leben
       酒の歌 Trinklied
       私の両眼を閉じてください Schließe mir die Augen beide
       ミニョン Mignon
       心配性な人々 Die Sorglichen
       ロイコン Leukon

メゾソプラノ:加納悦子

ピアノ:井出德彦

CD:ALMRECORDS ALCD-7264

 メゾ・ソプラノの加納悦子は、東京藝術大学大学院を終了後、ドイツ国立ケルン音楽大学で学ぶ。1994年から同歌劇場専属歌手契約を結び、40以上の演目に出演し、好評を博す。以来、ドイツをはじめヨーロッパ各地の歌劇場に出演する。国内では、新国立劇場などで活躍。2019年のリサイタルでは、ドイツのバロック歌曲によるプログラムで、その年の「芸術選奨文部科学大臣賞」に選出された。

 このCDアルバムのアルバン・ベルクの初期歌曲集「若き日の歌」は、「メアリ・スチュアート女王の詩 シューマン後期歌曲集」(2013年度第51回レコード・アカデミー賞[声楽曲部門])に続く、メゾ・ソプラノ加納悦子の2枚目のアルバム。

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2021年7月29日

★アンスネスのピアノ・指揮マーラー・チェンバー・オーケストラによるモーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番~第22番他


<DISC 1>

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K 466
       ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K 467

<DISC 2>

モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K 475(ピアノ・ソロ)
       ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K 478
       フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K 477 (K 479a)(オーケストラ)
       ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K 482

ピアノ・指揮:レイフ・オヴェ・アンスネス

管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ

ヴァイオリン:マシュー・トラスコット
ヴィオラ:ジョエル・ハンター
チェロ:フランク=ミヒャエル・グートマン

CD:ソニーミュージック SICC30579~80

 レイフ・オヴェ・アンスネス(1970年生まれ)は、ノルウェー出身のピアニスト。ベルゲン・グリーグ音楽院で学び、1987年にオスロにおいてデビュー。1987年「フランクフルト・ヒンデミット・コンクール」で優勝。これまでにノルウェー批評家賞、ロサンジェルス・ドロシー・チャンドラー賞、ドイツ・レコード批評家賞、ロイヤル・フィルハーモニー協会賞、グラモフォン・アワード最優秀器楽曲賞などを受賞。北欧を代表する実力派ピアニストの一人。

 

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2021年7月26日

★東京交響楽団正指揮者に就任した原田慶太楼指揮NHK交響楽団の”ダンスのリズム” 


バーンスタイン:「オン・ザ・タウン」から「3つのダンス・エピソード」
ウォーカー:弦楽のための叙情詩
ピアソラ:タンガーソ「ブエノスアイレス変奏曲」
コープランド:バレエ組曲「アパラチアの春」
マルケス:ダンソン第2番

指揮:原田慶太楼

管弦楽:NHK交響楽団

CD:日本コロムビア COCO85527

 指揮の原田慶太楼(1985年生まれ)は、東京都品川区出身。2004年イリノイ大学に入学、2006年マーサー大学に入学。2006年メーコン交響楽団のアシスタント・コンダクターに就任。アメリカジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督、アリゾナ・オペラ団アソシエイト・コンダクター、リッチモンド交響楽団アソシエイト・コンダクター、フェニックス・ユース・シンフォニー音楽監督、ツーソン交響楽団「TSOロック・ザ・FOX」首席客演指揮者、シエラ・ビスタ交響楽団首席客演指揮者などを歴任。2015年シンシナティ交響楽団アソシエイトコンダクター、2017年サヴァンナ・フィルハーモニック音楽&芸術監督、2021年東京交響楽団正指揮者に就任。

 

 

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2021年7月22日

★フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクルのベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」


ベートーヴェン: 交響曲第3番「英雄」
メユール: 歌劇「アマゾネス」序曲

指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト

管弦楽:レ・シエクル

CD:キングインターナショナル KKC6371

 指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロト(1971年生まれ)はフランス、パリ出身。現在、ヨーロッパでもっとも熱い注目を集める指揮者の一人。当初、フルート奏者として活動。2000年「ドナテルラ・フリック指揮コンクール」第1位となり、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタントを務め、ロンドン交響楽団などを指揮。2003年に革新的なオーケストラ「レ・シエクル」を創設し、時代楽器とモダン楽器を使い分け、多彩なプログラムを展開している。2011年南西ドイツ放送交響楽団首席指揮者、2015年ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団音楽監督、2017年ロンドン交響楽団首席客演指揮者に就任。

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2021年7月19日

★ヴァイオリンの周防亮介と飯森範親指揮日本センチュリー交響楽団の共演盤


チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲

ヴァイオリン:周防亮介

指揮:飯森 範親

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00749

 ヴァイオリンの周防亮介(1995年生まれ)は、京都府出身。東京音楽大学特別特待奨学生としてアーティスト・ディプロマコース修了。 2016年「ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール」入賞および審査員特別賞受賞。2009年「クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクール」第1位及び2つの特別賞受賞。2010年「ダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリンコンクール」最高位及びスポンサー特別賞を受賞。また2011年「東京音楽コンクール」第1位及び聴衆賞、2012年「日本音楽コンクール」第2位及び聴衆賞を受賞するなど、数々のコンクールで優勝や入賞の実績を持つ。日本の主要オーケストラのほか、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、シュトゥットガルト室内管弦楽団など海外のオーケストラとも多数共演。2015年第25回「出光音楽賞」、2016年第25回「青山音楽賞」新人賞、2018年「大阪文化祭奨励賞」を受賞。

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2021年7月15日

★没後20年、遺されていた巨匠 朝比奈 隆 の名演発掘


シベリウス:交響曲 第2番

指揮:朝比奈 隆

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00753(ライヴ録音)

 このCDは、1999年7月に行われた大阪フィル330回定期演奏会の記録。朝比奈のシベリウス第2番は、70年代の録音が残されているが、これは亡くなる2年前巨匠91歳時の録音。1999年7月30日 大阪、フェスティバルホールにおけるライヴ収録。

 指揮の朝比奈 隆(1908年―2001年)は、大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽総監督を長年にわたり務めたが、生まれは東京。1928年京都帝国大学法学部に入学。同大学の交響楽団に参加し、ヴィオラとヴァイオリンを担当すると同時に、指揮をメッテルに師事した。一旦就職した後、再び京都帝国大学文学部哲学科に入学し、1937年に卒業。1940年新交響楽団を指揮してプロデビューを果たす。1942年大阪放送管弦楽団の首席指揮者に就任。1943年中国大陸に渡り、上海交響楽団などを指揮。1946年中国から引き揚げる。1947年関西交響楽団(大阪フィルの母体)を結成。1950年代からはベルリン・フィルなどヨーロッパの主要なオーケストラにも招かれるようになる。1960年に関西交響楽団を大阪フィルハーモニー交響楽団に改称し、以後朝比奈 隆は、同楽団の指揮者を54年間にわたり務めることになる。1975年には大阪フィルを率いてヨーロッパ演奏旅行を行い絶賛を博す。1996年、シカゴ交響楽団を指揮し北米デビューを果たす。主な受賞歴は、文化功労者、文化勲章(没後従三位)、日本芸術院賞、ドイツ連邦共和国功勲章大功労十字賞、オーストリア連邦共和国一等十字勲章など。

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