2011年3月19日

悲しくなったときは~福井敬、日本を歌う。
落葉松
野上 彰/小林秀雄
荒城の月
土井晩翠/瀧 廉太郎
秋の月
瀧 廉太郎
出船
勝田香月/杉山長谷夫
鐘が鳴ります
北原白秋/山田耕筰
待ちぼうけ
北原白秋/山田耕筰
宵待草
竹久夢二/多 忠亮
かやの木山の
北原白秋/山田耕筰
城ヶ島の雨
北原白秋/梁田 貞
初恋
石川啄木/越谷達之助
野の羊
大木惇夫/服部 正
さくら横ちょう
加藤周一/別宮貞雄
悲しくなったときは
寺山修司/中田喜直
ひぐらし
北山冬一郎/團 伊玖磨
紫陽花
北山冬一郎/團 伊玖磨
恋のかくれんぼ
谷川俊太郎/武満 徹
ぽつねん
谷川俊太郎/武満 徹
死んだ男の残したものは
谷川俊太郎/武満 徹
小さな空
武満 徹
見上げてごらん夜の星を
永 六輔/いずみたく
テノール:福井 敬
ピアノ:谷池重紬子
録音:2010年9月7,8日 11月9日、相模湖交流センター
DC:ディスククラシカジャパン DCJA-21019
テノールの福井敬は、1963年生まれ。国立音楽大学声楽科・同大学大学院を修了。1990と1994年に文化庁文化庁派遣芸術家在外研修員等によりイタリアに留学。1989年にイタリア声楽コンコルソでミラノ大賞(1位)を受賞。その後、1992年ジロー・オペラ賞新人賞、1993年五島記念文化賞オペラ新人賞、1994年には芸術選奨新人賞を受賞するなど、わが国を代表するテノール歌手。今回、日本の歌曲に挑戦したCDをリリースした。「福井敬が、実力、名声とも日本でトップクラスのテノールであることは、よく承知していた。しかし、彼が日本の歌をうたってこれほど見事な、素晴らしい境地を示す人だとは、ここに認識を新たにた次第である」 (濱田滋郎/ライナーノートから)。「福井さんのお陰で、日本歌曲のよさを再認識することができ、自分の世界がまた一つ増えました。この世界をたっぷり堪能できるとは、なんて幸せなことでしょう」(江川紹子ライナーノートから)。
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2011年3月10日

~アヴェ・マリア/森 麻季~
サン=サーンス:アヴェ・マリア
バッハ/グノー:アヴェ・マリア
服部隆之:アヴェ・マリア
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
カッチーニ:アヴェ・マリア
ペルゴレージ:サルヴェ・レジーナ
ケルビーニ:アヴェ・マリア
ストラデッラ:教会のアリア
アルカデルト:アヴェ・マリア
クルデーリ:サルヴェ・レジーナ
メンデルスゾーン:主のみ前に心を静め
レーガー:マリアの子守歌
トスティ:アヴェ・マリア
シューベルト:アヴェ・マリア
マスカーニ:アヴェ・マリア
久石譲:Stand Alone(*)
歌/森麻季(ソプラノ)
指揮/管弦楽:大勝秀也/新日本フィルハーモニー交響楽団
外山雄三/NHK交響楽団(*)
CD:エイベックス・クラシックス AVCL-25719
人気のソプラノ歌手・森 麻季によるアヴェ・マリア全集が発売された。「4大アヴェ・マリア」と呼ばれるバッハ/グノー、シューベルト、カッチーニ、マスカーニをすべて収録。さらにアルカデルトやケルビーニのような定番曲、ややレアながら聴いたら忘れられないトスティやサン=サーンス、そしてテレビや映画の音楽で大人気の作曲家・服部隆之の書き下ろしも収録。アヴェ・マリアは、どの作者の曲でも深い母性を感じさせ、胸に迫るものがある。世界中で内戦が絶えない現在において、なおのこと聴く価値のあるアルバムと言えそうだ。
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2011年3月03日

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
ピアノ:辻井伸行
指揮:管弦楽:BBCフィルハーモニック
CD:エイベックス AVCL-25723(2CD)
このCDは2大人気ピアノ協奏曲をカップリングした特別盤(2CD)。辻井伸行と佐渡裕ならではの興奮と感動を一気に堪能できそう。10万枚の大ヒットとなったラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番と、辻井伸行と佐渡裕の最新録音となるチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番の2大人気ピアノ協奏曲を豪華カップリングしているところがミソ。辻井伸行によるリストの名曲3曲とシューマンのパピヨンも収録した興味あるCDだ。(初回生産限定盤)
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2011年2月25日

~my Classics 3(マイクラ3)~
歌:平原綾香
1.私と言う名の孤独(エルガー:チェロ協奏曲 第1楽章)
2.春 ~La Primavera!~(ヴィヴァルディ:「四季」より「春」)
3.What will be will be(J.S.バッハ:アリオーソ)
4.大きな木の下(サティ:あなたが欲しい)
5.Danny Boy(アイルランド民謡:Danny Boy)
6.LOVE STORY 交響曲第9番 第3楽章(ベートーヴェン:交響曲第9番第3楽章)
7.別れの曲(ショパン:別れの曲)
8.くまんばちの飛行(リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行)
9.Someone to watch over me(ガーシュウィン:Someone to watch over me)
10.ブラームスの恋(ブラームス:交響曲第3番 第3楽章)
11.Greensleeves(イングランド民謡:Greensleeves)
12.ラヴ・ラプソディー(ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲)
13.アランフェス協奏曲~Spain(Live Version)(ロドリーゴ:アランフェス協奏曲)
(ボーナストラック )
14.Danny Boy(English Version)(アイルランド民謡:Danny Boy)
CD:ドリームミュージック MUCD-1241
発売日:2011年3月2日
ライフワークともいえるクラシックカバーシリーズの第3弾に当たるCD「マイクラ3」がついに完成した。「平原綾香に唄って欲しいクラシック作品」を一般募集しながら制作した今作は、バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ショパン、ラフマニノフ、ガーシュウィン等の名曲をカバー。リクエスト1位で、テレビ朝日系連続ドラマ「ホンボシ~心理特捜事件簿~」の主題歌にもなったショパン「別れの曲」や、野村不動産「PROUD」CMソングのガーシュウィン「Someone to watch over me」、また昨年出演した「サントリー1万人の第九」とのコラボレーションで生まれた「LOVE STORY」(ベートーヴェン/交響曲第9番第3楽章)などを収録。
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2011年2月18日

バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)BWV1007-1012
チェロ:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
録音:1955年5月26,27日、第10回プラハの春音楽祭ライヴ
録音方式:モノラル
CD:キングインターナショナル(Supraphon Archiv SU4044)
名チェリストのロストロポーヴィチは、晩年の1992年に初めてバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を録音し、現在同曲の名盤として知られているが、もうひとつの全曲録音が存在した。これは、1955年5月26、27日に行われた第10回プラハの春音楽祭ライヴで、今回それが初めて発売される。ロストロポーヴィチは、当時27歳。天才チェロ奏者として名声が広まり、その4年前の1951年にはバッハの「無伴奏チェロ組曲」演奏に対してスターリン賞を授与されている。その同時期の無伴奏全曲を今回初めて聴くことができる。
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2011年2月09日

~ニューイヤー・コンサート2011~
[1] 〈第1部〉
(1) 騎士行進曲op.428(J.シュトラウス2世)
(2) ワルツ「ドナウ川のおとめ」op.427(J.シュトラウス2世)
(3) アマゾン・ポルカop.9(J.シュトラウス2世)
(4) デビュー・カドリーユop.2(J.シュトラウス2世)
(5) ワルツ「シェーンブルンの人々」op.200(ヨーゼフ・ランナー)
(6) ポルカ・シュネル「勇敢に前進!」op.432 〈第2部〉
(7) 歌劇「騎士パズマン」~チャルダーシュop.441(J.シュトラウス2世)
(8) ワルツ「別れの叫び」op.179(J.シュトラウス2世)
[2] 〈第2部〉
(1) 熱狂的なギャロップop.114(J.シュトラウス1世)
(2) 「村の居酒屋での踊り」(メフィスト・ワルツ第1番)(リスト)
(3) ポルカ・マズルカ「遠方から」op.270(ヨーゼフ・シュトラウス)
(4) スペイン行進曲op.433(J.シュトラウス2世)
(5) バレエ「イベリアの真珠」~ジプシーの踊り(ヘルメスベルガー2世)
(6) カチューチャ・ギャロップop.97(J.シュトラウス1世)
(7) ワルツ「わが人生は愛と喜び」op.263(ヨーゼフ・シュトラウス)〈アンコール〉
(8) ポルカ・シュネル「ブレーキもかけずに」op.112(エドゥアルド・シュトラウス)
(9) 新年の挨拶
(10) ワルツ「美しく青きドナウ」op.314(J.シュトラウス2世)
(11) ラデツキー行進曲op.228(J.シュトラウス1世)
指揮:フランツ・ウェルザー=メスト
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD:ユニバーサル ミュージック(デッカ) UCCD‐1281~2
小澤征爾の後任、ウェルザー=メスト初登場となる2011年のニューイヤー・コンサートのライヴ・アルバム。ウェルザー=メストは、1960年生まれのオーストリアの指揮者。現在、クリーヴランド管とウィーン国立歌劇場と2つの音楽監督兼任するウェルザー=メスト注目のアルバム。今年はニューイヤー・コンサートで初めて演奏された作品も6曲登場。2011年に生誕200年を迎えたリストの「メフィスト・ワルツ」第1番が演奏されるなど、凝ったプログラミングで恒例のコンサートに新しい風を送り込んだ。
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2011年2月03日

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
指揮:小林研一郎
管弦楽:チェコ・フィルハーモニー
CD:オクタヴィア・レコード OVCL‐00403
小林研一郎とチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の仲は、2002年に、「プラハの春」音楽祭のオープニングコンサートにおいて、東洋人として初めて同楽団を指揮し、スメタナの交響詩「わが祖国」を演奏し全世界に同時中継されてからの関係。もともと世界の”コバケン”は、1974年、第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞を受賞以来、1994年、ハンガリー政府より星付中十字勲章授与されるなど、東欧での評価は高いものがある。日本でも日本フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、東京芸術大学名誉教授を務めるなど、名実とも日本の看板指揮者に上り詰めた”コバケン”と名門チェコ・フィルのコンビによるベートーヴェン「英雄」は、しばしの聴きもの。
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2011年2月01日

「人生のおくりもの ~川の流れのように」
ソプラノ:鮫島有美子
編曲・指揮:渡辺俊幸
人生の贈り物 (さだまさし)
赤とんぼ (山田耕筰 作曲)
太陽がくれた季節 (青い三角定規)
心の瞳 (坂本九)
一本の鉛筆 (美空ひばり)
芭蕉布 (普久原恒男 作曲)
ゴンドラの歌 (中山晋平 作曲)
MIYOTA (武満徹 作曲)
川の流れのように (美空ひばり)
ブンガワン・ソロ (マルトハルトノ 作曲)
故郷 (文部省唱歌)
旅立ちの日に (坂本浩美 作曲)
日本コロムビア COCQ‐84839
ソプラノの鮫島有美子は、東京芸術大学卒業。1975年、二期会オペラ「オテロ」でデビュー。その後ベルリン音楽大学留学し、ウルム歌劇場専属歌手に採用される。これは、レコード・デビュー25周年を記念してリリースされたCD。これまで鮫島有美子は、日本の抒情歌を数多く録音してきたが、今回のCDの選曲では、武満徹から美空ひばりまで幅を広げているのが興味深い。
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2011年1月27日

~小澤征爾/奇蹟のニューヨーク・ライヴ~
ブラームス:交響曲 第1番
指揮:小澤征爾
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
録音:2010年12月14日 ニューヨーク(ライヴ録音)
CD:UCCD-9802(デッカ)
食道がんから復活した小澤征爾が、2010年12月14日、音楽の殿堂・ニューヨーク、カーネギーホールにおいてブラームスの交響曲第1番を熱演した時のライブ録音。完全復活にかけた小澤の情熱が熱くホールを包み込んだ、奇蹟のライヴ盤が緊急発売された。
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2011年1月22日

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 作品2の3
ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 作品53 「ワルトシュタイン」
アンダンテ・ファヴォリ へ長調 WoO57
ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 作品129 「失われた小銭への怒り」
バガテル イ短調 WoO 59 「エリーゼのために」
ピアノ:アリス=紗良・オット
CD:ドイツ・グラモフォン UCCG-1518
アリス=紗良・オットは、1988年生まれのドイツ・ミュンヘン出身のピアニスト。現在、オーストリアのザルツブルクにあるモーツァルテウム音楽大学に在籍。選曲はベートーヴェンのハ長調の2曲のソナタを軸に、当初は「ワルトシュタイン」の第2楽章として作曲された「アンダンテ・ファヴォリ」と「失われた小銭への怒り」を収録。さらに、日本のファンのために「エリーゼのために」を特別収録した。将来が嘱望されるピアニストの若手の一人として、その真価が問われる1枚となりそうだ。
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